現在社会は、聖書が予告している通り、「終わりの日の対処しにくい危機の時代」です（テモテ第二３：１～５）。ですから、利己主義がはびこり、ごう慢な者が蔓延、自己主張の強い世の中となっています。特に日本では、元総理大臣の田中角栄氏が昭和４０年代半ばに「列島改造論」を唱え、その後の第一次、第二次オイルショックを経て、謙遜さや利他的な特質が後退し、自己主張の強い人が幅を利かすことが顕著になりました。人間が謙遜さや利他的な特質を希薄にすると、快い道、平安の道、義の道を歩むことができなくなります。そのため、聖書のローマ人への手紙の中で、使徒パウロは次の助言を記しています。
「あなた方の愛を偽善のないものにしなさい。邪悪なことは憎悪し、善良なことにははっきり付きなさい。兄弟愛のうちに互いに対する優しい愛情を抱きなさい。互いを敬う点で率先しなさい」（ローマ１２：９，１０）。
上の聖句の後半に「互いを敬う点で率先しなさい」と助言しています。互いを敬う点で、どのような特質を培うと助けになるでしょうか。聖書は、イエス・キリストの謙遜、従順の特質を見倣うように促しています（フィリピ２：５～８）。私たちが、謙遜な特質を培えば、「他の人が自分より上である」と考え、「人の益を図って他の人の事にも目を留める」なら、「互いを敬う点で率先」し易くなるでしょう。
あなたは、職場で働く上司、管理職の立場でしょうか。それとも一般社員の方でしょうか。あるいは、地域に住み、地域の人々と接する人も、学生さんも、家庭内でも、「互いに敬う点で率先」するなら、永続する幸福の道を歩むことができるでしょう。あなたもそのような方であれば幸いです。
昼食後 いつものソファー 三尺寝 今日の一句
ご近所の庭の「テッポウ百合」
