先にもお伝え致しましたが、イエス・キリストは生まれた時からの盲目の人をご覧になり、その人の目が見えるように治されました（ヨハネ９：１～７）。ところがパリサイ人たちは、イエスの癒しの業に共に喜ぶのではなく、イエスのことを「神（エホバ）からの人ではない」、「罪人であるある人」と非難しました（ヨハネ９：１３～１６）。それに対して目を見えるように治された人は、イエスについて「彼は（神エホバからの）預言者です」と正しく答えました（ヨハネ９：１７）。しかし、パリサイ人たちは、執拗に目が見えるようになった人に、イエスを非難した時に、以前に盲目であった人がイエスについてパリサイ人に正しく証しした場面がヨハネの福音書に次のように記されています。
「それゆえ彼ら（パリサイ人たち）は、盲目であったあった人を二度目に呼んで、こう言った。「神（エホバ）に栄光を捧げなさい。わたしたちはこの人（イエス）が罪人であることを知っているのだ」。これに対して彼（目が見えるように治された人）は答えた、「その人（イエス）が罪人であるかどうかわたしは知りません。一つのことは知っています。わたしは目が見えませんでしたが、現在は見えるということです」。それゆえ彼ら（パリサイ人たち）は言った、「彼（イエス）はあなたに何をしたのか」。彼（目が見えるように治された人）は答えた、「わたしはもうお話ししましたのに、お聴きになりませんでした。なぜもう一度お聞きになりたいのですか。あなた方もあの方（イエス）の弟子になりたいわけではないのでしょうに」。すると彼ら（パリサイ人たち）はその人（目が見えるように治された人）をののしって言った、「お前はあの男（イエス）の弟子だが、我々はモーセの弟子なのだ。我々は、神（エホバ）がモーセに語られたことを知っている。だが、この男（イエス）については、どこからの者か知らない」。それに答えてその人（目が見えるように治された人）は彼ら（パリサイ人たち）に言った、「これはいかにも驚いたことです、あの人（イエス）がどこからの者かをご存じないとは。わたしの目を開けた人ですのに。神（エホバ）は罪人たちにはお聴きになりませんが、だれでも神（エホバ）を恐れてそのご意志を行なうなら、その者にはお聴きになることを、わたしは知っています。昔から、盲人として生まれた者の目を開けたというようなことは聞いたためしがありません。神（エホバ）からの人でないなら、この人（イエス）は全く何もできないはずです」。これに答えて彼ら（パリサイ人たち）は言った、「お前は全く罪のうちに生まれながら、我々を教えると言うのか」、こうして彼ら（パリサイ人たち）はその人（目が見えるように治された人）を追い出してしまった」（ヨハネ９：２４～３４）。
上のヨハネの記した言葉を熟読してくだされば、嬉しく思います。邪悪なパリサイ人と善良な目をいやされた人との違いが浮き彫りになると思います。邪悪なパリサイ人たちは、「神（エホバ）に栄光を帰しなさい」、「我々はモーセの弟子なのだ」と言いながら、目を見えるように治されたイエスのことを「罪人」と呼んでいます（ヨハネ９：２４，２８）。イエスが邪悪なパリサイ人たちを「偽善者なる書士とパリサイ人」と繰り返し、「盲目の案内人」、「蛇よ、まむしらの子孫よ」と非難されたのも、十分にご理解いただけると思います（マタイ２３：１３～３６）。一方、以前は生まれながらに目の見えなかった人は、善良であり、イエスは神エホバからの人であることを正しく証ししました。神エホバがイエスを通し、生れながらに目の見えなかった人を見えるように治された理由も、上の聖句をお読み下されば、お分かりのことと思います。あなたも善良な方のお人であれば幸いです。
朝なぎや 船で休みし カモメかな 今日の一句
庭に咲いている「トレニアの花」
