何とびっくり

 母の後日譚です。結論から言うと食中りではなく、虫刺されだったという意外な結末に、

家族一同唖然！言葉もない、まさか！えええ！

でした。

何しろ、首にふっくら小さな赤い腫れがある、虫刺されじゃない？ 毒虫かしら？痛い痒いかな、から始まり、

首筋に赤い斑点と腫れが増え、腕や足に赤い斑点、盛んに痒いと掻きはじめ、

その内顔が腫れて浮腫み、瞼が腫れて、目が開かないくらいの浮腫み具合になって行きました。

家族一同目も当てられない、お岩さんさながらのその母の形相に、

烏賊に当たると凄い、海の物に当たると酷いと聞いていたけれどこれ程とは、と、

内心冷え冷え、本格的な夏が近いとはいえ早くも怪談噺の雰囲気を感じていました。

それが、医者から帰ってきた母の話を聞くと、虫刺されというのですから、半信半疑、えええ！とまさか、そんなに酷いのに。と、誰しもが口を揃えた反応になったのも無理からぬ事でした。

まぁ、その後の母の経過を見ていると確かに虫刺されですね、塗り薬と内服薬でするすると腫れや赤みが引いて、現在はいつもの母の顔になりました。

少し日に焼けて黒っぽくなった母の顔が、元通りに首の上に乗っています。（ろくろ首じゃあるまいし、ですね＾＾ほほほ）

一件落着、先週の金曜日昼から始まったこの話は、意外な展開を見せて、庭や鉢々の殺虫に追われる私の雑事が増える結果となって幕となったのでした。