今日、予定されたJAXAのH3ロケットによる、試験機1号機の打ち上げは延期された。3月までに打ち上げられるとの事である。
郵政省・電波研究所に勤務したので、専門ではないが衛星との縁がある。1958年1月に、アメリカの最初の衛星エクスプローラ1号が打ち上げられた。上司の指示で、受信機を製作した。打ち上げの報で、衛星の電波を受信し、解読した。衛星重量は20kgである。
1979年、日本の通信実験衛星ECS(あやめ)が打ち上げられた。私案の通信実験装置も搭載された。軌道に乗らなかった。衛星の重量は130kgである。あやめ2号を、翌年打ち上げたが、これも軌道に乗らなかった。この頃は、衛星の打ち上げ技術が発展途上だった。
1987年、通信実験を目的にしたETS-5(きく5号)は、研究所側の責任者だったが、これは目的を達成できた!衛星は550kgである。
1989年に研究所を離れたので、縁がなくなった。衛星実験は、多くの分野がすべて機能しないと果たせない、大変なプロジェクトである。
写真は、1957年10月、ソ連が打ち上げたスプートニク1号の模型(手製)である。これは世界初の人工衛星である、短波のビーコンだけが送信された。