タイトルは百貨店をもじったものですが、鎌倉殿の最終章を観て歩き続け最終日に全48回がここに集約されたか、という面白さを期待する、と
思ったのがこのインタビューです。
のここです、
もちろん写真の顔ではなく、書かれていること(三谷幸喜さんが喋っていること)で、要するに三谷さんは「面白さ」をとことんこの作品に詰め込み、その面白さに各俳優女優さんは引き込まれて演じているです。
その面白さをどう自分のなかにまず詰め込んだか、「ドラマとしての面白さを重視してみたつもりです。」の後を聞いて(読んで)もらいましょう。
執筆にあたって僕は、これまで自分が面白いと思った古今東西の映画や舞台と小説と改めて向かい合い、それのどこに自分はトキめいたかを改めて分析してみました。(〜)全体的なイメージは「ゴッドファーザー」。義時はアル・パチーノが演じたマイケル・コルレオーネです。上総の登場のあたりを書いている時は、「アラビアのロレンス」でアンソニー・クインが演じた砂漠の大豪族アウダ・アブ・タイがロレンスたちの味方につくシーンが頭にありました。映画の「キングダム」で長澤まさみさんが味方になるところもイメージにあったかな。頼朝死後の御家人たちの勢力争いは、深作欣二監督の「仁義なき戦い」がお手本。実は今回初めて観たのですが、面白かったなあ。あの面白さをどうしたら鎌倉時代に落とし込めるか、試行錯誤したのを覚えています。
そして極め付けは……、
そして物語の面白さといえばシェイクスピア。 今回、改めて読み直してみて、シェイクスピアは日本の鎌倉時代を知っていたんじゃないかと思うくらいに、彼の作品とこの時代はぴったり合うことが分かりました。
和田義盛と源実朝は、「ヘンリー四世」のフォルスタッフとハル王子の関係と重なります。父の仇を討とうとする公暁の心の葛藤は、まるで「ハムレット」の主人公。そしてその公暁をたぶらかす三浦義村は、「オセロ」に出てくる策士のイアゴーそのものです。
このあとは、本のp66から目を通して(本屋さんでの立ち読みも含めて)下さい、3ページ分もありません。
絶する展開に驚かされます。 多分そのことが三谷
流の面白さなんでしょうね~ ただ私のような単純
な細胞のものは、沢山の登場人物が出てきて、顔と
名前が一致したころには、また別の新しい人物が・
まあ相当大勢の役者さんが、入れ代わり立ち代わり
大忙しですよね~ 役者を覚えたころには、亡くな
っている・・まだ2か月10回くらいありますから
これから新しく登場する人物もあるはず・・
精々楽しみながら 面白く拝見しましょう
み覚えがありますが、歴史上の人物では普段お目にか
かわることがありません。俳優女優の顔も名前も不案
内ですから、そのうえ耳が聞こえないときていれば誰
が誰やらわからぬうちにドラマは進みます。
でも面白いのがストーリーの発展のもとになっている
シナリオづくりの手腕なのでしょう。三谷幸喜さんの
「真田丸」は最終章あたり、多分今頃だったと思いま
すが、見えなくなりました。今回は最終回まで見られ
るでしょう。
〔「鎌倉殿の13人」の特番も観ました。今年のお正月のトーク番組で大泉洋さんが「義経役の菅田将暉君を殺しちゃうから僕の評判落ちるかな」と言われてました。今ほど有名になる前から大泉洋さんのファンでしたので心配でしたが、脚本が良かったのか、大泉さんの演技力なのか、お人柄なのかとにかく評判は落ちないようなので安心しました。北条政子は「日本の三大悪女」の一人だそうですが、三谷脚本の政子像は悪女として描いてなく良かったです。〕
と言われているように、R先生は数学に長けているだけでなく、俳優女優への関心も彼が彼女が世に出る前から素質を見抜いていたわけで、文系の才も人を抜いていたのでしょう。