鳥の声で目が覚める

　　やっと空が明るくなり始めたころ
　　鳥の声がひときわ大きくなり目が覚める。
　　ほとんどはスズメだろうねチュンチュンチュンと賑やかなこと
　　目覚ましさんは寝ていても大丈夫、スズメの声で目が覚める。


　　

　　　　　鳥たちが啼き立てるのは何も朝ばかりではない、
　　　　　ここ百花園でもこのところ数週間は新緑の中でピーチクパーチクかまびすしい。
　　　　　誰なんだと緑の中を覗き込めばシジュウカラがチョンチョン飛び回っている。




　　

　　　　　なんだシジュウカラか、それにしても多いな
　　　　　なんでこんなに集まっているのかな。




　　

　　　　　目の前に降りてきたシジュウカラをよく見たら
　　　　　な～んだ今年孵った幼鳥じゃないか。
　　　　　何よりの証拠にクチバシが黄色い、
　　　　　キミはまだクチバシが黄色いんだな。




　　

　　　　　頭は黒いしクチバシは黄色い、きっとお尻は青いんだろう。

　　　　　蜀山人は詠んでいる。
　　　　　「まだ青い素人義太夫玄人(くろ)がって 赤い顔して黄な声を出す」。
　　　　　これは落語「寝床」の枕として有名だけど他にも
　　　　　「色白く羽織は黒く裏赤くご紋は葵(青い)紀伊(黄)の殿様」などと。

　　　　　今は尻が蒼い子供っているのだろうか、
　　　　　自分のお尻は見えないけど子供のころには尻が蒼い赤ちゃんが多かったような。




　　

　　　　　去年あたりからここではシジュウカラの声を聞き姿を見ることが多くなった、
　　　　　これだけ増えているということはこれからちょくちょく撮らせてくれるのだろうか。




　　

　　　　　おっと、お呼びじゃない、あっそう。
　　　　　自分では鳥と思っているから一応顔を出してみた、
　　　　　おばちゃんたちの花壇にいるよ。

　　　　　　　　　　data:　EOS70D/EF70-200 1:2.8。　撮影 5月28日　向島百花園