シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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演奏中に譜めくりするヴァイオリニスト

2024年05月22日 | Vn ビギナー事始め
6分55秒付近で 演奏しながら左手を伸ばして “譜めくりする” ピンカス・ズーカーマン。 右は同じ演奏者のソナタ全集 (’90~’91年) の CD ジャケ。
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クロイツェル・ソナタの演奏中に、ヴァイオリニストが “自分自身で譜めくり” するのを見て、驚きました。
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Pinchas Zukerman & Marc Neikrug: Beethoven - Violin Sonata No. 9, Op. 47 (Kreutzer Sonata 全曲 31分19秒 2015/07/20投稿 https://www.youtube.com/watch?v=20Oi8YjHouk) 
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休止中ではなく、右手は弓を持って 下げ弓で弦に接触させたまま滑らせて、音を出している最中ですよ! その間にヴァイオリンを支えるはずの左手が伸びて、あごと肩だけで支えて譜めくりしているんですから、もう その小技 (こわざ) には脱帽です。

開放弦で左手指が弦を押さえる必要がなく、左手が空いているから出来る芸なんですね。 何気なく サッと慌てずやってるのを見ると、普段からしているんだろうと想像します (第3弦のD線を開放弦で弾くとドレミの “レ” が、A線なら “ラ” ですが、第2弦のA線のようです)。

しかも これ、二人とも正装ですから、公開演奏での録画だと思います。 無観客の録音会場ではないんでしょう。 奥に控える3人目はピアノの “譜めくりスト” です。 ヴァイオリンの譜めくりストって 普通いないんです。
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大体において普通 ヴァイオリニストは、ヴァイオリン本体を3点支持で常時支えます __ あご、肩、左手です(下図右のように)。 左手を外すのは休止中だけです (休止中でも左手を外さないヴァイオリニストが殆どです)。

左手を外したまま 開放弦で弓を右手で滑らせても音は出ますが、2点支持ではヴァイオリン本体が安定しないので、左手で支えたままの3点支持が普通です。 たまにあごを外す事もありますが、肩と左手は “マスト” です。

でも ズーカーマンはもうプロのヴァイオリニストなので、教師の指摘は必要とせず、”演奏の質を落とさない自信がある” から、公開演奏中でもやってのけるんでしょうね。




ヴァイオリニストにとっての iPad の活用術 (https://nkunito.com/violinlesson/index.php/2023/05/05/ipad/) から。 右は【初心者向け】バイオリンの弾き方・基礎知識・練習方法 (https://www.spacemarket.com/magazine/know-how/performance/violin/) から拝借した姿勢の画像。
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また 今は紙の楽譜を使わなくても、iPad の電子楽譜がありますから、簡単に iPad の中の楽譜ページを譜めくりできると思いますが、それでも 何らかの操作を iPad に出さないと楽譜ページは変わらないと思いますから、どうやってるんでしょうか?

画面の隅をタッチするとか、足のスイッチを踏むとかでしょうか? タッチする時はやはり 手がヴァイオリン本体から離れますから、殆どの演奏者は休止中にするんでしょうね。 また そうするように、楽譜の切れ目が作られているのでしょう。

今日はここまでです。

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