今日の名言:@jinseiron_note
評判を批評の如く受取り、これと真面目に対質しようとすることは、無駄である。いったい誰を相手にしようというのか。相手は何処にもいない、もしくは到る処にいる。しかも我々はこの対質することができないものと絶えず対質させられているのである。(三木清、『人生論ノート』、噂について)
<一言>「評判」をらは「批評とは違う次元の事柄であり、それは俗にいう「噂」にすぎないと、三木は言う。噂などまともに付き合うことなない。
三木はまた噂についてこうも言う。「歴史は不確定なものの中から出てくる。噂というものはその最も不確定なものである。しかも歴史は最も確定的なものではないのか」。三木も噂によって困らされた一人なのであろう。権力者は「噂」を作りだして、敵を倒す。 . . . 本文を読む