台風15号は、房総半島で特に大きな被害を与えた。史上最悪と予想されたが、予想以上の被害である。屋根、壁、ガラス戸が壊れ、風雨が部屋を直撃した。家そのものが壊れた例も多い。それに、停電と断水の追い打ちである。現地の人々のご苦労は、察するにあまりある。
昭和21年、父の勤めの都合で、鹿児島市から大隅半島・鹿屋市に移った。仮住まいで夏を迎えたが、台風の直撃である。平木葺きの屋根で、平木は飛んだ。平木は、瓦の下地にする30×10センチくらいの薄い板である。家中に雨が降り、本も固まってしまった。
家主が大工で、翌日同じような屋根ができた。ブルーシートもない時代、それで次の雨は防げた。慌てて、田舎になるが、藁葺き屋根の家に移った。
鹿児島市では、畳が浮き上がる台風も経験した。ただ、瓦は漆喰で固めてあった。台風慣れはしていたと思う。
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