昨日のつづきです。
重頼の順礼の句は、夏草のなか人の姿は見えず白木の金剛杖が動いて
いく景を詠んでいます。
渥美さんは虹のなかを行くお遍路さんを詠みました。
お遍路が一列に行く虹の中 風天
この句は句会で「地」を取った句で、『カラー版 新日本大歳時記』にも掲載
されているそうです。虹を詠んだ句をもう一つ
背のびして大声あげて虹を呼ぶ 風天
宮崎県日南市油津に句碑になっているそうです。どれも「そうです」と言うの
は申し訳ないのですが、『大歳時記』も見ておりませんし、ましてや宮崎県に
は一度も行っておりませんので、すべて『風天 渥美清のうた』(森英介著・大
空出版)のおかげです。この本はその後見つかった俳句を収録した文庫版が
出ております。すこし前に本屋で見ました、今日は見つかりませんでした。
田所康雄・渥美清・寅さん・風天、この同体四名の関係はどうなっているので
しょう。寅さんという虹の裏側で、風天を名乗って渥美さんが虹にサインペンで
俳句を書いているという姿はどうでしょうか。その渥美さんを支えているのが田
所さん、という形でしょうか。
今夜も官邸前・国会前で「原発抗議行動」が行なわれています。昼間もふくめて
40都道府県82ヶ所で行動が予定されていました、先週は73ヶ所でした。