昨日のレースレポートを書いていきます(注 長文です)
朝4時 チームメイトのハッチさん、西◯さん、山◯さんと乗り合わせで香川を出発
朝8時レーススタートとなりました
ロングクラスのエントリーは320人程度、出走は261名
レース前何人かの仲間や各地の顔なじみの方にご挨拶してスタート地点へ並びました
午前8時スタートのホーンと同時に全員が山に向かって走り出します
スタートして100mで山に入り
スタートダッシュする人が数名、先頭集団になるだろう集団は私の真後ろです
まあイキナリ階段が現れます!そんなに早く階段現れなくていいよ・・・って思いつつ登ります
電波塔まであっという間に着き、自分の前は2人?
「前の2人めっちゃ速いな!!」って思いつつ後ろの集団とペースを合わせながら
走ります
走っては早歩き、走っては早歩き、階段地獄なんでそういうペースが続きます
展望台までは順位をキープしましたが30分過ぎに身体がサインを送って来ます
「いつも通りのペースは無理」
私は「それじゃ困る!!なんとかしろ!」
身体は「勝手にしたら~」
ああ、やっぱり回復してなかったんだ・・・って思い、スタートから40分過ぎに
ペースを切り替えます
ペースを「レースペース」から「いまの精一杯」に切り替えました
そうです、勝負を捨ててレースを自分なりの走りで乗り切ろうと決めました。
また一人、また一人と抜かれて第一エイドの7km地点を通過したのは53分くらいだったかと
通過は8位です
エイドで水とスポーツドリンクをいただいて一礼し「ありがとうございました」そう大きな声でお礼をいいまた走ります
ここからは車道を1kmほど走りますが車道で負けるような私じゃないです!さらっと2人パスしていき、その先には三角点へ向かう登りが待っています!
登りでも階段じゃなければいくらでも走れますから(階段では登れないけれど自分の歩幅でいける斜面はガンガンいけるというのが私の走り方)脚が終わっているといいながらも果敢に登ります
三角点まで登りここからは林道で標高449mより標高30mくらいまで一気に下りますが、下る脚が残ってないのです・・・下りで6人も抜かれます、更に沢に入ってコケだらけの岩がたくさんあるところを駆け下りるのですが今日は下れません・・・下り切ると今度はロード、痙攣しかかった脚を数分ロードに馴染ませながらタイミングを待ちます
ここから4kmかけて林道で300m以上標高をあげていきます!すでに15kmを越えているのでみんなこの登りで歩いてしまうようですが私は駆け上がります
なぜ?
いまの脚の状態ならラスト10kmは完全にオールアウト状態で走ることになるのは確実です、いまのうちに稼いでおかないといけないんです
再び三角点へ登りますが標高350mくらいから始まるコースとは言えないような崖をよじ登り始めました・・・「なんだここ?草は生え放題、道は整備されていないしルートを間違えた?」そう思えるほどの斜面をを登ると誘導員の方がいました
「コースで合ってたんだ」少しホッとして再び三角点を目指して走ります
三角点を通過すれば後は来た道を帰るだけ
ここからは再び階段地獄です。
あいにくですが、もう階段を登ることも下ることも出来る状態ではありません。
痙攣の恐怖と一歩一歩響く筋肉の悲鳴とも言える痛み
数名往路をいく選手とすれ違いました、そして急斜面を下っていると最後尾でスイーパーが着いている選手と出会いスイーパーの方が「最後尾です」って言ってくれたので前を確認して目線を自分の足元に戻したとき
「ヤバイ!!」そう思った時にはすでに遅かった・・・擬木の階段は擬木部分が濡れていると滑ります、その擬木上に乗る位置に脚があったんです。
滑り転倒・・・後ろ側にスリップし左手を着いたのですがそこにはガレが・・・気温が10度を越える暑さもありグローブは指が出るタイプのものでしたから親指の爪の横が思いっきり裂け血が吹き出します
スイーパーの方が慌ててよって来てくれて「すみません、声をかけなければ良かった・・・声をかけたから注意を反らさせてしまって・・・」
私はすかさず「いいえ私のミスですよ、私が悪いんです」そう答えながら指を押さえます
脚に血が飛び散って返り血を浴びたみたいになっているのをスイーパーの方が見て「大丈夫ですか?テーピングで止血できますかね?」私は「大丈夫です押さえてしまえば走れます」
ザックの中にもテープは入っていましたがスイーパーを方が持っていたのを出してくれたのでお礼をいいながらお借りして止血!
止まってないのを見てか?スイーパーの方が「レース続けられますか?」そう聞いてきます。ありがたいですよね、そう言ってくれる、事故を起こさないって気持ちが伝わってきます
「すいません、走らせてください!だめだったらエイドで辞めるんで」そいういってレースに復帰しました
脚の痛みに加え、指が激痛・・走り出して10分でも依然出血が止まらずグローブで拭いたり、パンツが黒なんでそこで拭ったりしている間に左手は血のりがべったり着いたような状況に・・・「よし固まったからいける」全く根拠のない自信と共に気持ちを持ち直します
手当している間に数人抜かれましたが仕方が無いことです
第二エイドで水をいただき、挨拶をして帰ろうとすると救急箱出現・・・どうみたって大丈夫じゃない左手の出血。
「お兄ちゃん手当せないかんで!」
「すみませんもう血は止まってるので大丈夫です」
「大丈夫なわけないやろ?」
「いえいえすみません本当に大丈夫です」
丁寧に断って、ここでもエイドのお礼を大きな声で「ありがとうございました」やっぱりこれが言えるのが気持ちいいですよね
さてあと11km時計をみると2時間40分、復路より帰りのほうが4kmほど長いのを忘れてました
「おっ!頑張ったら4時間まだ切れるんじゃ?」
そんあアホなことを期待しながら脚を進めます
ここからは本当に階段地獄です
そびえ立つ急な階段が13個!もちろんそれを登ったら今度は同じだけ下りますからね・・
エイドからほどなくして脚がついに本当の限界を迎えました
右内転筋が思いっきり攣りました・・・立ち止まり悶え苦しみます・・・ここが一旦痙攣すると
数分は回復しません、治るまで立ったまま耐えるしか無いんです、その時後ろからしぇるぱひできさんが!
「大丈夫ですか?」って声をかけていただき、何故か声をかけられるとなおる痙攣(笑)いっつもそうなんですよ~ってしぇるぱさんに言いながらしぇるぱさんはいいペースで走って行きました。強くなっていますね!!
回復してももう階段を登る力がないですが階段横の斜面を歩けば痙攣もしないしまだ走れる、階段はストックに頼って登れば登れる
ストックく体重をしっかりかけ登れる限りの速さで登っていきます!
ストックを使い始めると再び指から血が吹き出します・・・指の色は黒くなってきて骨折を想像させる感じになってきました。
「くそ!痛みを忘れろ!いまは前に進むんだ!順位をタイムをどうでもいい、一所懸命走ったらそれでいい!」
レースを捨てた走り、みんながどう思うかわかりません。恥だぞ!って思われてもいい、なんだその走りは!って怒られるかも知れません。どう思ってもらってもいいんです
いま、自分は絶対に諦めない!そう思って走れるだけでいい
そんな事を考えていました。進むだけで精一杯の体を前に進めるにはどうするか?
たくさん補給を摂って少しでも走れるように筋肉が壊れないようにしよって思い補給食をたくさん摂りました
パワージェル8本、サバスピットインバー2本、水分1リットル(これにパワーバーが2本入っています)エイドで水2杯
誘導員の方が何箇所もいてくれて応援してくれます「頑張れ!頑張れ!」って
レースが終盤になると集団ではなくバラバラになってきます、周りの選手が居ない分こういった応援が本当に嬉しいんです、でないと諦めちゃいますよね
いくつもの階段を越え、必死で走れる限りの速さで走り、できる限り速さで歩き、前に進んで行きます
誘導員の方が「後5,6km!頑張って」そう声をかけてくれた後に何故か自然と涙が流れるのがわかりました
「あと5,6kmならこの脚でも帰れる!なんでこんなに痛いんだ!脚も指も。経験したこともないくらいの太腿の痛みだし・・・でもあと少しだ!
久しぶりに極限状態になってしまいました・・・ボランティアの人の声が聞こえる度にありがたくてありがたくて自然と涙がでる
こんなボロボロになって無様な走りをしている自分にも声をかけてくれる・・・感謝しか思いつきません
私も全ての誘導員に挨拶をしてずっと走って来ましたが元気なうちは「こんにちは~」なんですよね
でもいつしか「ありがとうございます」に変わってました
自然とそうなるものなんでしょうね
痙攣を繰り返すこと4回・・・腕や腹筋まで攣り始めて、折れそうになりながらも悶えながらもなんとか走っていくとやがてゴール会場のアナウンスが風にのって山の向こうから聞こえて来ました
「あと少し、あと少しだ!ゴメンな脚がこんなボロボロになるまで無理さして、しばらく休ませてやるからな」そう自分に言い聞かせて最後のトレイルを越え車道に出ます
「やっとストックを突かなくても済む。」そうほっとした気持ちもありましたよ
しばらく走ると日和佐の街中を1kmほど走ってからゴールなんですが、街中にたくさんの方が応援に出てくださっていました
おじいちゃん、おばあちゃん、ちびっ子に若い子、たくさんの人が「頑張れー」とか「もう少し」とか「お疲れ」とかって声をかけてくれると・・・
また涙があふれるのがわかります
もうゆっくりしか走れないし涙を流しながら走るのは滑稽かも知れません
でも嬉しくてありがたくて私は感動していました
ラスト200mの誘導員がいて後ろを確認すると20mくらいに一人のランナーが。
ゴール直前で抜かれるかな?って思いましたが抜かれませんでした
優勝争いは別ですがトレイルやトライアスロンではゴール前で指すってのはマナー的に良く無いのです、いままで前を走ってきたランナーに敬意を払って先にゴールさせるというのがあります、そのために抜かなかったのかはわかりませんがそういう心遣いを感じました
さて、大浜海岸が見えてきて、ゴールゲートが見えました
脚はとっくにオールアウト、車道に入ってからはふくらはぎと太腿の前側がずっと攣っている状態、でもゴールまでは・・・と思いながら走ってきたので海岸がすごく遠く感じます
最後の力を振り絞って両手をあげてゴール
砂浜なんで遠慮なくぶっ倒れてしまいました。ゴールしたらもれなく脚が全部攣ります
ボランティアの方が「チップ回収をお願いします」って言われたんですが
「脚も腕も体も攣っているんですみませんがちょっと待ってください」っていいながら倒れてました
そして気持ちは
「やっと走らなくていいんだ・・・」って安心しきっていました・・
結果 総合22位/261名 4時間27分10秒
後で考えれば、DNSが最良の選択だったかも知れません、ゴール後に何人かの仲間から体調の事を言われ「それは言い訳って言わないの!誰だって無理なんだから」そう言われました。
私としても完走できたのが不思議なくらいですが、走る以上はやらないといけない
そうですよね・・・でも走れるなら走りたかったんです。結果がどうであれ、なんであれ、最善尽くしてみたかった
結果的にボロボロになって死ぬかと思うかような思いをしましたが、私にとって成功したレース以上の収穫があった気がしています
辛かった、苦しかったけれど思い返せばたくさん山と語り合えた、そしてたくさんの感謝を感じながら走れた最高のレースだったと思います
トレイルはちょっとしたアクシデントでタイムが30分や1時間遅れてしまうのが特徴でもあります、今回は予想より1時間遅れです・・・また鍛え直して挑んでみます
先ずは体を回復させることに集中しますね
たくさんの応援ありがとうございました
今回も再会がたくさんのありました
木○さんおめでとうございます!またよろしくお願いします
そして綾川ACのチームメイトであるハッチさん総合2位ほんとうにおめでとうございます
またみんなで切磋琢磨して上位を狙って行きましょうね
最後に鏑木さんと
大浜海岸はきれいでしたよ
長々と書いてしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございます
まだまだ成長しないとなって思える一日でした
参加されたみなさんお疲れさまでした
今日もありがとうございます。
ワンクリックいただくと3Dに見えます(ウソです(笑)
クリック数でランキングが変動します、是非ともワンクリックお願いします。覗いてくれた人の1割でもいいのでクリックいただければランキングが一気に上がります!
朝4時 チームメイトのハッチさん、西◯さん、山◯さんと乗り合わせで香川を出発
朝8時レーススタートとなりました
ロングクラスのエントリーは320人程度、出走は261名
レース前何人かの仲間や各地の顔なじみの方にご挨拶してスタート地点へ並びました
午前8時スタートのホーンと同時に全員が山に向かって走り出します
スタートして100mで山に入り
スタートダッシュする人が数名、先頭集団になるだろう集団は私の真後ろです
まあイキナリ階段が現れます!そんなに早く階段現れなくていいよ・・・って思いつつ登ります
電波塔まであっという間に着き、自分の前は2人?
「前の2人めっちゃ速いな!!」って思いつつ後ろの集団とペースを合わせながら
走ります
走っては早歩き、走っては早歩き、階段地獄なんでそういうペースが続きます
展望台までは順位をキープしましたが30分過ぎに身体がサインを送って来ます
「いつも通りのペースは無理」
私は「それじゃ困る!!なんとかしろ!」
身体は「勝手にしたら~」
ああ、やっぱり回復してなかったんだ・・・って思い、スタートから40分過ぎに
ペースを切り替えます
ペースを「レースペース」から「いまの精一杯」に切り替えました
そうです、勝負を捨ててレースを自分なりの走りで乗り切ろうと決めました。
また一人、また一人と抜かれて第一エイドの7km地点を通過したのは53分くらいだったかと
通過は8位です
エイドで水とスポーツドリンクをいただいて一礼し「ありがとうございました」そう大きな声でお礼をいいまた走ります
ここからは車道を1kmほど走りますが車道で負けるような私じゃないです!さらっと2人パスしていき、その先には三角点へ向かう登りが待っています!
登りでも階段じゃなければいくらでも走れますから(階段では登れないけれど自分の歩幅でいける斜面はガンガンいけるというのが私の走り方)脚が終わっているといいながらも果敢に登ります
三角点まで登りここからは林道で標高449mより標高30mくらいまで一気に下りますが、下る脚が残ってないのです・・・下りで6人も抜かれます、更に沢に入ってコケだらけの岩がたくさんあるところを駆け下りるのですが今日は下れません・・・下り切ると今度はロード、痙攣しかかった脚を数分ロードに馴染ませながらタイミングを待ちます
ここから4kmかけて林道で300m以上標高をあげていきます!すでに15kmを越えているのでみんなこの登りで歩いてしまうようですが私は駆け上がります
なぜ?
いまの脚の状態ならラスト10kmは完全にオールアウト状態で走ることになるのは確実です、いまのうちに稼いでおかないといけないんです
再び三角点へ登りますが標高350mくらいから始まるコースとは言えないような崖をよじ登り始めました・・・「なんだここ?草は生え放題、道は整備されていないしルートを間違えた?」そう思えるほどの斜面をを登ると誘導員の方がいました
「コースで合ってたんだ」少しホッとして再び三角点を目指して走ります
三角点を通過すれば後は来た道を帰るだけ
ここからは再び階段地獄です。
あいにくですが、もう階段を登ることも下ることも出来る状態ではありません。
痙攣の恐怖と一歩一歩響く筋肉の悲鳴とも言える痛み
数名往路をいく選手とすれ違いました、そして急斜面を下っていると最後尾でスイーパーが着いている選手と出会いスイーパーの方が「最後尾です」って言ってくれたので前を確認して目線を自分の足元に戻したとき
「ヤバイ!!」そう思った時にはすでに遅かった・・・擬木の階段は擬木部分が濡れていると滑ります、その擬木上に乗る位置に脚があったんです。
滑り転倒・・・後ろ側にスリップし左手を着いたのですがそこにはガレが・・・気温が10度を越える暑さもありグローブは指が出るタイプのものでしたから親指の爪の横が思いっきり裂け血が吹き出します
スイーパーの方が慌ててよって来てくれて「すみません、声をかけなければ良かった・・・声をかけたから注意を反らさせてしまって・・・」
私はすかさず「いいえ私のミスですよ、私が悪いんです」そう答えながら指を押さえます
脚に血が飛び散って返り血を浴びたみたいになっているのをスイーパーの方が見て「大丈夫ですか?テーピングで止血できますかね?」私は「大丈夫です押さえてしまえば走れます」
ザックの中にもテープは入っていましたがスイーパーを方が持っていたのを出してくれたのでお礼をいいながらお借りして止血!
止まってないのを見てか?スイーパーの方が「レース続けられますか?」そう聞いてきます。ありがたいですよね、そう言ってくれる、事故を起こさないって気持ちが伝わってきます
「すいません、走らせてください!だめだったらエイドで辞めるんで」そいういってレースに復帰しました
脚の痛みに加え、指が激痛・・走り出して10分でも依然出血が止まらずグローブで拭いたり、パンツが黒なんでそこで拭ったりしている間に左手は血のりがべったり着いたような状況に・・・「よし固まったからいける」全く根拠のない自信と共に気持ちを持ち直します
手当している間に数人抜かれましたが仕方が無いことです
第二エイドで水をいただき、挨拶をして帰ろうとすると救急箱出現・・・どうみたって大丈夫じゃない左手の出血。
「お兄ちゃん手当せないかんで!」
「すみませんもう血は止まってるので大丈夫です」
「大丈夫なわけないやろ?」
「いえいえすみません本当に大丈夫です」
丁寧に断って、ここでもエイドのお礼を大きな声で「ありがとうございました」やっぱりこれが言えるのが気持ちいいですよね
さてあと11km時計をみると2時間40分、復路より帰りのほうが4kmほど長いのを忘れてました
「おっ!頑張ったら4時間まだ切れるんじゃ?」
そんあアホなことを期待しながら脚を進めます
ここからは本当に階段地獄です
そびえ立つ急な階段が13個!もちろんそれを登ったら今度は同じだけ下りますからね・・
エイドからほどなくして脚がついに本当の限界を迎えました
右内転筋が思いっきり攣りました・・・立ち止まり悶え苦しみます・・・ここが一旦痙攣すると
数分は回復しません、治るまで立ったまま耐えるしか無いんです、その時後ろからしぇるぱひできさんが!
「大丈夫ですか?」って声をかけていただき、何故か声をかけられるとなおる痙攣(笑)いっつもそうなんですよ~ってしぇるぱさんに言いながらしぇるぱさんはいいペースで走って行きました。強くなっていますね!!
回復してももう階段を登る力がないですが階段横の斜面を歩けば痙攣もしないしまだ走れる、階段はストックに頼って登れば登れる
ストックく体重をしっかりかけ登れる限りの速さで登っていきます!
ストックを使い始めると再び指から血が吹き出します・・・指の色は黒くなってきて骨折を想像させる感じになってきました。
「くそ!痛みを忘れろ!いまは前に進むんだ!順位をタイムをどうでもいい、一所懸命走ったらそれでいい!」
レースを捨てた走り、みんながどう思うかわかりません。恥だぞ!って思われてもいい、なんだその走りは!って怒られるかも知れません。どう思ってもらってもいいんです
いま、自分は絶対に諦めない!そう思って走れるだけでいい
そんな事を考えていました。進むだけで精一杯の体を前に進めるにはどうするか?
たくさん補給を摂って少しでも走れるように筋肉が壊れないようにしよって思い補給食をたくさん摂りました
パワージェル8本、サバスピットインバー2本、水分1リットル(これにパワーバーが2本入っています)エイドで水2杯
誘導員の方が何箇所もいてくれて応援してくれます「頑張れ!頑張れ!」って
レースが終盤になると集団ではなくバラバラになってきます、周りの選手が居ない分こういった応援が本当に嬉しいんです、でないと諦めちゃいますよね
いくつもの階段を越え、必死で走れる限りの速さで走り、できる限り速さで歩き、前に進んで行きます
誘導員の方が「後5,6km!頑張って」そう声をかけてくれた後に何故か自然と涙が流れるのがわかりました
「あと5,6kmならこの脚でも帰れる!なんでこんなに痛いんだ!脚も指も。経験したこともないくらいの太腿の痛みだし・・・でもあと少しだ!
久しぶりに極限状態になってしまいました・・・ボランティアの人の声が聞こえる度にありがたくてありがたくて自然と涙がでる
こんなボロボロになって無様な走りをしている自分にも声をかけてくれる・・・感謝しか思いつきません
私も全ての誘導員に挨拶をしてずっと走って来ましたが元気なうちは「こんにちは~」なんですよね
でもいつしか「ありがとうございます」に変わってました
自然とそうなるものなんでしょうね
痙攣を繰り返すこと4回・・・腕や腹筋まで攣り始めて、折れそうになりながらも悶えながらもなんとか走っていくとやがてゴール会場のアナウンスが風にのって山の向こうから聞こえて来ました
「あと少し、あと少しだ!ゴメンな脚がこんなボロボロになるまで無理さして、しばらく休ませてやるからな」そう自分に言い聞かせて最後のトレイルを越え車道に出ます
「やっとストックを突かなくても済む。」そうほっとした気持ちもありましたよ
しばらく走ると日和佐の街中を1kmほど走ってからゴールなんですが、街中にたくさんの方が応援に出てくださっていました
おじいちゃん、おばあちゃん、ちびっ子に若い子、たくさんの人が「頑張れー」とか「もう少し」とか「お疲れ」とかって声をかけてくれると・・・
また涙があふれるのがわかります
もうゆっくりしか走れないし涙を流しながら走るのは滑稽かも知れません
でも嬉しくてありがたくて私は感動していました
ラスト200mの誘導員がいて後ろを確認すると20mくらいに一人のランナーが。
ゴール直前で抜かれるかな?って思いましたが抜かれませんでした
優勝争いは別ですがトレイルやトライアスロンではゴール前で指すってのはマナー的に良く無いのです、いままで前を走ってきたランナーに敬意を払って先にゴールさせるというのがあります、そのために抜かなかったのかはわかりませんがそういう心遣いを感じました
さて、大浜海岸が見えてきて、ゴールゲートが見えました
脚はとっくにオールアウト、車道に入ってからはふくらはぎと太腿の前側がずっと攣っている状態、でもゴールまでは・・・と思いながら走ってきたので海岸がすごく遠く感じます
最後の力を振り絞って両手をあげてゴール
砂浜なんで遠慮なくぶっ倒れてしまいました。ゴールしたらもれなく脚が全部攣ります
ボランティアの方が「チップ回収をお願いします」って言われたんですが
「脚も腕も体も攣っているんですみませんがちょっと待ってください」っていいながら倒れてました
そして気持ちは
「やっと走らなくていいんだ・・・」って安心しきっていました・・
結果 総合22位/261名 4時間27分10秒
後で考えれば、DNSが最良の選択だったかも知れません、ゴール後に何人かの仲間から体調の事を言われ「それは言い訳って言わないの!誰だって無理なんだから」そう言われました。
私としても完走できたのが不思議なくらいですが、走る以上はやらないといけない
そうですよね・・・でも走れるなら走りたかったんです。結果がどうであれ、なんであれ、最善尽くしてみたかった
結果的にボロボロになって死ぬかと思うかような思いをしましたが、私にとって成功したレース以上の収穫があった気がしています
辛かった、苦しかったけれど思い返せばたくさん山と語り合えた、そしてたくさんの感謝を感じながら走れた最高のレースだったと思います
トレイルはちょっとしたアクシデントでタイムが30分や1時間遅れてしまうのが特徴でもあります、今回は予想より1時間遅れです・・・また鍛え直して挑んでみます
先ずは体を回復させることに集中しますね
たくさんの応援ありがとうございました
今回も再会がたくさんのありました
木○さんおめでとうございます!またよろしくお願いします
そして綾川ACのチームメイトであるハッチさん総合2位ほんとうにおめでとうございます
またみんなで切磋琢磨して上位を狙って行きましょうね
最後に鏑木さんと
大浜海岸はきれいでしたよ
長々と書いてしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございます
まだまだ成長しないとなって思える一日でした
参加されたみなさんお疲れさまでした
今日もありがとうございます。
ワンクリックいただくと3Dに見えます(ウソです(笑)
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実はぼくも最後の海岸線を走っているとき、ぎりぎりの体力の中走ったせいか、ゴールで家族が待ってくれているせいか涙があふれ出していました。
やっぱり山はいいですね。
それでは、体調を直しハワイ目指して頑張ってください。
極限状態なのか何なのか分かりませんがそんな泣ける山は最高です(笑)
また一緒に山を走れるときを楽しみにしていますね
ハワイはもちろんのことつるぎにも出現しますのでよろしくです
何があっても止めない姿勢流石です。
じょんさんの前向きな熱い気持ちがあれば、
体もすぐに回復しますよ☆
次に向けて猛特訓エンジョイしてくだい~
それがトレランなのですよね。
私が初めて走った、ハセツネ30kを思い出しました。
調子に乗って、ゴール手前500mでボキッと捻挫。
不整地の怖さを思い知りました。
ただ怪我を乗り越えて見事な完走、お見事。
もっともっと活躍を期待しています。
いっつも全開で行かせてもらっている分、つぶれるときも豪快です(笑)
次のレースへ向けてまた楽しんでいきますね!
ありがとうございました
アクシデントはつき物ですからなれてますが脚が終わってしまうともうどうにもなりませんでした。ただ失意や絶望はありませんでしたよ
山とのつながりは感じたまま走ることが出来たので
また鍛えなおして頑張りますね