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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

アレチの永眠

2009-02-06 15:47:18 | Weblog
身近にあって大切なひとの、本当の意味に気付くのは、それが永遠に失われた時だ。

キンイロアレチネズミの「アレチ」、当ブログの主宰者で表紙の彼は、2009年2月5日正午に、永眠しました。

我が家に来てから、二年と七ヶ月半の出来事でした。

もうエサをあげる必要もない、砂を交換しなくてもいい、カイロを張り替えなくてもいい。

部屋に出したとき、小さな足の爪をぎゅっと押しつけて膝に乗ってくることもない。あんまり食べると体に良くないからと、ケーキをお預けすると、セーターをよじ登って肩まで上がって来るようなストーカー行為も、もう心配しなくて大丈夫だ。


でも、僕はバカだった。

何十年も生きているのに、本当に大事なことを知らなかった。

アレチと一緒に過ごした日常の一瞬一瞬が、何気ない毎日こそが、かけがえのない幸せな時間だったということを。

幸せは、どこか遠い空の下に、漠然と転がってるんじゃない。自分のすぐそばに、日常の小さな積み重ねのなかに、しっかりと存在していた。

昨日の夜、リンゴとバナナをぱくぱく元気に食べていたのに、今はもう硬くなってしまったアレチを抱きしめたとき、そのことを嫌というほど思い知らされた。

駅前の花屋で花を買って、涙が止まらなくなって、泣きながら西友前の通りを歩いたとき、アレチが本当に大切な存在だったという事実を、叩き付けられた。

アレチ、ありがとう。本当にありがとう。

君とはもう会えないけど、君と過ごした時間、そして、なにより君が教えてくれたことは、決して忘れない。

そして、このブログを読まれた方、本当にありがとうございます。

皆様のおかげで、アレチは「ちょっとだけ有名なネズミ」になることが出来ました。


最後に、アレチ、天国の門をかじるなよ。

えんま様に怒られるぞ(笑)。
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