kaeruのつぶやき

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てんがらもんラジオの効力。

2017-05-25 13:26:09 | 「てんがらもんラジオ」

 「てんがらもんラジオ」269回は、

http://www.ustream.tv/recorded/103641753

ゲストは水流涼子さん 認知症サポーター養成講座講師。

水流涼子さんからは2014年の12月に話を聴かせてもらい、その時ブログのタイトルを「てんがらもんの魅力」としました。それは当時「認知症の人と家族の会鹿児島支部」代表だった水流さんのお話を通じて番組に対して、こんな感想を持ったからです。

【 地域密着型の情報番組で地域の情報を受信し発信し、併せて地域の課題を解決したい、という思いがこの番組の魅力です。】

今回のお話を通じて認知症への理解と対処方法を具体的に伝えてもらい、心掛けについて教えてもらいました。認知症の症状を理解するうえで本人と家族の生活の歴史を知ることが大事だという事例として話されたこと。認知症の母親が娘さんを打つ、その時母親の妹の名前を呼んで打つのだそうです。

水流さんの説明によると長女であった母親は親を看るため結婚が遅れた、そのことから妹に対して不満の思いを深く持っていた。それが認知症になって自分の娘を妹とみて、打つという形で表れたのだそうです。ですから、娘さんに役者になりなさい、お母さんに対して「お姉さん、苦労をかけたねー」と心を込めて言うように伝えたそうです。

認知症の人の人生の全部を受けとめる気持ち、それは相手への尊厳を忘れないことなのです。それは認知症の人の持っている感情への理解と尊重だと思います。同時に自分の感情を理解し尊重してもらいたい、ということでもあります。要は認知症理解は人間理解への道でもあると言えます。

前回のお話を聞いた時期は私の兄の認知症は初期段階でした。2015年の年賀状にこれで最後の年賀状にする、とありました。それで弟と相談をして2月の兄の誕生祝いに向かったのです。去年も誕生祝いをしましたが、その6月に亡くなりました。今思い出すのは二回の誕生祝いで、兄の顔に活気が現れて来る時間を共有出来たことです。子供時代に感じたものが弟達といるうちに蘇って来たのでしょう。

先週の禁煙の話で長男の禁煙にもう一度向かおうと気付かされたましたが、今回は認知症サポーターである自分がなにもやっていないことに気付かされました。オレンジリングもしまい込んだままです。もし水流さんが第三回目のゲストで話される時には、自分でもサポーターらしいことをやってます、と「つぶやき」たいもので、そうなってこそ「てんがらもんラジオの効力」と言えるのです。