現在社会の方々は、毎日とても忙しく過ごしていらっしゃいます。電通での若い女性社員を死に追い込んだ法を無視した長時間時間外労働の実態に見られるように、だれにも1日24時間の時間しかないにも関わらず、労働安全衛生上の休息すら取れない状況も生じているようです。最近過労死し、労災に認定された研修医はほとんど休日も休めなかった、と、報告されています。こうした人間の体を無視した長時間労働の問題のみならず、現在の人たちは、多くの方々が忙しいのか携帯で通話しながら歩いているのをよく見かけますし、携帯通話をしながら自転車や車を運転しています。また、現在は共働きのご家庭が多く、主婦の方は、主婦業、子育て、会社勤務、等々と多くの労苦を抱えています。そうした中で、親の介護をしながら、体を休める暇もない、という方もいらっしゃるかもしれません。現在社会は、用心しないと心の余裕を失う危険が生じます。聖書は毎日忙しく働いている人に次の助言を与えています。
「一握りの憩いは、二握りの骨折りと風を追うことに勝る」(伝道の書4:6)。
上の聖句の「二握りの骨折り」とは、毎日忙しく働いている、あるいは、忙しく過ごしている状況のことです。上に述べた通り、多くの方々はとても忙しく働き、過ごしています。「風を追う」とは、無思慮、無意味な働きを指しています。ご承知の通り、風を追ってもだれも風を捉える事は出ないので、それは無益な労働です。時間外の長時間労働は体にとって「風を追う」ようなものでしょう。
「一握りの憩い」とは、家族団らん、お茶の時間・適切な休息時間を指しています。他にも趣味の時間やレクレーション、仕事を離れた教養を高めるための時間も含まれます。更には、霊的な事柄・み言葉・聖書を学ぶ時間も取分けることを指しているに違いありません。
毎日忙しく働いている方々は、「一握りの憩い」について熟考願い、優先して取り入れ、快い生活、平安の道、命の道を歩んでくだされば幸いです(箴言3:17,18)。
「心の余裕」を失うと、「一握りの憩い」の価値が後回しになる危険が生じるかも知れません。聖書は心の余裕を持つために次のことを教えています。
「わたしはあなた(エホバ)のおきての道を走ります。
あなた(エホバ)がわたしの心に余裕を
持たせてくださるからです」(詩編119:32)。
上の聖句の「あなた(エホバ)のおきての道を走ります」とは、日毎にみ言葉・聖書を学び、その教えを黙想し、自分の生活にエホバの教えを適用することを示しています(詩編1:2,3)。そうすれば、神エホバがみ言葉・聖書を通して知恵と識別力を与えてくださいます(箴言2:5~11)。その知恵と識別力によって「心に余裕」を持たせてくださるのです。つまり、知恵と識別力を働かせ、日々の仕事の内容(家事含む)を分析することによって、優先順序を決定し、道理に合った、健全な仕事の計画を立てることができるようになります。エホバのおきて・真理は真の自由をもたらすことも忘れないでほしいと思います(ヨハネ8:32)。優先順序に「一握りの憩い」の時間を組み込んでくだされば、幸いです。
道の駅 朝から賑わい 夏休み 今日の一句
ご近所の庭の「テッポウユリ」