古都探索日記

奈良や京都の散策日記

聖書と音楽 詩篇

2018-03-08 14:12:17 | 音楽
 3月7日、朝日カルチャーセンターにて受講。講師は吉田文先生。今回のテーマは詩篇 psalm (英) 要約すると

 旧約聖書に収められている詩篇は150ある。竪琴の名手だったダヴィデがその多くを作ったとされるが古代オリエントの祝祭などの詩がもとになっている。

 BC4世紀にユダヤ教の礼拝のため5巻に分類された。

 キリスト教においてはグレゴリオ聖歌の大半が詩篇によるものであり、現在でも修道院の聖務日課で歌われている。12の旋法があり一つの詩篇を異なる旋法で歌う。

 15世紀のドイツの宗教改革においてMルターは詩篇から7つのコラールを詩篇をドイツ語に訳してコラールを作曲。フランドルではオルランド・ディ・ラッソ(1532-1594)が改悛の詩篇から連作した。

 イタリアの初期バロックでは楽器の伴奏つきで複数のコーラスで詩篇が歌われるようになった。

 さらに時代が進むとGガブリエリの弟子のHシュッツがこの手法をドイツに持ち帰り、バッハのコラールやモテットのもとになった。

 古典派のモーツアルト、シューベルト、ロマン派のメンデルスゾーン、リスト、ブルックナー、ブラームスも作曲している。

 現代でもLバーンスタインが作品を残した。

 これらの作品から10曲ほどを試聴。

  私の感想:詩篇はキリスト教信者が大半を占める西洋では音楽の源そのもののように思った。密度の濃いレクチャーありがとうございました。

 画像はテキストの1&2頁。

 
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