1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。31回目の紹介
【フクシマ見聞録】
多くの証言から書いている。
福島市にお住まいの方からの証言も。ソースは手元の録音データ
Akira Tsuboi@1876to1945さん 2013年11月06日のツイートから
福島行-2013年9月8日。郡山は曇天、小雨がときおりぱらつくようだった。
福島市に11時前には着いていなければならない。
11時からふくしま共同診療所が記者会見を行うと聞いていた。
当初は自分は13時から行われる一般向けの報告会から参加するつもりだった。
ただの一介護員でしかない自分-
-が記者会見に入り込めるとは思っていなかった。
しかし診療所の方から記者会見にも参加してもかまわないと言われ、
11時に向かうことにした。テレビをつけると、なにやら沸き立っている。
2020年の五輪が東京に決まったのだった。
朝9時のテレビ番組は「Tokyo.」と五輪招致委員の男が-
-告げた瞬間の模様を繰り返し映しだす。東京招致を悲願としていた、
おおむねアマチュアスポーツの選手をはじめとした人間たちが
歓喜して泣かんばかりになり、抱擁する。
フランス人の血の入ったニュースアナウンサーが艶然と
「お、も、て、な、し。」とプレスの前で言う姿を映していた。-
-日本オリンピック委員会会長竹田恒和なる男が
「福島は東京から250キロ離れており、危険性は東京にない」
とプレゼンテーションの会場で言う様子が流れる。
五輪の東京開催に関しては、知人の広告代理店に務める男から早い段階で聞いていた。
「これ、もう東京で決まっているらしいよ」-
-電通と取引のある同僚から聞いたという。
「トルコは政情不安だし、すでに決まってるって。電通のひと
”これぜったい言わないでね”って言ってるらしいから言わないほしいんだけど。」
それはこの日の3ヶ月ほど前だった。
それが汚染水漏洩問題がでて揺れ始め、どうなるかと思っていると-
-安倍晋三内閣総理大臣のスピーチがあり、なにか大逆転の様子になっていた。
(固いな-)自分は思った。電通の人間の話はあったにせよ、
東京開催は難しくなっただろう、自分もそう思っていた。
だが、その話の通りに結論はなる。
だとすると、この3ヶ月の五輪誘致の騒動というのは茶番なのだった。-
-自分がまったくのひとりで、下北沢の演劇スタジオで絵を見せていたとき、
ひとりの初老の男性が絵を見に来たことがあった。洒落た老人だった。
自分の絵は一階のガラス張りの中に並び、通りすがりの人間が入ってくる
(それが醍醐味なのだ)。「これはあなたが描いたの-」-
-男性は話しかけてきた。”ええ”「美術大学には行ったの」
”いや行ってません。かってに好きな絵を好き勝手に晒しているだけです”
「おもしろいね-」”ありがとうございます”
「こうやって物を作り続けていけば、面白いことになると思うよ」
男性は言った。「ぼくは電通でずっと働いてきてね、-
-「もう退職したんだけどね。ぼくの仕事は、多くの人間に夢を見せることだったよ。
夢をね。それには、モノがないと始まらないんだよ。あなたは物を作ってる。
夢の種を作ってる。どんどんこのまま作ってゆけば、
人に夢を見させることができることができるかもしれないよ。-
-「どこかが拾ってくれるかもしれないよ」自分は言った。
”拾う?まあ、自分はこしうして絵を見る人間と、さしむかいでやりとりしてゆくだけです。
今の日本にころがる無理筋でふくらまされた茶番がいやなのでね。
一人でやってゆきますよ”「-そうか。でも、大衆には夢が必要だよ。-
-「大衆には夢が必要なんだ。」男は、昔のフランスで活躍した
画家藤田嗣治に似ていた。洒脱であり、不気味だった。
そして、ずいぶん古く思えた。テレビで流れてくる映像に、
そのことを思い出す。安倍晋三内閣総理大臣が、
奇妙な英語で話している映像を見ると、こんなことを言っていた。-
--「Tokyo is the one of the safest city, in the world in now and then in 2020.:
東京は世界で最も安全な都市であります、今も、そして2020年にいたっても)」
(ツイッターで英語は多く書き入れられない)
「Some may have concerns about Fukushima.:
どなたかが福島について懸念をもっているようです。
Let me,our show you,situation is under controll :
我々に証明させてください、状況は制御下にある
「It has never done and never do any damage to Tokyo :
それは(福島第一原発事故、および放射能、ほどの意味だろう)
今までも、そしてこれからもいかなるダメージを東京にはもたらさないでしょう」
そんなことを、身振り手振りをまじえて語っていた。
「We think this place is out of controll :
我々はこの場所はもうコントロールできないと考えている」
自分は内閣総理大臣の言葉とまったく逆の言葉を聞いてていたことを思い出す。
それは2012年12月だった。-
-国際原子力機関IAEAが郡山のビッグパレットふくしまで閣僚級会合を開いていた。
その会議場の入口でデモが行われ、じぶんも例によって絵を大判のプリントに
印刷したものを書いて持参していた。会議場へ向かう道端の角にコンビニがあり、
会議がはじまりデモが行われひと段落していると-
-外国人の集団がやってきてコンビニに入っていった。このあたりのことは
以前のつぶやきに書いたので詳細は省くが、英語の話せぬデモ参加者が
この集団をIAEAの人間と見て取り話しかけたが、鼻もかけられず、
すこし英語が話せるというので自分が呼ばれたのだった。
彼らがコンビニに入っている-
-ちょうどそのときに、強い地震があった。
自分は地震のことを皮切りに英語で話しかけると、彼らはその会合のエジプト代表団だった。
自分はサッカーのことをまじえて雑談し、現在の状況をどう思っているんだ、と聞いた。
こどもに癌がでている、結婚差別がある、それ以前に地震がある。-
-そうすると彼らは「そうだな。我々もこの場所(郡山)は
コントロールできないと考えている」と言ったのだった。
これ以上は以前のつぶやきをさかのぼっていただきたい。
その言葉と真逆だった。(茶番だ-)自分は思った。-
いろいろと反応をいただいているが、申し訳ない。
自分は介護員で一日一度ツイッターにログインして書くのが限度だ。
パソコンをひがな見ているわけではない。今夜勤だ。
自分は基本的に直接自分が聞いたことを文字おこしして書いている。
その中には民医連系の病院で働いている方も含まれている。
-福島市にお住まいの方からの証言もある。肥田舜太郎医師と直接話した方との
やりとりも含まれている。ふくしま共同診療所の方もむろん含まれている。
ソースと言えば手元の録音データになる。
ウェブ上に載せられていることはむしろ少ない。
多くの証言から書いている。そのことを理解していただきたい-
※次回に続く
2016/11/14(月)22:00に投稿予定です。