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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

橋本奈々未が「卒業」を発表、「サヨナラの意味」が問われる乃木坂の中軸交代戦略 [20Oct16]

2016-10-20 20:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

乃木坂の舞台がスタート!!
10月14日(金) 舞台『墓場、女子高生』の初日。脚本、福原充則、演出、丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)で、伊藤万理華、伊藤純奈、井上小百合、斉藤優里、新内眞衣、鈴木絢音、能條愛未、樋口日奈が出演。
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[公演日程] 東京ドームシティ シアターGロッソ
10月14日(金) 01日目 第01公演(19:00)
・・・・・・・・・・・・
10月20日(木) 07日目 第11公演(14:00)&第12公演(19:00)
10月21日(金) 08日目 第13公演(14:00)&第14公演(19:00)
10月22日(土) 09日目 第15公演(13:00)&第16最終公演(18:00)
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10月20日(木) 24 : 00 〜 25 : 00 [AM] MBSラジオ『イマドキッ』。松村沙友理がレギュラー出演するラジオ番組の2回目

10月21日(金) 19 : 00 〜 19 : 56 [地デ] 日本テレビ『沸騰ワード10』に、生駒里奈が出演

10月23日(日) 17 : 00 〜 17 : 25 [地デ] 日本テレビ『チカラウタ』に、生田絵梨花が出演。中村雅俊と山下真司を相手に、いくちゃんとHey! Say! JUMP有岡大貴が、「年齢差40歳以上の4人の音楽座談会」を展開するとのこと


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Aug16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Aug〜Sep]

また、「ブックマーク」内の次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



橋本奈々未さん、『オールナイトニッポン』での、16thシングルのタイトルと乃木坂「卒業」の発表、お疲れ様でした。

スケジュール面で異例尽くめの展開となっていた16枚目に関して、様々な憶測が飛び交う中、しかるべき時期まで、情報を表に出せず、ご自身、いろんな気持ちが胸にあったことと思います。

昨夜、マイクに向かって「卒業」という言葉を発し、ひとまずは、ホッとされたんじゃないでしょうか。


まだ、16枚目は発売前で、乃木坂を旅立つまで、4ヶ月あります。

この期間には、年末年始の大型音楽祭や、場合によっては、NHK紅白歌合戦への出演もあるかもしれない。

来年2月のその時まで、乃木坂での活動を楽しまれて、充実した日々を過ごされるよう、心から願っています。


こんばんは、ジャン・アレチボルトです。

今日の東京は、爽やかに晴れ渡った秋空が広がりましたが、それとは裏腹に、気分はどんよりと重いです。

16th選抜の発表が遅れに遅れ、個別握手会の応募もなかなか始まらず、神宮ライブ以来、ずっと、「今回、何かあるんじゃないか、いや気のせいかな、でもおかしいなあ」と、ファンとして、心の中で、葛藤する日々が続いてきました。

昨夜、「卒業」という言葉を、耳にし、目にして、今まで感じてきた諸々の疑問に、答えは出たものの、それは、一番、避けたかった「正解」でした。

何が起こっていたのかが分かって、ざわざわした気持ちは落ち着いたけど、今度は、目の前にある生々しい現実を、正面から受け入れなければならず、ぐったりした心地になっています。


私が、乃木坂関連の記事を本格的に書き始めたのは、「ガールズルール」6th選抜において、「不動のセンター」だった生駒里奈が2列目となり、彼女を生田絵梨花と星野みなみで挟むフロントが消滅した時からです。

もう一度、5枚目までの「生生星」体制を観てみたい、その気持ちから、運営はなぜ6枚目で大変革を行ったのか考え始め、その後、「握手会主義」が強化され続けた様子を、疑問を抱きながらも、目を離さず、ずっと観てきました。

私が好きだったのは、1列目に生田・生駒・星野が並び、その後ろに、橋本奈々未、白石麻衣、松村沙友理の3人がいて、前列のより若い3人を見守っている、その景色全体でした。

「生生星」を御三家が支える6人体制は、乃木坂が誇る最強のユニットであって、「制服のマネキン」と「君の名は希望」というグループの代表曲は、このチームがあったからこそ、生み出せたのだと思っています。


『乃木坂って、どこ?』の6th選抜発表回において、1列目右端で名前を呼ばれた橋本奈々未は、「今までのポジションに馴染んでいたというか、居心地が良かったというか」と述べ、きょとんとした表情で、戸惑いを見せていた。

おそらく、御三家の3人にとっても、「生生星」と前後に並ぶフォーメーションは、フィット感があって、いずれフロントへ、センターへ、というギラギラした気持ちとは異なる、チームとしての手応えを覚えていたんじゃないでしょうか。

今の白石麻衣は、乃木坂を先頭で引っぱる、しっかりしたリーダーというイメージがあるけど、2列目御三家だった当時のまいやんは、ちょっとヌルいところがキュートな(笑)、可愛い美人お姉さんといったキャラだった。


個人的に、強く印象に残っている『乃木どこ?』は、2012年の冬、「制服のマネキン」発売前後の時期だったと思いますが、成人式を迎える御三家と衛藤美彩が、おかまバーに行ったり、競馬場に行ったりして、大人の世界を体験する回で、とくに最後、六本木ミッドタウンのエントランス広場において、4人が、モデル風メイクに、色鮮やかな春もののオシャレな衣装で、ファッション雑誌に載るようなショットを撮影している場面は素晴らしかった。

当時は、誰も「専属モデル」ではなく、「何背伸びしてるんだ、この子たちは」というツッコミがベースにある、ちょっとしたお笑い系企画だったけど、まあ、4人とも、あり得ないくらい美人で、もう、可愛いのなんのって(笑)。

これを観たとき、このグループは絶対に伸びる、人気が出ると確信しました。

そして、御三家が、ひたすら可愛い美人という、和やかな空気感を出せた背景には、「生生星」という1列目と、安定した関係性を築いていたことが大きいと思います。


ライバル同士として握手会セールスを競い合い、フロントやセンターを目指すのとはまったく無縁の、そういった穏やかな安定性が、CDセールスの上昇を抑えてしまうことを懸念して、乃木坂運営は、6枚目の大変革を敢行したのかもしれません。

しかし、私がAKB48に微塵も惹かれなかったのは、「総選挙」が象徴するように、メンバー同士が、絶えずバトルし、競争して、序列を付けているイメージが強かったことが大きい。

それに対して、4枚目と5枚目の乃木坂には、「生生星」と御三家の信頼関係を軸に、メンバー同士の仲の良さが、滲み出ている雰囲気が漂っていて、いつまでも眺めていたい安心感があった。

アイドルに何を求めるかは、人それぞれだけど、ギスギスしたセンター争いではなく、メンバーが、和気あいあいと、楽し気に活動している姿に魅力を感じる人は、決して少なくないと思います。


橋本奈々未の卒業によって、「生生星」と御三家の並びを、もう一度観たいという、私の願いは、永遠に叶わぬ夢に終わってしまいました。

もちろん、6人とも、当時よりずっと大人になり、いろいろな経験を積んできたので、今、その並びを再現しても、同じ雰囲気になるのは難しいでしょう。

しかし、問題なのは、6枚目以降、1列目「生生星」、2列目御三家に、乃木坂独自の大きな魅力があったことを、否定し続けるような選抜選考が行われてきたことです。


握手会人気で選抜アンダーの序列が決められ、メンバーはファンを巻き込んで、否応なく、売り上げ競争を強いられている。

そして、長年に渡る徹底した握手会主義によって、メンバー間の「格差」が歴然たるものになり、最近では、選抜の「固定化」が続いています。

以下の表は、13枚目から15枚目の直近3シングルで、1回以上選抜に抜擢されたメンバーを、その回数順並べたものです。

(表1) 乃木坂13、14、15枚目における選抜入り回数

凡例
選抜入り回数/選抜対象となった回数 : メンバー名

# 新内、寺田以外は、3シングルで1回以上抜擢されたメンバーのみを載せている

3/3回 : 秋元、生田、生駒、衛藤、飛鳥、桜井、白石、高山、西野、橋本、みなみ、松村、若月
2/3回 : 万理華、井上、堀
1/3回 : 北野、中元

0/3回, 1/6回 : 新内
0/3回, 0/6回 : 寺田


13th、14th、15thの3シングルで、1回以上選抜入りしたメンバー18人の顔ぶれをよく見ると、なんと、全員が16th選抜のメンバーです。

しかも、残りの17人のうち、15枚目個別握手会でもっとも優秀なセールスを挙げたのは、新内眞衣と寺田蘭世の二人で、直近6シングルまで広げると、まいちゅんの方が、蘭世より、選抜回数が多い。

つまり、16枚目で選抜入りしているのは、最近のシングルで選抜入りしているメンバーであって、選抜に入りたければ、取り敢えず、選抜入りの実績を作って下さい、ということになる(笑)。

もちろん、半分冗談ですが、半分はマジという点に、乃木坂が直面している常軌を逸した閉塞感がある。


(表1)に載っている、選抜1回以上メンバー18人の中、高山一実と生駒里奈を除く16人は、15枚目個別握手会セールスの上位16人と一致しています。

また、ネットで話題になっていましたが、「乃木恋」における「推しイベントの参加登録者数」ランキングで、上位19人は、(表1)の18人にまいちゅんを加えた19人、すなわち16th選抜メンバーと同じだそうです。

つまり、最近のシングルで選抜入りしたメンバーは、握手会人気が高く、ゲームアプリでも推してくれるファンが多くなり、一方、選抜入りしていないメンバーは、握手会人気が低く、ゲームでも推してくれるファンが少ない。

選抜入りしたメンバーはより人気が出て、抜擢されなかったメンバーは人気がなかなか出ず、両者の格差は広がる一方。

乃木坂の選抜固定化は、ここまで深刻な状況に陥っていて、このまま何の手も打たなければ、現在7人いる選抜ゼロ回メンバー全員が、選抜入りを経験するには、気の遠くなるような時間が掛かるでしょう。


6枚目から始まった握手会主義は、今、アンビリーバブルな「固定化選抜」として、実を結んでいるわけですが(笑)、運営も、さすがにこれではマズいと考えたのか、最近では、「さゆりんご軍団」や「真夏リスペクト軍団」など、選抜ゼロ回のアンダーメンバーが参加するユニットを作り、シングルに楽曲参加させています。

しかし、「サンクエトワール」で大きな注目を集めた寺田蘭世が、未だに選抜入り出来ないように、握手会人気が十分伸びてから抜擢するという、運営の方針が変わらなければ、遅々として、話が進まず、時間ばかりが過ぎていきます。

(表1)が示すように、人気を挙げるもっとも効果的な方法は、選抜入りさせることなのだから、「生生星」のフロントのように、楽曲イメージに合うならば、完売数がゼロであっても、思い切って、1列目に入れるといった起用をしなければ、乃木坂はいつまでもメンバー間の「格差」に苦しめられ、優れた素質を持つメンバーが、何人も、「ベンチウォーマー」化してしまう危険がある。

「生生星」&御三家体制の放棄は、それ以外のメンバーを積極的に起用するという方向に進まず、結局、柔軟性のない序列を生み出し、乃木坂を停滞の底なし沼に叩き込みつつある、そんな風に見えます。


橋本奈々未の卒業は、2017年3月4日(土)と12日(日)の幕張メッセ個別握手会に、彼女が二日とも不参加であると告知され、その理由が具体的に説明されないことから、本格的に囁かれるようになりました。

そして、ようやく発表された16th選抜でセンターに起用されていた。

個人的には、19人という枠数がとくに気になった。

乃木坂の選抜定員は、基本的に16人や18人といった偶数で、奇数は、堀未央奈のセンター大抜擢、松井玲奈の選抜初参加、深川麻衣の卒業と、特別なことが起こったシングルに限定されている。


また、選抜発表後に更新された、複数メンバーのブログを読むと、初抜擢されたセンターであるにも関わらず、ななみんへの言及が、あまりにサラッとしている印象があった。

ところが、堀未央奈だけは、

バレッタで私がセンターになった時は
複雑な思いだったと思うのですが
そんなバカな...を踊る時に
さりげなく肩に手を回してくれたり
ななみさんの色んな優しさに
救われました。


(堀未央奈の2016/10/19_11:46ブログ)

と、びっくりするくらい熱い想いを語っていて、「ななみ先輩との日々が、今、走馬灯のように蘇ってきます」といった感じの文章になっている(笑)。

センターにほとんど触れないメンバーと、掘り下げまくっているメンバー。

こういった極端な距離感の違いに、「あれっ?やっぱり、まだ言えないことがある?」と、感じるものがあった。


17日(月)の文化放送『レコメン!』に、生田星野コンビが生出演し、最後、16枚目について、11月9日発売ですと告知したとき、MCのオテンキのりさんが、「それだけ?」と訊ね、いくちゃんが、「はい、それだけ・・・です」と答えたシーンには、ハッとしました。

私も、オテンキのりさんと同じく、選抜発表の直後、3日間も「乃木坂特集」を組んでくれているんだから、タイトルくらい出そうよと、密かに突っ込んだんですが(笑)、みなみが、「あっ、はい、タイトルは、サヨナラの意味、です!」と、ついうっかり無邪気に答えてしまったら、ネットは上へ下への大騒ぎになっていたでしょう。

水曜深夜の『オールナイトニッポン』で、橋本奈々未本人が、卒業発表する手順になっていたのだから、そりゃ、こんなダイレクトなタイトル、他のメンバーは言えませんわな。


公式ブログにしても、本人による発表までは、余計なことを言っちゃいけないと、慎重になっていたから、センターに関して、多くのメンバーが、素っ気なく流していたんだと思います。

そうなると、堂々と想いの丈を綴った堀未央奈は、相当な大物と言うべきで、耳よりなことを、あれこれ教えてくれる北野日奈子といい(笑)、2期は胆の座ったメンバーが多くて、頼もしいです。

もちろん、みなみは、言わなくて大正解です(笑)。


橋本さんのインタビュー記事を読むと、卒業は、かなり前からスタッフに相談していたようです。

そして、運営は、24歳の誕生日が任期内にある16枚目を、卒業シングルに選び、彼女をセンターに起用したのでしょう。

しかし、神宮ライブの直前、腰痛発作を起こしたことは、想定外だったと思います。


誕生日である来年2月20日あたりに、卒業コンサートを大々的に開催して、その後、3月の幕張メッセ個別握手会で、ファンと最後の別れをする。

こういったシナリオを描いていた筈ですが、神宮ライブの後と同じく、もし卒業コンサートの後、腰痛が悪化した場合、ななみんの握手会参加は厳しくなってしまう。

従って、その前に個別握手会を行う方が安全だけど、会場を変更するのは大変で、どうすれば良いのか、調整に手間取ってしまったんじゃないでしょうか。

その結果、個別握手会の応募開始が遅れ、選抜発表も遅れ、ファンの間から、何かがおかしいとの声が溢れるまで、「卒業」を明かせなかった。

あくまで憶測に過ぎないですが、卒業発表を遅らせて良いことは、ほとんどない筈で、運営が意図的に引っぱった可能性は低いと思います。


結局、ななみんの関東における握手会は、11月20日(日)、東京・シーバンスホールにおいて、生田絵梨花と二人で、さらに、12月4日(日)、東京・ヒューリックホールで、1人で行うと、今日、アナウンスがありました。
(乃木坂公式サイトの関連ページ)

本来、「卒業センター」のメリットは、握手会において、他メンバーの券も売れ行きが好調になる「巻き込み効果」にあり、1人開催は、運営とすれば、避けたかった筈ですが、結局、そういう方式を採用することになった。

この辺からも、不測の事態によって、最初のシナリオが狂ってしまった印象を受けます。


深川麻衣が25歳を迎えて乃木坂を去り、続いて、橋本奈々未が24歳の誕生日にグループを離れていく。

人気の高い、お姉さんメンバーの卒業が相次いだことで、乃木坂は、本格的な卒業期に入ったと見ていい。

篠田麻里子がAKB48を卒業したのは27歳、小嶋陽菜は、28歳で卒業を発表したものの、今でも、時期は未定となっている。

こういった例から、近年の女性アイドルは、20代後半に入っても、まだ十分に活動出来るという見方がありますが、彼女たちは、むしろ例外的なケースに思えます。

というのは、他のAKB48主要メンバーが卒業した年齢を見ると、前田敦子21歳、板野友美22歳、大島優子25歳、高橋みなみ25歳と、20代後半に入る前に、グループから出て行っている。


これは当然のことで、アイドルを辞めて、新しい分野で活動を始めるなら、20代前半にスタートした方が、選択肢は広くなります。

篠田麻里子やこじはるの卒業が遅いのは、アイドル活動を始めた年齢が比較的高く、しかも、グループがヒット曲を連発したとき、中軸メンバーとして大活躍していたからだと思います。

24歳でモーニング娘。の一員としてデビューした中澤裕子が27歳で卒業したのも、同じ経緯です。


通常の女性アイドルであれば、25歳は、一つの区切りになるのは間違いなく、実際、乃木坂でも、まいまいとななみんの卒業は、明らかに、その年齢が目安になっている。

そして、新内眞衣は、来年1月22日、白石麻衣は8月20日、そして松村沙友理は8月27日に、3人とも25歳を迎えます。

もちろん、各メンバーによって事情が異なり、例えば、まいやんのように雑誌モデルとして、すでに本格的に活躍している場合は、乃木坂を離れる必要性が乏しいので、小嶋陽菜と同じく、20代後半に入っても、しばらくはグループに所属し続ける選択をするかもしれません。

しかし、動くならば早めの方が良いと考えるメンバーが、この3人に限らず出てくる可能性は十分にあって、深川橋本の卒業、さらに若い3期の表舞台登場で、状況は今後、流動性を増していくでしょう。

とくに、乃木坂は、AKB48と異なり、大ヒット曲がなく、アイドル時代の「実績」が、挑もうとするジャンルで、どこまで通用するのか分からないので、早めに決断するメンバーが多くなるかもしれません。


年長メンバーの卒業ラッシュが起こったとき、乃木坂が人気を維持していけるか、見通しは不透明です。

というのも、長年に渡る握手会主義の結果、選抜1、2列目列は、お姉さんメンバーが中心で、年少メンバーの多くは、3列目かアンダーに留まっていて、十分な経験を積めていない。

頼みの綱は、生田絵梨花ですが、いくちゃんこそ、今後、アイドル活動を続けられるかどうか、本当に分からない部分がある。


来年1〜3月のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、個別握手会の不参加程度で、日程的には乗り切れるかもしれません。

しかし、その後のミュージカル『レ・ミゼラブル』は、5月から始まって、最終的には10月まで続く、公演数の非常に多い大規模な劇で、乃木坂はおろか、3年生に入ってよりハードになるだろう音大ピアノ科での学業と両立出来るかどうか、心配になります。

しかも、『レ・ミゼラブル』を乗り切ったとしても、若手売れっ子女優になりつつある彼女に、その後、大きな舞台のオファーが来る可能性は十分にある。


いくちゃんは、ミラクルガールで、不可能と思われたことも、これまで次々とやり遂げてきたけど、舞台、音大、アイドルのどれかを捨てなければならない時期が近づいているのかもしれない。

そうなったとき、乃木坂「卒業」を選択するのは、十分にあり得ることです。

従って、考えるべきなのは、かりに生田絵梨花が卒業したとき、その穴を埋められるほど、強力な人気メンバーを育てておくことです。

もちろん、深川麻衣も、橋本奈々未も、生田絵梨花も、世界に唯一の存在で、誰も、彼女たちの「代わり」にはなれません。

しかし、超人気メンバーの卒業に伴って、必然的に起こるだろうファンの減少を、最小限に食い留める方策は、考えることが出来る。


卒業する人気メンバーをセンターにする手法は、評価する気になりません。

なぜなら、深川麻衣をセンターに据えると、その選抜期間中、まいまいに大きな注目が集まり、卒業する前に一目会いたいと願うファンが増えて、一時的に、CDセールスは伸びるかもしれない。

しかし、いよいよ彼女が去ったとき、「終わり感」が漂ってしまい、一緒に、ファンも去って行く危険がある。


深川麻衣がグループ去ることによって、まいまい以上に、あとに残る若いメンバーにスポットライトが当たるよう工夫しないと、卒業商法が成功したとは言えない。

乃木坂のスタッフもそれを分かっていたようで、MVとダンスパフォーマンスでは、堀未央奈が、後継者のように演出されています。

しかし、こういった演出は、堀ちゃんを、センターに据えないと、なかなか功を奏さない。

つまり、深川麻衣の卒業シングルでは、堀未央奈をセンターに起用して、まいまいをセンター裏に入れるのが、もっとも次につながる選抜構成だったと思います。


橋本奈々未の卒業シングルでも、センター裏に齋藤飛鳥と堀未央奈を配して、「次期」を示そうとしている節がある。

しかし、そうであれば、齋藤飛鳥のセンター続投で、橋本奈々未がセンター裏に入る構図の方が、乃木坂の未来が明確に提示され、多くファンが「ななみん後」に、より希望を持てる選抜になったんじゃないでしょうか。

今後、人気の年長メンバーが卒業する度に、その人をセンターに据え、別れの歌を表題曲にしていたら、乃木坂は、ずっと卒業が続いているグループという、あまり有り難くないイメージが付いてしまいます。


卒業は、去り行く人だけでなく、残る人にとっても、大きなチャンスであり、悲しい別れではなく、仲間が新たなチャレンジへと進む、ワクワクするスタートなんだと捉えた方が、グループ全体が活性化するでしょう。

卒業するメンバーが必ずしも、センターになる必要はなく、むしろ、これからを担う若いメンバーを前面に出して、送り出した方が良い。

16th選抜は、この体制で行くとしても、次の「卒業」には、違う発想で臨んで欲しい、そう願っています。


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