今まで当たり前にしてきたことがままならず・・・。
せっかくの機会を我慢する日々は、仏師の渡邊勢山さん関連でも同様でした。
お仏像たちのお納め時はもちろん計画時打ち合わせなどへの同行は、私のとって貴重な経験になっているので、ここのところ思うように活動できないことが残念でなりません。
6月半ばにようやく機会があり、修理のために勢山社へ向かう弘法大師像引き取りに鎌倉蓮乗院へ同行させていただきました。
蓮乗院さんは浄土宗大本山光明寺の塔頭寺院で、これまでにも法然上人像と善導大師像の修理を勢山さんが手掛けています。
浄土宗開祖の法然上人像と、真言宗開祖の弘法大師像が同じ空間にいらっしゃることに???でしたが、蓮乗院さんは元々真言宗寺院だったとのこと。
長い歴史の中での様々な事情を受け入れ、守り続けていることの大切さを垣間見させていただきました。
まず引き取り前の調査が行われ、修理後の弘法さんには今まで以上に活躍していただこうと、奉安場所などについて相談を交わす場面もあり、久しぶりに充実の時間でした。
弘法さんが生まれ変わり、これから先の時代へ繋がっていく過程にほんの少しでも関われることに感謝です。
勢山社では、奈良信貴山成福院の弘法大師像がお待ちかねでした。
成福院さんの弘法さんも修理のために一足早く勢山社に来られていたので、蓮乗院弘法さんとツーショット。
現在、成福院十三仏板絵や金剛院大日如来像などを制作中の勢山社舞子工房です。
それぞれのお像たちのお納めなどに、また同行させていただける日が楽しみです。
お仏像や歴史の事は良く分からないのですが、こういう風に修復されて大事に受け継がれて行くんだと少し身近に感じます。
又会える様になりましたら色々お話を聞かせて下さいね。
またゆっくりお話できる日を楽しみにしています。