新JOOKOのふぉとエッセイ

     東海道53次探検ウォークや、四季折々の出来事
     そして仏像造顕所勢山社関連など、写真もお楽しみに♪

4日目  小田原宿から畑宿へ  (その2)

2022-04-27 | 東海道53次探検ウォーク

箱根の山並みと箱根湯本駅を右に見ながら三枚橋を渡り畑宿へ。

畑宿までは約5kmで、高低差は約300m。
旧東海道(県道732号線)を行くと一部道が分かれ、石畳歩きがあるので楽しみ。
さあ頑張らなければと、気合十分だ。

三枚橋から10分ほどで、小田原城主北条氏菩提寺の早雲寺に。
境内は新緑が美しく、落ち着いたたたずまいだった。

箱根は言わずと知れた温泉地。
しばらく温泉に行ってないのでウズウズするけれど、今日は東海道歩きが目的と思い直す。

早雲寺から10分ほどの正眼寺前に、石畳への道しるべが。
せっかくだから正眼寺にも立ち寄ってみたら、境内に素晴らしい枝垂桜があり青空とのコントラストに見とれてしまった。


県道は道幅が狭い場所が多いので車に注意しながら歩き、初めての石畳へ。


10分ほどで県道へ出ると、山懐に抱かれた温泉街が眼下に現れた。
山肌には新緑と桜が点在していて、目に優しい春色景色に再び見とれてしまった。


温泉誘惑に負けず先に進んだのはもちろん。
三枚橋からすっと登り坂だが苦ではない。

それにしても歩いているのは私たちだけ。
何回かバスとすれ違ったけれど、こんなに良い季節なのに歩かなければもったいないは、大きなお世話?

三枚橋から1時間半ほどで「須雲川自然探勝歩道入口」に到着。


畑宿まで1,7kmと表示があり山道歩きに。
途中の須雲川丸太橋が幅が狭くちょっと不安だったが、清らかな水辺は心地良かった。


県道を渡り、再び自然探勝歩道・割石坂入口で初めて男性とすれ違ったけれど、人が少ないのは平日のせいかしら。

割石坂のところどころに、江戸時代の石畳が残っていた。
角が取れた石は光沢をおびていてきれいだ。
多くの旅人の足元を支えてくれた石たちに、心の中で「長い間ご苦労様」と。


再び県道に出て「箱根旧街道」案内表示がある山道へ入るとまた石畳になり、須雲川自然探勝路入口から1時間ほど、三枚橋から2時間半ほどで畑宿に。


畑宿は正式な宿場ではなかったが、茶屋が立ち並び賑わっていたらしい。

箱根登山バスの本陣跡停留所横には、本陣跡案内板が。
本陣は参勤交代の大名たちの休息場所だったようだ。
これから更に勾配が厳しくなる箱根の山を登るのだから、その前に一休みしたくなるのは当然だ。

 
東海道最大難所の箱根東坂の畑宿からの高低差は約400mだから、三枚橋からは700mほどを登らなければいけない。

私たちのように好天の日を選び、時間をかけて歩けるわけではないので、往時の旅人の苦労を思うと頭が下がる。

そういえば、畑宿まで昼食休憩から水分補給以外一度も休まなかった。
だから夫は、バス停のベンチに座りモグモグタイムなのだ。

私はいつものように付近の撮影に忙しい。

 
もちろん帰りはバスに乗ったけれど、下り坂がことのほか急だったのでびっくりだった。

次回は、更に傾斜がきつい本格的箱根越え。
畑宿から箱根関所・箱根宿を目指し、翌日は箱根宿から箱根峠へ登り三島宿に下る予定だ。
箱根峠から三島宿までは16kmほど、高低差が800m以上なのでちょっとハードかも・・・。

大丈夫かな~
ちゃんと歩けるかな~


4日目  小田原宿から畑宿へ  (その1)

2022-04-17 | 東海道53次探検ウォーク

3月4日に二宮から小田原宿まで歩いてから、あっという間に一ヶ月以上が過ぎてしまった。

前回久しぶりに訪れたお城通りには「ミナカ小田原」という商業施設ができていて、宿場町にふさわしい町並みに。
2020年12月にオープンしたことを知らなかったので、町並みの変貌ぶりにビックリだった。

買い物や食事はもちろん、展望足湯や宿泊施設もあるそうなので今度ゆっくり訪れたいな~と思いながら、東海道歩き4日目だ。

小田原城お堀沿いのソメイヨシノはピークを過ぎていたけれど、明るい陽射しに恵まれて御幸の浜から東海道(国道1号線)に入り、箱根の畑宿を目指す。


賑やかな国道沿いを進むと右前方にまるでお城のような建物が見えてきた。

「ういろう」の旗が目立つけれど、お菓子だけでなく万能薬もあり操業650年とのこと。
さすが歴史の宝庫小田原だ。


ほどなく板橋見附の交差点に。
交差点手前の、居神神社の桜が見事で見とれてしまった。

板橋見附(京方見附)跡を探したけれど見つからない。
居神神社隣のお寺「高円寺」の塀に板橋(上方)口の案内板があったけれど、遺構らしきものは見当たらず、あきらめて進むと可愛い建物の箱根板橋駅が。

それにしても陽射しが暑い。
少し日陰がある左側の歩道を歩くと丘陵が見え始めのどかな感じに。
箱根登山鉄道橋をくぐると早川沿いに出た。


ロマンスカーや箱根登山鉄道とすれ違いながら、風祭の鈴廣付近へ到着だ。

 
実は東海道に入る前にお城通りから小田原城へ向かい付近を散策し、出発から2時間ほどが経過していたので休憩+早お昼をすることに。
美味しいものの誘惑に負けず、時間節約のため山並みを眺めながらおにぎり昼食だ。

まだ先があるので鈴廣のかまぼこは買わずに、30分ほどで東海道歩き再開。
名残りの桜を眺め温泉羨ましい!と思いながら、素朴な建物の「小田原温泉八里」を通り過ぎた。


ふと、ずっと国道1号線沿いを歩いているけれどこれで良いのかしら?と思ったけれど、日本橋から88㎞地点表示があったので納得して進むと、幕末の戊辰箱根戦争の地「山崎古戦場」案内が。

 
近くには、秀吉が小田原めの拠点とした石垣山一夜城があるから、色々な時代を経て現在に至っていることを実感してしまう。

もしかしたらそろそろ三枚橋?と思ったら、観光案内板が見え始め15分ほどで到着した。
いよいよ箱根路だ。

 
いつものように寄り道しながらなので3時間経過だ。
小田原宿から三枚橋まで6kmほど。
小田原城にも寄り、時間がかかっているけれど良しとしよう。

そういえば、途中で旧道への疑問が解消してしまったのが失敗だった。
帰宅後良く調べたら、板橋見附信号を右に曲がると旧道に入れたらしい。
その後国道に出て、風祭駅手前で箱根登山鉄道踏切を渡り再び旧道へ・・・。

下調べが不十分で、三枚橋まで国道沿いを歩いてしまった。
途中歩道が途切れてしまう場所があり、不親切・・・なんて思ったけれど、自分たちが悪かったのねと反省。

ちょっと残念だったが、国道を来なければ見られなかった景色や発見があったはずだから、この間の旧道は別口で再探検しようということに。

これから三枚橋を渡り畑宿へ。
畑宿まで一部石畳があるけれど、ちゃんと歩けるかしら?
 →その2へ続く