Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

出会いの場

2016-08-27 10:01:17 | 日記

 急に気が変わり何かを決定するのは、私には珍しいことでした。当時、自分でも不思議に思いました。それまで趣味でもなかった写真、修学旅行の時に記念に風景を撮るためだけに手にしたカメラ。それをやってみようというのです。

 ま、いいか、学業の気晴らしにいろんな人とも話ができるだろうし。先輩の話では久しぶりに年上の男の人とも会話ができるようだから楽しみだと思いました。

当初健康のため運動したいとスポーツ関係のサークルを考えていた私は、意に反して入った文化的なサークルに、目先が変わって自分の視野が広がるかもしれないと自分を納得させ、また明るい学生時代を期待するのでした。

今までいた地方と違う場所に育った人々、そんな人との交流も楽しみでした。

私は何しろ、幼(もう書きました)小(そのうち書くかもしれません)とあれこれあったのですから、極力自分から男の子に声掛けしたり、関わりあったりせずに長く過ごしてきました。

行き成りの自分より年上の男性陣、どんな会話ができるのでしょう?興味が湧かないわけがありません。そして、同じ学校の他のクラスの人々、同期生や先輩の人となりにも興味がありました。地域が違えば人格や視点も随分違うのだろうなと考えていました。

高校時代、他校下から来た人々にそれぞれはっきりとした多種類のスクールカラーの違いを感じ、こんな小さな地域の中でも違いが出来るものだと感銘を受けた経験が既にあったので、それ以上の広域から寄り集った人々、どんな人がいるのでしょうか、出会いの場に夢は膨らみます。

 一旦、投稿した後以下続きです。

 やって来ましたサークルコンパの日。今で言う○○(忘れました、度忘れです)

2校で合同でサークル活動をしているところが多く、写真部もそうでした。近くの学校のお兄さん達が並んでいます。

ここは居酒屋さんの二階、全員で20名ほどでしょうか、男女が揃いました。

私は眼鏡の4回生の方と並びました。お話をすると東京出身とか、へぇー、首都から来られたんですね、都会出身なんですね。と、単純に感嘆、確かに生まれも育ちも東京との事でした。これには感激でした。私は初めて会う都会人にしげしげと視線を注ぎます。

多分、あからさまに地方出身のお上りさん丸出しであった私の雰囲気に、眼鏡さんなので『めーさん』とします。めーさんは気の毒に思われたのか、こういった質問をされました。

「Junちゃんはどんな男の人が好みなの?」(既にちゃん付けです。名前を聞かれてJunならJunちゃんだねとさりげなく呼び方が決定していました。)

私は暫く考えてみます。あまり間が開いてもと、思いつくままに優しい人かなと答えておきました。めーさん曰く、優しさなんて作れるものだ。だそうでした。めーさん、他のサークル員に巡回です。

 さて、のんきに座っていると向こうの学校の部長さんがお酌に来られました。大阪出身とか、都会出身の方は2度目になるので笑顔でそうですかと対応。さっきも隣のめ―さんが東京出身だという事だったし、都会出身の方が多いですね、私は結構田舎出身なんですと、私の出身地を言うと、部長さんは向こうの学校にも同じ出身地の学生が1人いて今日此処に来ているとのことでした。後で紹介すると言って、部長さんも次へお酌巡回です。

暫く過ぎてから、部長さんが結構赤くなって出来上がった、いかにも若者然とした雰囲気の男性を連れて来ました。

さっさと部長さんは行ってしまい、2人で話すことになりました。

「いやあ、君も、(ちょっと躊躇)(地方名)高校の出身なの、僕もだよ。」

内心『嫌味かしら?』と思いつつ、

「いえ、違います、出身地が(地方名)なんです。高校は○○です」と答えます。

すると、

「いやあ、僕も(地方名)高校の出身でね、」後が続きそうなので、しきりに違います、その高校の出身ではなくて、出身地がそこなんですと強調。そうすると、漸く中学は?僕は何処何処、と、話が通じる雰囲気になりました。

私が此処此処と中学名を言うと、一瞬どきんとした感じでしたが

「いやぁ、僕、勉強してね、勉強してね、でも、此処にしか来れなかったんだ。」との事でした。

あー、それは大変でしたね、あそこの高校は偏差値半分で◎大学、半分以下で○大学と聞いていますから。遊んでいるふりして影で勉強しているとか、いろいろ聞いていますから、たいへんだったでしょうね。と、同情的に話しておきました。(今考えると私も馬鹿な話をしたなと思います。

相手はしんみりしてしまいました。元々かなり出来上がっていた様子だったので、しーんとした私達のところへ部長さんが戻って来ると、同郷者を引き取って行かれました。

というように、出会いの場はこんな感じでお開きとなりました。

 

 


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