新JOOKOのふぉとエッセイ

     東海道53次探検ウォークや、四季折々の出来事
     そして仏像造顕所勢山社関連など、写真もお楽しみに♪

盛岡、そして震災被災地宮古へ

2012-05-23 | ノンジャンル
あの日から一年が過ぎたころ、盛岡で被災地支援をしている「SAVE IWATE」の存在を知った。
ボランティアの受け入れも随時しているとのこと。
これなら参加できると思い、さっそく申し込みをした。

“いつの日か被災地に行きたい、そしてできることならボランティアをしたい”は常々思っていたことだ。

あっという間に1年以上が過ぎてしまったが、そう思うのは大変な思いをしていないから・・・だろう。あの日から時間が止まったような感覚や、新たな心配事に悩んでいる人もいるのだろう。

そんな思いを胸に朝8時に盛岡へ到着。夜行バスから路線バスに乗り換え、さらに2時間かけて宮古へ向かう。

実をいうと三陸を訪れるのは初めてだ。
美しいリアス式海岸へは、ゆっくり時間をかけてと思っていたのに・・・あんなに無残なことになるなんて・・・。

海岸に近づくにつれ基礎しか残っていない家跡が目立ち始め、痛々しい姿のガソリンスタンドが目にとびこんできた。

民家の瓦礫は片づけられていたが、水産関係らしき建物が解体途中でコンクリートの塊や鉄筋が津波の威力を物語っている。
    

仮設なのだろうか、魚市場まわりでは人々が忙しそうに働いていたのが救いだった。
あとで知ったことだが、市場には一般の人も入れたらしい。残念!

本当は売店などで現地の人と少し話したかったが、つらい記憶を思い出させるようで遠慮し、カメラを出すことも躊躇して数枚を撮ったのみ。波ひとつない穏やかな海に向かい、手を合わすことしかできなかった。

何かできることはないか・・・と思っていても、これまでできたことはわずかばかりの募金と写真洗浄ボラだけ。
思いとは裏腹に、日常のなかではなかなか時間がとれないのが現実だ。

だから、SAVE IWATEのような自由な受け入れはありがたかった。
支援物資の受け渡しや仕分けなど、夫と共に参加した1日だけのボランティアだが、私にとって貴重だったのは同じ時間を共有した方々との時間。

兵庫県から飛行機+レンタカーで、仕事を済ませた足で車を走らせて群馬から、浜松そして東京からなど、1日~1ヶ月と様々でも「何かしたい」という思いは一緒だ。

滞在3日目は盛岡市内観光にあてた。
あいにくの空模様でも、八重桜や枝垂れ桜がしっとりと雨に濡れ、緑も美しさを増している。
      
      
    

盛岡に来られて良かった!
冷麺やじゃじゃ麺も食べた。じゃじゃ麺は初めてで大感激!!
海産物も美味しかった。

次回は、きっと三陸を巡ろう。

心に残ったことはもちろん、見たり聞いたりしたことをみんな覚えていたいけれど、それは到底無理だ。

「毎日チェックを入れて楽しみにしているのよ」
古くからの友人と、久々に話した時の思いがけない一言。

過去の文章を時々読んでは、こんなこともあったな~と思い返したり・・・。
自分が忘れないために始めたブログだけれど、「楽しみにしている」と言ってもらうと、やはり嬉しいし励みになる。

全てを覚えてはいられないけれど、せめて時々思い出そう。
そんなことに役立てばなお嬉しい。

大好きな5月、緑まばゆい季節に人生の節目(カンレキ)を迎えこれからの10年を考える。
自分なりに納得できる日々が過ごせたらと思う。