kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

1862年6月18日 於ロンドンディーン街28番地

2023-11-10 23:26:13 | kaeruの『資本論』

その時、ロンドンはディーン街28番地で、ある家族にあいだであることが起きていた。

その時とは、1862年6月18日、

ある家族とは、カール・マルクスとその妻イェニー、そして姉妹イェニーヘンとラウラ(姉は1844年、妹はその翌年生まれ)。

という事は、このマルクス伝記小説『プロメテウス第2部第6編 火をぬすむもの Ⅵ』のp146から4ページの文に書かれています。

その場所については、イギリスはロンドンのディーン街28番地、だとこれで知りました。

ロンドンでカール・マルクスが住んだ家

書かれていることの、所々を書き写してみます

その朝、もはや支払いをひきのばせない借金の計算からはじまった。

疲れたて、灰色の顔をしたイェニーが、厚い勘定書の束をもって夫の書斎にはいってきた。彼女の声はいつになくふるえていた。

 「ガス会社が最後の警告書をおくってきましたよ。きょうじゅうに1ポンド十シリング払い込まなければ、ガスはすぐに止めるっていうんです。そうなったらあなたはもう夜のお仕事ができなくなるは。うちにはろうそく一本もなく、買うお金もありませんもの」

カールは机から立ちあがった。タバコをすいたくてたまらなかったが、いちばん安い葉巻き、いやきざみタバコを買う金もなかった。

イェニーの気は昂り早口で嘆き、窮状言い立てます。

急に自制を失ってイェニーは叫びだした。

「私はもうだめ、だめだわ!  このさきまだ生きていくよりは死んだほうがましだわ。こどもたちとあなたが飢えていくのを見ているのをあたしはもうできません」 

カールは妻にとびつき、彼女の頭を自分の胸に抱きしめた。

夫の励ましにも、

イェニーはしずまらなかった。カールは黙って妻の髪をなでていた。いったい、まだ何が言えただろう?

ふたたび悲しみがふきあふれた。イェニーの神経はもうのべつまくなしの緊張に堪えられなかった。この悲しい場面の、両親のへやに、イェニーヘンとラウラがはいってきた。娘たちの顔は異常に真剣で、決然としていた。

娘たちは自分たちが働く決心を述べ立てたが、母親は頷かなかった、そして、

「〜。わたくし、どうやって切り抜けるか、考えがあります。ね、 チャーリー(カールの英語読みによる愛称)、あなたの蔵書を売らせてちょうだい」 

カールは思わず手でいすの背をつかんだ。彼は自分の本を愛し、自分の本になじんでいた。その本たちはつねに彼の従順で忠実な助手だった。その本たちの多くのものといっしょに彼は青年時代から遍歴をつづけてきたのだ。カールは反対しなかった。しかしすぐに思い惑っていることを心に恥じると、急いで妻の決意に賛成した。

だが、夫の蔵書を売るというイェニーの計画はみのらなかった。買い手がつかなかったのだ。金を入手するほかのあてはなかった。1862年6月18日、カールはフリードリヒ(エンゲルスのこと)に書いた

この日の手紙については明日に……。


ひと休み

2023-11-09 21:08:47 | どこまで続くかこのブログ

今日7回目のワクチン接種の午前中、午後は自宅で横になっていました。少し頭が痛いかな、というくらいで過ぎたので夕食後「つぶやき」ましょう、とiPadに向かったのですが、不調。

持ち主のワクチン接種に呼応したわけでなくない、それほどkaeruとiPadは一心同体関係では無いのです。

それにしても、こうやって呟けるまでに30分以上かかってる、多分iPad君としては一休みしたいのでしょう。

ということで、今夜は寝ます。

そうだ明日朝は「しんぶん赤旗」の配達再開の3日目なんです、5時には起きますので、それが無意識のうちにiPadに伝わっていたのかも……。

おやすみなさい、💤。


kaeru の『資本論』

2023-11-08 23:59:09 | kaeruの『資本論』

『資本論』についてFacebook を開き、読んでいたら「kaeruの『資本論』」が出てきて、アレ? という感じです。『資本論』関係のものがこうして集められているのか、と普段当たり前のことが我が名が目に付くと、ネット時代の情報処理の仕組みを、簡単であるだけに「よく分かった」と言う感じがしました。

それと同時に、「kaeruの『資本論』」がいかにも中途半端で晒されていることも分かりました。Facebook では今年の1月が最後になっていますが、この間少しは『資本論』に触れていますので、それも入れて気を入れ替え読み出さねばと思ってます。

そこでマルクスがどんな状況下で『資本論』に取り組んだのか、生活状況も知りたいと、この本をめくってみました

これがなかなか大変で……、大変というのはその状況の深刻さが書かれているページに辿りつくのが、があって、それから「深刻さ」です。

もう今日も期限切れですので、明日に……。


「翌檜ちゃん」

2023-11-07 20:52:33 | どこまで続くかこのブログ

武義先輩がブログで、「翌檜ちゃんお元気ですか?」と呼びかけておられていたので、久しぶりにブログ「翌檜」を訪ねてみました。2014年5月の時のまま、ご主人を亡くされたあとブログは休んだままでした。

先月29日の「つぶやき」に、ブログ仲間との旅について触れました。その切っ掛けを作ってくれたのが、武義先輩のこの「ブログ」でした。

岐阜に来て「紅葉を」を 翌檜さんに案内されて‼ - 82歳からの旅

岐阜に来て「紅葉を」を 翌檜さんに案内されて‼ - 82歳からの旅

>11月21日木曜日はじめての出会い……は果たして?ブログで知り合った岐阜氏に住む翌檜さんが、案内して下さるとおっしゃるので「宜しくお願い致します」と前日に電話でお...

goo blog

 

ブログでの繋がりが旅先での「案内」に繋がるのだと教えられ、これは楽しい出会いが作れそうだ、と3回の旅が実現したのでした。

武義先輩の声が届き、ブログ「翌檜」が再開されるとか新たな繋がりが生まれることをこころ待ちしてます。 


十一月の五句

2023-11-06 17:56:13 | kaeruの五七五

今月の句会を急用で欠席したので、その場で皆さんの評価を聞けなかったのですがその場にいた全員が採ってくれた一句、

秋の蝶朝の日差しを這ふ如く

やはり縦書きで読んでもらいましょう、先々月の蝶の句と併せて、

ネット句会に「十一月の五句」として投稿した分も併せて、


Tunami の日 ・ 11月5日 。

2023-11-05 18:12:33 | どこまで続くかこのブログ

今日11月5日をなぜ「津波の日」と言うかワイコマさんのブログで、

今日は津波「tsunami」の日 - 日本の屋根裏人のワイコマ日記です

今日は津波「tsunami」の日 - 日本の屋根裏人のワイコマ日記です

今朝の信州は気温が7度、昨年は3度でしたから、昨年と比べますとかなり暖かな朝でした、空は高い雲が空の半分くらいを覆っています。今日は津波の日、英語でも「津波」は...

goo blog

 

併せてWikiでも、

World Tsunami Awareness Day - Wikipedia

World Tsunami Awareness Day - Wikipedia

 

 

津波が、英語としてそのままTsunami になって世界の人々に津波の恐ろしさの表記となっています。

改めて映像ではありますが、それを見つめてみなければ、と思います。

 

吉岡直哉 on TikTok

 

https://vt.tiktok.com/ZSNDsC1m5/

 

tsunamitales on TikTok

 


アンコ椿は恋の花 🎶

2023-11-04 22:45:10 | 私の寅さん

「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」は歌手・都はるみのマドンナ役ということもあって、数多くの歌が歌われています。『みんなの寅さん』の佐藤利明さんによると鼻歌も交じり11曲も登場しているそうです。

私の印象に残っているのは「とらや」の裏庭に面した縁側で歌われた

あんこ椿は恋の花

この場面です。

このあと、こちらは1966年、鹿児島県国分市から です。

そして、17歳の都はるみの「アンコ椿は恋の花」、

 


「文化の日」、 逗子市と葉山町の文化祭

2023-11-03 17:49:41 | どこまで続くかこのブログ

昨日隣の逗子市の文化祭・美術展に行って来ました。

知人の御婦人の連合いさんが絵を展示していて毎年案内を頂いています。一昨年は妻と去年は逗子の知人と観て来ましたが、今年は一人で行って会場で逗子の仲間に出会いました。

このカレンダーは逗子市文化祭の日程表で、 

10/2の美術展のところには、

10/31, 10/1.2  美術展(公墓)第1会場(绘画)

市民と美術協会会員との公募による絵画と工芸の合同展示会です。每年新しい出品者が増えています。「文化のまち逗子」の知られざる市民作家の作品に出会える年に一度の機会です。(以下 略)

と書かれています。目指す「市民画家」の絵画2点には「E B アート」と の説明がありました、かなり最新の技法なんでしょうか。ネットではこの技法について「水彩画・油絵などの作品やスケッチ、写真までそのままスキャニングし転写できる」と書かれていました。ネット時代に対応した技法と思います。

この「画家」は私より2年先輩ですので88歳、子供の頃から絵筆に親しんでこられてようで自分史も作られ、要所要所に自分で書かれた絵がページを埋めています。それにしても昨年までの絵にはなかった技法を駆使しての2作品、その精進する姿勢に敬意を表します。

先ほどのカレンダーの表です、

 

そしてこちらが葉山町の文化祭案内チラシ、表です

そして、裏です。 

二つを並べ気づいたこと2つ、

その1 逗子市のチラシのは市内のお店の宣伝が入っている、葉山町のには無いこと。

その2 逗子市は今年で71回と、葉山町は57回。葉山町のチラシには「葉山町制100周年記念」と記されていますが、文化祭はかなり遅く動き出したようです。


将棋第54期新人王戦〆

2023-11-02 18:59:13 | どこまで続くかこのブログ

第54期新人王戦の「つぶやき」は今回で〆に、ということで「しんぶん赤旗」の「ひと」欄を、

本文の文字移し、

1勝1敗で迎えた第54期新人王戦決勝三番勝負第3局。最終盤、相手の藤本渚四段勝ちの局面となり、上野さんは負けを覚悟します。ところが、藤本四段が「勝ちを意識したとたん、心が乱れて」、詰みを逃します。「びっくりした」上野さん、土壇場の大逆転で優勝をもぎ取りました。

「今回は運が良かった」と淡々と振り返りますが、運を呼び込んだのは、形勢が多少不利になっても引き離されない、粘り強い指し回しでした。

上野さんと藤本四段は、ともに井上慶太九段門下。「お互い手の内はわかっていますが、それはお互いさま。やりづらいというよりは、決勝の舞台でたたかえるのは、やりがいがありました」といいます。

弟弟子の方が1年早くプロ棋士・四段となり、1年遅れの10月1日付で四段に昇段しました。「藤本さんの活躍が励みになり、自分がプロになれた部分もありました」と弟弟子をたたえます。

新人王記念対局で藤井聡太八冠との対局が期待されることには、「藤井先生は本当に遠い存在。 対局できるのは光栄なこと。しっかり準備して力を出し切りたい」と語りました。

兵庫県加古川市の出身です。記者会見では、ちょうどプロ野球日本シリーズの最中であることにちなんで質問が。「阪神ファンです。将棋の研究の合間に、息抜きとして応援しています」と笑顔を見せました。

文・原田 浩一朗  写真・峯松 進