昨日の「つぶやき」で紹介した不破哲三さんです、志位さんの閉会あいさつで
「不破さんは、1964年の第9回党大会で中央役員に選出されて以来、60年という長期にわたって中央委員として力をつくし、書記局長・幹部会委員長・議長・社会科学研究所所長として、党のあらゆる分野での活動を発展させるうえで、大きな役割を果たしてこられました」
と述べてます。
これを聴きながら以前のこの「つぶやき」を思い出していました。
5冊目、 『マルクスと「資本論」1』、 半世紀の巨大さ (その2) - kaeruのつぶやき
5冊目をこの一冊で済ませず明日(その2)を「つぶやき」ましょう。と「つぶやき」ました「明日」が「今日」になり、こうして人生の約束事の実施が迫ってくるのですね。と...
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二つ目の主題の「マルクスの『資本論』の形成史」に関連する不破さんの指摘です。不破さんは新版『資本論』の刊行記念講演会(2019年9月20日)で、マルクスによる『資本論』の執筆過程を9段階に分け、その段階に沿って著作(草稿集も含め)を執筆順に紹介しています。
そこで、段階[5]までを〝前期〟としてます。
私は、『五七〜五八年草稿』(1)から『資本』第三部(五)までを〝前期〟の草稿と見ています。なぜかと言うと、この次の段階で、マルクスは、その経済学の構想全体にかかる大発見をするのです。
[6]その大発見とは、恐慌の起こる仕組みをつきとめたことです。一八六五年前半の時期に書いた第二部の第一草稿執筆のなかでの発見でした。
ここでの大発見以後、著作の組み立ても内容も大きく変わってゆきます。〜ここに、前期から後期への、大きな転換点がありました。
(「新版『資本論』のすすめ」p45)
不破さんはここでは「六五年前半」としか言ってませんが、
このあとp 47で、
ところが、一八六五年のはじめに、おそらく一月だと〜、
推定してます。
新版『資本論』の第二巻 第三分冊(新版『資本論』7)では、マルクスの頭に新恐慌論が浮かんだ時に、「マルクスが書きつけた最初の文章」をはじめ2度目3度目と、理解と視野の広がりに添った3つの文章が載せられています。
何か頭になかで言い訳を巡らしながら先延ばしにしている『資本論』、新委員長に女性が!とは無関係ですが、何かをキッカケにして学び出す時期でしょう。
新恐慌論の発見は、マルクスの資本主義の「必然的没落」論に関わり、それは「訓練され結合される労働者階級」の運動、その変革者としての成長が主体的条件となって、資本主義の没落の時期を迎えるという新しい没落論となっている、とのことです。
今回の大会決議の示す方向は、その主体的条件づくりであり159年前のマルクスによる理論的大発見、そして近年における不破さんを中心にした日本共産党の理論的追求によって解明した「必然的没落」論は日本社会変革論であり、この「しんぶん赤旗」の一面と一致するものです。