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人生にロマンスとミステリを

小説を読むのも書くのも大好きな実務翻訳者です。ミステリと恋愛小説が特に好き。仕事のこと、日々のことを綴ります。

東野圭吾『クスノキの番人』

2024-11-10 20:39:18 | 読書記録(紙書籍のみ)
東野圭吾著『クスノキの番人』

去年の夏に買って、積読してた本。
不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された
主人公・玲斗のもとに弁護士が現れる。依頼人に従うなら
釈放されるようにしてくれると言われ、コイントスで決める
(しかも裏表間違えてる……)。

そんな感じのちょっと頼りない玲斗。弁護士に連れられて
依頼人に会いに行くと、依頼人は母の異母姉で、玲斗に
「クスノキの番人」になるように言う。
最初はしゃーなしで言われた通りにしてた玲斗だったけど、
依頼人とやりとりしたり伯母に叱られたりしているうちに、
クスノキの不思議な力について知り、人間的にも成長していく。
まあ、基本的にはええ子なんやろうなぁ。

玲斗目線で話が進み、読者もクスノキの不思議な力がなんなのか
わからない。読み進めていくうちに玲斗と一緒に気づいていく。

続きが気になってページをめくる手が止まりませんでした。
弁護士や伯母のちょっとしたセリフや玲斗の気づきが
胸にじぃんときます。
帯にあった「明日に希望を持てるように、と思いながら書きました」の
言葉の通り、じんわりと希望を持てるような終わりです。
続編も絶対に読む!
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