後横綱柏戸に決勝で敗北

　昭和三一年夏場所、西幕下二枚目
松　錦〔最高位十両二枚目〕星取表。

〇松　葉(幕下３)
や
〇黒田山(十両22)　
や
〇能登ノ山(幕下７)＝元十両
〇髙葉山(　〃　17)
や
や
〇明ノ海(十両23)
〇立武蔵(幕下25)
や
〇剣　龍(十両22)
や
や
〇森ノ里(十両19)

　半数は関取を破って全勝したけれど、
優勝決定戦で幕下六九枚目(最下位)の
富樫(後横綱柏戸)に敗北を喫した。

62年前、「叩込み」 僅か２.1％強

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　某古書に62年前の昭和三七年名古屋
…における幕内取組の極り手の分析が
掲載されていた。対象取組は281番。
１　寄切り　７５回
２　押出し　４４回
３　寄倒し　２９回
４　上手投　２１回
５　吊出し　１４回
５　突落し　１４
７　打棄り　１３回
８　突出し　　９回
９　小手投　　８回
10　下手投　　８
11　掬い投　　７回
12　叩込み　　６回
13　外掛け　　４回
14　内掛け　　４
15　突倒し　　３回
　〔以下、割愛。〕
　「叩込み」の割合が相当低く僅か
２.１４％だったのである。
　土俵際の攻防が「寄倒し」や「打棄り」
として如実に表現されているであろう。