野となれ山となれ...アホとなれ じょんのじょんなラン日記

1年近くお休みしましたが、100万PVを越えて自由気ままに書こうと思い、気の向くままに更新していきます

つるぎが終わって

2010-05-21 19:18:31 | トライアスロン
今日は完全休養にしました。疲労困憊なんで休めないとやばそうで・・・


なのでつるぎトレイルでの感想を書いてみます。

初トレイル、初ロングで挑んだレースでしたが、山の厳しさ、自然の偉大さ、そしてなにより距離という絶対的な壁に直面したレースとなりました。
しかし、そんな難関に挑み屈しそうになったとき、たくさんの仲間たちや関係者の方々、そして徳島の山々に少しずつ勇気をもらって脚を進めた56km。小さな勇気はやがてとてつもなく大きな力となっていくのがわかりました。

いままで私がやってきた陸上競技というものには無い感覚がたくさんありました、まず一つはこの大会には敵対心というものが全く存在しませんでした。
トラックレース、特に学生時代にやってきた1500mは陸上競技界の格闘技といわれるように自分のポジションのためには相手に肘うちしたり押したりは当たり前、転倒させることだってあります。すべてはタイムのため、順位のためにやっていることです。
周囲に認められるタイム、順位、そして自分を納得させるために!
自分は一緒に走った、競り合ったランナーには必ず握手とお疲れ様という言葉をかけてきました。ただ一体感がほしいがためにです。
たしかにトレランやロング種目も自己満足かもしれませんが、しかし、今までやってきた競技としてはタイムがよかったとか悪かったとか、順位がどうのだとか自分が感動したり満足したりそんな感じで今までやってきたことがそういう部分でしか満足していなかったのだと思います。

しかし、新しい世界の扉を開いてみて、トレランを通して感じたのはそんな部分じゃなかったんです。
大会に関わる全ての人、参加者も運営もエイドでいてたおっちゃんも若い女性も全ての人が「頑張ってーあと何キロ」「頂上まであと何分頑張れー」「ご安全にー」って
そして抜いていくランナー、抜いたランナーみんな声をかけてくる「頑張ってー」「頑張りましょう」たちどまってる人をみると「大丈夫ですか?」「行けるか?」って
ただなんとなくじゃなく本当に気にかけてくれてる、そして私も声をかける、他人事じゃない真剣にみんながフィニッシュまでこれるか気になってしまう。
みんなが仲間でした。しかも本気で応援してくれました

これは一人ひとりのドラマなんです!56kmのドラマなんです、主人公は自分自身、全てのランナー一人ひとりが主人公で周りの人全てが登場人物であり、山あり谷あり、時には転んだり、順調に脚を進める時もあったり、挫けそうになるときもある、そんなレース
だからこそドラマにもなるんじゃないでしょうか。

私自身ジロウギュウをなんとか登頂し下り始めたころ脚が本当に限界に達したとき、もうだめかと思ったとき後続のランナーが「あと15kmゴールで会いましょう」と声をかけて抜いていったとき、「はいっゴールで」って返事して
「ああ頑張るさ、なにがなんでもそこまではいくさ!」っ思ったら「なんでそこまで頑張れるんだろう、このレースは。最高に楽しい、絶対に完走してやる」と思いながら泣いてた、脚を進めながら号泣してた。
一体感、そして一人ひとりの物語がある。そして仲間たちがいる、そんな競技に出会えたことに感謝したい。

私の人生を変える一日となりました。たった8時間だったけどもっと続けばよかったと思う時間でした。

全てのランナー、運営、スタッフの方、応援してくださった方へ贈りたい

ありがとう

来年またこの舞台に立ちます。

そしてあらたな扉を開いていきます。

やりたいことが見つかりました。

そしてこれからもずっとランナーであり続けることは間違いないでしょう。

ありがとうございました。

皆さんの勇気のおかげで完走できました、一人じゃないって感動がなければきっと達成できなかったと思います。



長々と書きましたが乱文失礼します。


つるぎトレイルランニングレース  ~新たなる世界へ~

2010-05-19 10:18:28 | トライアスロン
つるぎトレイルランニングレース完走!!

さてなにから書けばいいかわからないのですが、確実なことは完走した!
そして全てがここにあったということです。
戦友というか共にゴールを目指す仲間、険しく厳しいコース、過酷な条件、ケガ、アクシデント、なんでもありました。
しかし一つだけないもの、それはリタイアという選択肢でした、レースについてへれていきます。

ハッチさん(チームメイト)と前日午後10時に高松をでて、深夜1時半に受付、2時にバスでスタート地点まで移動。
4時に号砲とともにスタート
ヘッドライトでの走行、足元は林道だが石だらけ慎重に走る。先頭集団のうしろで3位につける。
9キロほどで山道へ、駆け上がるが思ったのは「今日は足首が変」
なんとか尾根まででてさあ下りで飛ばすぞ!と思ったら丸太に引っ掛かり転倒、足の指、ふくらはぎ、前脛骨筋が攣った。スネは打撲、切り傷。やはり三嶺のけがはまだレースを戦い抜くほど治っていませんでした、つるぎへの思いが強すぎて忘れ去られていたのでしょう。
ダメージを確認するとこれ以上アップダウンで走るのは困難と判断し、山道は慎重に歩いた。
12.5キロで後ろからハッチさんが抜いていったが、追走できる足の状態じゃない。
トレイルで下りを走れないのはものすごく不利、普段なら落ちるように走ってる下りも走ると即痙攣するので悔しいが「今日は完走」と言い聞かし自分を抑える。

その後たくさん後続に抜かれたかな?
山を2つ越えたあと林道が10数キロ続くがここでたくさんの出会いがあった。
みんなすでに消耗して林道でさえ上りはすこし走ったら歩いたりしてる、この辺りは20位付近それでも走れないレベルの難コース。
24キロから3人の仲間ができた2時間以上も抜きつ抜かれつという競り合い状態でお互いを励ましあった仲間もいた、ただ同じゴールを目指す仲間。素晴らしい、みんな抜くときも抜かれるときも声をかけお互いの無事を祈る、たくさんの勇気と感動を頂きました。
仲間は愛媛のウルトラランナーと香川でのロングトライアスロンの第一人者(まさしく鉄人でした)、兵庫の自衛官でたくさん話、連絡先も交換しました。

その後エイドで補給しジロウギュウへ、晴れたジロウギュウは最高でした、今度はハイクできます。

ジロウギュウの下りでついに足は限界を超えました。もうまともに走るなんてできません、サングラスの中は洪水状態、「1時間しか寝てないからか?悔しいのか?痛いのか?」と自問自答しましたが、自分で自分に感動してたようです。
なんだって諦めなかったらやれるんだって。

最後の林道は16キロありラスト10キロまではなんとか走って痙攣したら止まるの繰り返しができてましたがラスト8キロで完全に歩き、ラスト4キロで歩くことさえも困難、しかしゴールが見えた瞬間思わす走りました。まだ走れるじゃないのと思いつつも。

フィニッシュの瞬間は泣いてました。思いっきり泣いてました(笑)
長いようで短かった8時間、最高に苦しかった、でも最高に楽しかった8時間、走れなくなっても諦めるなんで考えもしなかった8時間、たくさんの出会いも、ドラマもあった8時間、剣山系の厳しさを思い知りもしましたが本当に最高の1日となりました。
私はもうロングからは離れることができないと思います。最高です!!

数々のアスリートたちが言っていたのはウルトラよりもロングトラよりもつるぎトレランは厳しいということでした。しかし最高だったと!

また来年行きたいな~、来年は痙攣しないよう走りたい!

脚はもうわけがわからないくらい痛くてしばらく走れません(笑)肉離れ、痙攣しっぱなしで残り45キロを耐えきってくれた脚に感謝!この脚はある意味最強です。私を抜いたランナーたちに「よく帰ってきたな」「その根性最強やな」などの言葉を頂きました。普通辞めるのかな?

しかし最高の一日には変えれません。ランナー人生が大きく変わる一日でした。

つるぎトレイルコース
56.455キkm 
累積標高 +3906m
     -4690m   
主催者好評値と大きく違うのは置いといて、かなりの難コースです、おそらく距離と標高差の関係は日本最強です!
来年は皆さんも是非!必ず何かが落ちてますよ!私もたくさんの忘れ物が見つかりましたから。
  
そした昨日レースを終えて思ったことは
「ありがとう}
でした。

応援ありがとうございました

じょんは新しいステージへと進むことを決意しました