乃木坂46の人気をBillboard JAPAN Hot100の各項ランキングを通して考えるシリーズ、今回は「ダウンロード数(D)」についてです。
現在、乃木坂がリリースした曲は、複数の配信サイトでダウンロード(DL)販売されていますが、月曜から日曜までの1週間における国内のDL数を網羅集計し、それを基に順位を付けたものがビルボードのD項ランキングです。
27thシングル表題曲「ごめんねFingers crossed」は、今週水曜に発表された07/28公開チャートが配信8週目(W)に当たり、15th以降表題曲について初週1Wから8WまでのD項順位推移を並べると、以下のようになります。
(表1) 乃木坂46シングル表題曲のBillboard JAPAN Hot100「ダウンロード数(D)」順位推移
凡例
1→2→3→4→5→6→7→8W順位 [8W迄の最高順位] : 曲名_グループ名 Sg番号
# 配信開始週が1週目(W)
#「00」は100位圏外
# 15th~27thのCD付きシングル表題13曲を配信開始日の古い順に上から掲載
08→07→16→35→63→96→86→00 [07] : 裸足でSummer_15
04→08→23→46→38→43→64→48 [04] : サヨナラの意味_16
03→09→16→27→37→50→83→82 [03] : インフルエンサー_17
06→08→24→46→63→87→75→00 [06] : 逃げ水_18
12→08→04→11→30→45→73→72 [04] : いつかできるから今日できる_19
02→04→10→14→19→25→52→74 [02] : シンクロニシティ_20
02→05→17→38→77→72→77→00 [02] : ジコチューで行こう!_21
07→08→14→20→41→44→56→26 [07] : 帰り道は遠回りしたくなる_22
03→07→21→37→82→71→78→68 [03] : Sing Out!_23
06→09→25→38→53→54→80→84 [06] : 夜明けまで強がらなくてもいい_24
06→12→18→48→64→00→86→00 [06] : しあわせの保護色_25
06→16→44→79→99→00→00→00 [06] : 僕は僕を好きになる_26
11→15→39→64→87→00→00→00 [11] : ごめんねFingers crossed_27
この表だと各週の順位は正確に分かるものの、全体的な傾向が掴みづらいので、20th以降の表題曲について、初週1WからのD項順位推移を折線グラフにしてみました。
(表2) |
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27th「ごめんねFingers crossed」は1Wで11位に入った後、5Wまで徐々に順位が下降し、6Wから8Wまでは3週連続の100位圏外となっています。
前作26th「僕は僕を好きになる」も、1Wで最高となる6位に入ったあと、5Wまで徐々に順位が落ち、6W以降は07/28公開チャートに当たる最新27Wまで100位圏外。
今作と前作を比較すると、1Wで到達した最高順位は26thがより高く、2Wから5Wの順位は逆に27thがやや高いものの、両者はかなり似た推移と言えます。
ただ、表2のグラフを見ると、27thと26thの順位推移は、20th以降表題曲の中では低い水準であることが窺えます。
あまり対象曲数を多くすると、折線が錯綜して見づらくなるので、グラフには20th以降の8曲しか載せておらず、また配信開始後の経過週も10Wまでしか入っていない。
そこで15thから27thまでの表題13曲について、配信全期間に渡る順位推移を比べるために、1位から100位までを4つの順位帯に分け、それぞれの範囲にランクインした週数を調べてみました。
(表3) 乃木坂46シングル表題曲のBillboard JAPAN Hot100「ダウンロード数(S)」の配信全期間に渡る順位成績
凡例
A-B-C-D [E] (100位圏内入り週数 / 配信週数; 最高順位) 曲名_Sg番号
# 上記 A~Eは、それぞれ以下の順位帯にランクインした週数を表す
A(1~20位)、B(21~40位)、C(41~70位)、D(71~100位)、E(100位圏外)
# 配信開始週から2021/07/28公開チャートまでのデータ
# 15th~27thのCD付きシングル表題13曲を配信開始日の早い順に上から掲載
03-01-01-02 [255] (07週/262; 07位) 裸足でSummer_15
02-05-09-04 [227] (20週/247; 04位) サヨナラの意味_16
05-06-08-09 [200] (28週/228; 03位) インフルエンサー_17
02-01-02-03 [200] (08週/208; 06位) 逃げ水_18
04-01-02-02 [192] (09週/201; 04位) いつかできるから今日できる_19
05-03-04-09 [150] (21週/171; 02位) シンクロニシティ_20
03-01-00-03 [149] (07週/156; 02位) ジコチューで行こう!_21
05-03-09-05 [120] (22週/142; 07位) 帰り道は遠回りしたくなる_22
02-02-03-06 [101] (13週/114; 03位) Sing Out!_23
02-02-02-03 [091] (09週/100; 06位) 夜明けまで強がらなくてもいい_24
03-00-02-01 [065] (06週/071; 06位) しあわせの保護色_25
02-00-01-02 [022] (05週/027; 06位) 僕は僕を好きになる_26
02-01-01-01 [003] (05週/008; 11位) ごめんねFingers crossed_27
これらの数字データを基に作ったのが、次の棒グラフです。
(表4) |
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このグラフにおいて、棒の高さはその曲が100位圏内に入った総週数を表し、棒を構成するそれぞれの色の高さは、凡例で示された対応する順位帯へのランクイン週数を表しています。
100位圏内入り週数を眺めると、15thは7週ランクインでしたが、16thでは20週へ伸び、さらに17th「インフルエンサー」は28週となり、15th以降シングル表題曲の最長を記録。
その後、18thと19thは8週と9週で10週を切ったものの、20th「シンクロニシティ」が21週まで上昇、21stは再び10週を割るも、22nd「帰り道は遠回りしたくなる」は22週へ反転上昇し、22ndと20thにおいて、それぞれ歴代2位と3位の圏内ランクイン週数を記録している。
しかし、それ以降は、23rdが13週、24thは9週、25thは6週、そして26thと27thが共に5週で、シングル毎に100位圏内にランクインする時間が短くなっている。
表3と表4では1位から20位を最上の順位帯としていますが、上位進出の程度をより細かく描写するために、TOP20を1~10位、つまりTOP10と、11~20位の二つに分け、それぞれの週数を表すグラフを作ってみました。
(表5) |
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100位圏内週数のトップ3である17th、20th、22ndが、TOP20入りでも最長の5週を記録し、上位食い込みにも勢いを見せています。
一方、23rd以降は、TOP10入りの週数が23rdと24thで2週、25thと26thが1週、27thはゼロ週と徐々に減少している。
ビルボードD項は1週間ごとの順位なので、ランクイン週数が小さくなると、やや目の粗いデータになってしまいますが、後でお見せするiTunes Storeトップソングの日ごとの順位データと併せると、23rd以降、上位食い込みの期間がシングル毎に短くなっているのが分かります。
ビルボードD項は国内ダウンロードサイトのデータを対象としていますが、その中に、Apple社が運営するiTunes Storeが含まれている。
iTunes Storeは自らのサイトにおけるDL数に基づき、1位から200位までの曲を掲載する「トップソング」を提供していますが、DL数が大きく、対象とする曲数も多い為、信頼度の高いランキングと考えられています。
トップソングは1日に何度も、おそらく10分に1回の頻度で更新されるのですが、更新毎に漏らさず順位を記録するのはさすがに大変なので(笑)、大体の時刻を決めて1日1回順位を調べ、日毎の順位変化と見なしてデータを取っています。
27th「ごめんねFingers crossed」は7月28日(水)が配信57日目(D)に当たりますが、20th以降のシングル表題曲について、iTunes Storeトップソングの順位推移を配信初期70日間に渡って示したものが次のグラフです。
(表6) |
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この表6を表2と見比べて欲しいのですが、22ndが8週目(49~56日目)で反転上昇している点や、23rdと20th、あるいは26thと27thの絡み具合など、二つのグラフがよく似ていることが分かると思います。
iTunes Storeトップソングの順位推移についても、順位帯別のランクイン日数が得られるので、D項と同様にデータを整理して棒グラフを描くと以下のようになります。
(表7) 乃木坂46シングル表題曲の配信全期間に渡るiTunes Storeトップソング順位成績
凡例
A-B-C-D / E-F [G] (200位圏内入り日数 / 配信日数; 確認できた最高順位) 曲名_Sg番号
# 上記 A~Gは、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す
A(1~20位)、B(21~40位)、C(41~70位)、D(71~100位)
E(101~150位)、F(151~200位)、G(200位圏外)
# 配信開始日から2021/07/28(水)までのデータ
# 15th~27thのCD付きシングル表題13曲を配信開始日の早い順に上から掲載
014-009-010-006 / 018-021 [1757] (078日/1835; 08位) 裸足でSummer_15
016-032-054-027 / 049-026 [1526] (204日/1730; 03位) サヨナラの意味_16
025-037-035-059 / 116-133 [1192] (405日/1597; 04位) インフルエンサー_17
010-011-010-016 / 031-022 [1357] (100日/1457; 04位) 逃げ水_18
025-008-010-020 / 034-030 [1279] (127日/1406; 03位) いつかできるから今日できる_19
028-026-039-039 / 052-047 [0967] (231日/1198; 02位) シンクロニシティ_20
014-006-007-015 / 017-025 [1009] (084日/1093; 03位) ジコチューで行こう!_21
028-024-069-027 / 018-015 [0814] (181日/0995; 05位) 帰り道は遠回りしたくなる_22
014-006-021-027 / 032-035 [0664] (135日/0799; 03位) Sing Out!_23
010-013-011-019 / 026-021 [0601] (100日/0701; 06位) 夜明けまで強がらなくてもいい_24
009-010-008-007 / 011-015 [0438] (060日/0498; 04位) しあわせの保護色_25
007-006-006-002 / 017-010 [0142] (048日/0190; 09位) 僕は僕を好きになる_26
003-010-004-007 / 012-007 [0014] (043日/0057; 12位) ごめんねFingers crossed_27
(表8) |
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iTunes Storeトップソングの表8と、ビルボードD項の表4を比べると、順位の対象範囲が200位までと100位までの違いはあるものの、シングル毎の傾向が両者でよく似ていることが分かります。
200位圏内日数を見ると、16thと17thで大きく伸び、17thで歴代最長を記録し、18th、19thで下落するも、20thで上昇、21stで再び下落も、22ndで反転上昇、23rd以降はシングル毎に減衰し、27thは26thに近い日数。
iTunes Storeは国内トップクラスのDL数と曲数を誇るダウンロードサイトで、トップソングにおけるある曲の順位推移が、国内サイトを網羅したビルボードD項と似てくるのは不思議なことではない。
もし二つのランキングが本質的に同じなのであれば、トップソングは日毎の順位、その気になれば時間毎の順位も分かるため、週毎のビルボードD項ではざっくりとしか追えない、細かい順位変化のデータを補完することができる。
以下のグラフは、20位以内を二つの順位帯に分けたiTunes Storeトップソングの順位帯別日数ですが、23rd以降のシングル毎の減少が、ビルボードD項の表5に比べ、より明確に示されている。
(表9) |
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やはり、乃木坂46のシングル表題曲は、23rd以降リリースの度に、100位圏内も200位圏内もランクイン日数が減り、上位進出の勢いも弱くなり、順位が伸びなくなっているのは間違いないようです。
1人が何度でも繰り返し回数を稼げるストリーミング再生回数と異なり、ダウンロード数は概ね1人1回であるため、23rd以降、乃木坂の楽曲ファンがシングル毎に減少しているのではないかと考えたくなります。
しかし、ビルボードD項も、iTunes Storeトップソングも、あくまで相対的な評価である「順位」を示すもので、DL数そのものではない。
DL数は23rd以降もほぼ一定を保っているのだけど、ダウンロード販売を巡るPops界の状況が変わったため、相対的な評価である「順位」が下がったのであれば、ファン人数自体は変わっていないことになる。
この辺をクリアにするには、曲ごとのDL数を調べるしかなく、現在、ある程度まとまったデータを個人が入手できるサイトは、オリコンの週間デジタルランキングになります。
オリコンのこのランキングには、単曲でのDL数を扱う「デジタルシングル」と、一括でのDL数を扱う「デジタルアルバム」の二種類がありますが、いずれも毎週30位までしか表示されません。
従って、調べている曲が30位以内に何十週も入っていれば、相当な長期に渡って、DL数を追跡できますが、逆に、一度も入らなかったら、何の情報も得られない。
またオリコンが公式サイトでデジタルランキングを提供し始めたのは比較的近年のことで、乃木坂のシングル表題曲で、配信1週目(W)から「デジタルシングル」の対象となったのは、20th「シンクロニシティ」からです。
乃木坂のシングル表題曲は、少なくとも3週(W)までは30位圏内に入っていたので、この期間のDL数をまとめてみました。
(表10) 乃木坂46シングル表題曲の配信3週目(W)迄のオリコン週間デジタルシングル(単曲)推移
凡例
1→2→3W積上 [各週の順位 累計] 曲名_グループ名 Sg番号
# 積上と累計のダウンロード数は「万DL」単位。積上、累計ともに「0.00」は不明の意
# オリコンがこのランキングを公表して以降の20th~27thのCD付きシングル表題8曲を配信開始日の古い順に上から掲載
1.79 [04位1.79]→1.48 [04位3.27]→0.93 [09位4.20] シンクロニシティ_乃20
1.53 [05位1.53]→1.00 [06位2.53]→0.55 [21位3.09] ジコチューで行こう!_乃21
1.58 [09位1.58]→1.22 [10位2.80]→0.64 [14位3.44] 帰り道は遠回りしたくなる_乃22
1.07 [05位1.07]→0.85 [12位1.91]→0.41 [25位2.32] Sing Out!_乃23
1.06 [11位1.06]→0.97 [14位2.03]→0.45 [27位2.48] 夜明けまで強がらなくてもいい_乃24
0.73 [08位0.73]→0.52 [17位1.25]→0.37 [19位1.61] しあわせの保護色_乃25
0.71 [11位0.71]→0.47 [23位1.18]→0.00 [30外0.00] 僕は僕を好きになる_乃26
0.50 [19位0.50]→0.40 [20位0.91]→0.00 [30外0.00] ごめんねFingers crossed_乃27
少なくとも3Wまでは30位以内に入っていたと書きましたが、実は、26thで初めて3Wが圏外となり、27thもそれに続いています。
従って、26thと27thは3WのDL数が不明なので、2WまでのDL数で比較するしかありません。
表10における各曲各週のDL数を棒グラフにしたものが以下です。
(表11) |
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配信2Wでの累計DL数を比べると、20th、21st、22ndは2.5万DLを越えていたのに、23rdと24thは2.0万DL付近へ減少、25thと26thはさらに1.2万D前後となり、27thでは1.0万DLを割り込んでいて、23rd以降、順位だけでなく、DL数自体も減少していることが分かります。
乃木坂のシングル収録曲は、ダウンロード配信で販売される際、「Special Edition」という形にまとめられていて、全曲を一括で購入することも可能です。
このSpecial Editonは、iTunes Storeのトップアルバムにおいて、配信直後なら2位以上には入るので、オリコンの「デジタルアルバム」でも、間違いなく30位以内に入るDL数を稼いでいた筈なんですが、20th、21st、22ndでは30位圏内に現れず、23rd以降は毎シングル、登場するという微妙な経緯がある。
(表12) 乃木坂46シングル表題曲の配信3週目(W)迄のオリコン週間デジタルアルバム(一括)推移
凡例
1→2→3W積上 [各週の順位 累計] タイトル_グループ名 Sg番号
# 積上と累計のダウンロード数は「万DL」単位
# オリコンが乃木坂46シングルSpecial Edtionをランキング対象に入れ始めた23rdから最新27thまでの5作品を配信開始日の古い順に上から掲載
0.45 [01位0.45]→0.24 [04位0.69]→0.06 [12位0.74] Sing Out!_乃23
0.51 [02位0.51]→0.22 [01位0.74]→0.06 [10位0.79] 夜明けまで強がらなくてもいい_乃24
0.51 [01位0.51]→0.21 [02位0.71]→0.07 [07位0.78] しあわせの保護色_乃25
0.46 [02位0.46]→0.18 [03位0.64]→0.06 [07位0.70] 僕は僕を好きになる_乃26
0.40 [01位0.40]→0.19 [03位0.59]→0.05 [12位0.64] ごめんねFingers crossed_乃27
20thから22ndにおいて、表題曲が「Special Edition(SE)」として一括ダウンロードされた場合、その分のDL数はデジタルシングルの単曲DL数に合算されていたのか、されていたとすれば、SEの1DLに付き、1DLで算入されたのか、それとも7曲入りならば1/7DLで計算されたのか、よく分からないんですね。
一方、23rd以降の表題曲に関しては、デジタルシングルに表示される単曲DL数は、SEによる一括DL数を一切含んでいないと、オリコンの説明文は読める気がする(笑)。
そこで、表11のグラフでは、23rd以降表題曲の単曲DL数に、SE一括DLによるDL数を、そのまま上乗せしたらどうなるか、薄い灰色の棒を付け加えておきました。
そして、灰色の部分まで含めた棒の高さで考えても、23rd以降表題曲のDL数が減少傾向にあることは変わりそうにない。
乃木坂46の23rd以降シングル表題曲は、ダウンロード配信販売において、ランキングの順位だけでなく、DL数も低落傾向にあり、楽曲ファンの人数が減少しつつある可能性が高い。
ただ近年、ダウンロード購入するのではなく、サブスクによるストリーミングで曲を聴く人が増えているのであれば、DL数が減ったのは、ファンが少なくなったからではなく、そういった社会的移行の結果なのではないかという声はあるかもしれない。
ビルボードHot100の「ストリーミング数(S)」でも、23rd以降に順位の低落傾向が顕著に見られるので、この可能性は低いと思いますが、次のMV再生回数に関するデータも、ファン人数の減少を示唆している。
(表13) |
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(表14) 乃木坂46シングル表題曲MVの公開10週目(w)再生回数
凡例
10w累計 : {1-5}→{6-10}w平均速度 (初期5w比{6-10}w/{1-5}w) 曲名_グループ名 Sg(Ab)番号
# ここでの1週間(w)はMV公開日から丁度1週間後の同曜日同時刻までを1w、次の同曜日同時刻までを2wと数えたもの
# 累計は対象週(w)終わり時点の累計再生回数で万回単位
# 平均速度は対象5週間の積み上げ再生回数を35日で割ったもので万回/日単位
# 初期5w比は対象5週間の初期5週間に対する積み上げ再生回数の比
# 15th~27thのCD付きシングル表題曲MV13作品を公開日の古い順に上から掲載
0528.3 : 10.8→04.3(0.40) 裸足でSummer_乃15
0575.1 : 12.0→04.5(0.37) サヨナラの意味_乃16
1076.2 : 21.0→09.8(0.47) インフルエンサー_乃17
0523.5 : 10.5→04.5(0.43) 逃げ水_乃18
0694.1 : 14.2→05.6(0.40) いつかできるから今日できる_乃19
1122.5 : 22.3→09.8(0.44) シンクロニシティ_乃20
0792.8 : 17.1→05.5(0.32) ジコチューで行こう!_乃21
0920.3 : 18.0→08.3(0.46) 帰り道は遠回りしたくなる_乃22
0773.9 : 16.8→05.3(0.31) Sing Out!_乃23
0664.7 : 13.9→05.1(0.37) 夜明けまで強がらなくてもいい_乃24
0667.9 : 13.9→05.2(0.37) しあわせの保護色_乃25
0571.4 : 11.9→04.5(0.38) 僕は僕を好きになる_乃26
0600.7 : 13.0→04.1(0.32) ごめんねFingers crossed_乃27
YouTubeで音楽を視聴する人は年々増えている筈で、表題曲フルサイズMVの再生回数は、楽曲人気が同じであれば、シングルが進むにつれ、積み上げ速度が上昇していくのが普通です。
しかし、乃木坂の場合、MV公開10週目(W)終わりの累計再生回数は、23rd以降、明らかに減少傾向にある。
初期10週の再生回数を担うのは、ほとんどが既存ファンなので、少なくともファンの人数掛ける熱量が下がりつつあると考えるのが妥当。
ダウンロード数のように人数と直結する値の減少と併せて考えると、やはり楽曲ファンが乃木坂から離れつつある可能性が高い。
28th以降は、乃木坂の音楽に対する期待感を高め、楽曲ファンを1人でも多く増やすことが、重要な課題になると思う。
最後に、櫻坂46と日向坂46のシングル表題曲に関する、ビルボードD項の順位推移を載せておきます。
まずは、欅坂46と櫻坂46。
(表15) |
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(表16) 欅坂46&櫻坂46シングル表題曲のBillboard JAPAN Hot100「ダウンロード数(S)」の配信全期間に渡る順位成績
凡例
A-B-C-D [E] (100位圏内入り週数 / 配信週数; 最高順位) 曲名_Sg番号
# 上記 A~Eは、それぞれ以下の順位帯にランクインした週数を表す
A(1~20位)、B(21~40位)、C(41~70位)、D(71~100位)、E(100位圏外)
# 配信開始週から2021/07/28公開チャートまでのデータ
# 欅坂1st~8thと櫻坂1st~2ndのCD付きシングル表題10曲を配信開始日の早い順に上から掲載
12-20-32-26 [187] (90週/277; 01位) サイレントマジョリティー_1
02-00-02-05 [250] (09週/259; 03位) 世界には愛しかない_2
07-04-05-07 [220] (23週/243; 03位) 二人セゾン_3
05-03-07-14 [196] (29週/225; 01位) 不協和音_4
05-08-04-04 [175] (21週/196; 01位) 風に吹かれても_5
07-03-08-07 [152] (25週/177; 02位) ガラスを割れ!_6
02-04-08-03 [137] (17週/154; 01位) アンビバレント_7
02-02-05-01 [116] (10週/126; 02位) 黒い羊_8
01-01-02-00 [029] (04週/033; 10位) Nobody's fault_櫻1
01-01-01-01 [011] (04週/015; 03位) BAN_櫻2
次は、日向坂46。
(表17) |
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(表18) 日向坂46シングル表題曲のBillboard JAPAN Hot100「ダウンロード数(S)」の配信全期間に渡る順位成績
凡例
A-B-C-D [E] (100位圏内入り週数 / 配信週数; 最高順位) 曲名_Sg番号
# 上記 A~Eは、それぞれ以下の順位帯にランクインした週数を表す
A(1~20位)、B(21~40位)、C(41~70位)、D(71~100位)、E(100位圏外)
# 配信開始週から2021/07/28公開チャートまでのデータ
# 1st~5thのシングル表題5曲と1stアルバム・リード曲「アザトカワイイ」の計6曲を配信開始日の早い順に上から掲載
02-02-04-01 [113] (09週/122; 003位) キュン_1
02-01-02-04 [097] (09週/106; 004位) ドレミソラシド_2
01-01-02-01 [090] (05週/095; 005位) こんなに好きになっちゃっていいの?_3
01-01-02-03 [068] (07週/075; 004位) ソンナコトナイヨ_4
01-01-00-01 [041] (03週/044; 013位) アザトカワイイ_1stAb
01-01-01-00 [006] (03週/009; 006位) 君しか勝たん_5
坂道3グループのどこかが、大きな音楽的ヒットを飛ばせば状況は変わるだろうけど、当然ながら簡単なことではない。
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