新JOOKOのふぉとエッセイ

     東海道53次探検ウォークや、四季折々の出来事
     そして仏像造顕所勢山社関連など、写真もお楽しみに♪

紅葉ウォークin箱根

2012-11-25 | ノンジャンル
秋は忙しい。
日没が早くなるこの時期はそれでなくとも夕方が気忙しいし、木々が色づき始まるとそわそわする。
秋晴れが続くとは限らないから、うっかりするとせっかくの良い季節が過ぎ去ってしまったり。

だから、思いついたら&誘われたらやはり行くしかない。

時々参加をさせてもらっている歩く会。
テニスクラブの有志の方たちの会なのに、知人がいて特別に参加させてもらっているのだが、いつの間にか私にとって大切な場になってしまった。

たまにしか行けないのに、みなさんが自然体で受け入れてくれる。
歩きながらも、気がつけば写真を撮ることに夢中だったりなのに、良い被写体があると「これいいよ」と教えてくれたりもする。
そんな雰囲気がとても心地良い。

大涌谷から桃源台までは何度か歩いたことのあるコースだが、途中で石仏群や姥子駅を経由するなど初めのところもあり新鮮だった。


    

今年の紅葉はことのほか美しい気がする。
暑さがいつまでも続き、急に冷え込んだせいなのだろうか。
赤や黄が鮮やかだし、色が変わる途中のグラデーションは何ともいえず自然の色彩の豊かさに感嘆してしまう。


    

いつものことだが、木々が立ち並ぶ空間に身を置くととても幸せな気分になる。
きっと皆同じように感じているのだろう。
すれ違う人たちがさりげなく挨拶を交わすのも、リラクゼーション効果のおかげかもしれない。

秋晴れの日曜日、青空を見上げながら
“こんなに良い天気なのにもったいない”
と思いながら、今日は家のメンテナンスの日だ。

あっという間に過ぎ去ってしまう秋は本当に忙しい。

霧の思い出

2012-11-07 | ノンジャンル
まだ外は霧に覆われている。
久しぶりに一駅歩こう!
この頃さぼり気味だった出勤時ウォークだ。

しばらくすると髪がしっとりとしてきた。
ぼやけた車のヘッドライトが、急に明るくなり間近に現れる。
見慣れている景色が目の前にないのが不思議な感じだ。


「霧の後は良い天気になるよ」は誰から聞いたのだろうか。
薄日が射してきたな・・・と思ったら、あっという間に霧が消えて青空が広がった。
幻想的な空間がいつもの場所に戻った。

霧といえば忘れられないシーンがある。
ウォーキングや軽い山歩き、そして写真に興味をもち始めて間もない頃に訪れた白馬大雪渓での出来事だ。

猿倉から1時間ちょっとかけて登った大雪渓は、それまで汗にまみれていた身体を一気に冷やしてくれた。

真夏とは思えない景色にただ感嘆していたら天候が急変!
周囲が一気に霧に覆われてしまったのだ。

近くにいる人の姿も見えないほどの濃霧に驚いていると、まるで月明かりのような光が現れ輝きを増し、周りの山々が徐々に姿を現した。


めまぐるしく変化する光景を、買ったばかりのコンパクトデジカメで撮った時の興奮は今でも覚えている。
初めて写真の面白さを知った時間だった。
    

あれから10年。
思いがけない朝の霧景色が、忘れがちな初心を思い出させてくれたような気がした。