東野圭吾著『クスノキの番人』
去年の夏に買って、積読してた本。
不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された
主人公・玲斗のもとに弁護士が現れる。依頼人に従うなら
釈放されるようにしてくれると言われ、コイントスで決める
(しかも裏表間違えてる……)。
そんな感じのちょっと頼りない玲斗。弁護士に連れられて
依頼人に会いに行くと、依頼人は母の異母姉で、玲斗に
「クスノキの番人」になるように言う。
最初はしゃーなしで言われた通りにしてた玲斗だったけど、
依頼人とやりとりしたり伯母に叱られたりしているうちに、
クスノキの不思議な力について知り、人間的にも成長していく。
まあ、基本的にはええ子なんやろうなぁ。
玲斗目線で話が進み、読者もクスノキの不思議な力がなんなのか
わからない。読み進めていくうちに玲斗と一緒に気づいていく。
続きが気になってページをめくる手が止まりませんでした。
弁護士や伯母のちょっとしたセリフや玲斗の気づきが
胸にじぃんときます。
帯にあった「明日に希望を持てるように、と思いながら書きました」の
言葉の通り、じんわりと希望を持てるような終わりです。
続編も絶対に読む!