新JOOKOのふぉとエッセイ

     東海道53次探検ウォークや、四季折々の出来事
     そして仏像造顕所勢山社関連など、写真もお楽しみに♪

18日目 掛川宿から袋井宿へ (その1)

2023-10-28 | 東海道53次探検ウォーク

ようやく東海道歩きが再開だ。5月始めに1泊して島田宿・金谷宿、そして金谷坂から小夜の中山峠を越え日坂宿へ。その後掛川へ向かったのが最後だったので、5ヶ月以上も間が空いてしまった。それにしても今年の夏は暑かった。やっと爽やかな陽気となり、待ちに待った東海道歩きだけれど、久しぶりに長時間歩くのがちょっと心配。

5時半に自宅を出て、東海道線のグリーン車で朝食を済ませ三島で乗り換え。掛川へ向かう車中から見えた、秋晴れの空と富士山のコントラストに大感激だった。

前回は本数の少ないバス便に合わせて掛川を目指して歩き、「西山口小学校」までで時間切れになってしまったので、掛川駅からバスで最終地点へ行き18日目がスタート。西山口小学校バス停から10分ほどの逆川を渡ると「葛川一里塚」があり、近くの老舗の菓子処「もちや」の先が掛川宿だ。

掛川宿は「七曲り」と呼ばれる街道が有名らしい。いつものように地図で下調べをしたら、道が何回も折れ曲がっていたので、曲がり角を間違えないよう進み「掛川宿東番所跡」にたどり着いたけれど、その後曲がる場所を間違えてしまい東番所跡まで戻るはめに。何故こんなに解りにくい道なの?と思ったら、敵が簡単に侵入できない構造とのこと。城下町でもある掛川ならではなのかもしれない。

七曲りには往時の面影はほとんどなかったけれど、新しい家並みの傍らに風情のある「常夜灯」が佇んでいたり。「掛川宿東番所跡」から2度角を曲がると、正面に葛で有名な老舗の「桂花園」が見えて来た。この十字路を左折すればしばらく直進なので一安心だ。

老舗の「桂花園」先の、アーケードのある商店街はシャッターが下りている店が多く残念だった。先へ進むと大手門通りの交差点に。せっかくだからと「掛川城大手門」まで足を延ばしたけれど、掛川城には何度か訪れているのでお城散策は我慢した。

大手門から東海道へ戻るともう11時30分に。朝が早かったし、しょっぱなから道に迷ったので早めのお昼タイムと思っても飲食店が見当たらない。たまたま開店準備をしていた方が、少し先にある「キネマ食堂」を教えてくれた。ちょうど東海道沿いだったので、時折姿を見せる掛川城の天守閣を眺めながらキネマ食堂へ。

地元で人気という、安くて美味しいランチでお腹いっぱいになり大満足。順番待ちをしている時に話しかけてくれたご夫婦との会話に、こういうことが旅の醍醐味と嬉しかった。

あまり宿場町らしさを見つけられなかった掛川宿とお別れし、東海道歩き午後の部開始だ。キネマ食堂近く分岐の常夜灯と道しるべに従って歩き始めたら、ミカンの無人販売を見つけてお土産に。

 

これから先も解りにくい場所がありそうなので、気をつけなければ。下調べノートを片手に進んで再び逆川を渡り、道路標識「袋井」方向が東海道なので左折して道なりに。倉真川・大池橋を渡り左折したら「東海道碑」が。右折し川から離れ更に道なりに進むと「天竜浜名湖鉄道・西掛川駅」高架橋があり、もしかしたら無人駅?と思いながら見上げていたら、1両編成列車が来てラッキーだった。そののどかな光景に、いつか乗ってみたいと思った。

西掛川駅から10分ほどの蓮祐寺前には「大池一里塚跡」碑があり、松並木先の風情がある建物を通り過ぎると1国掛川バイパスに。東海道歩き18日目も中々変化があって気がが抜けない。

掛川バイパスをくぐって住宅地を過ぎ、その先の東名高速をくぐり垂木川・善光寺橋を渡ると、立派な松並木が見えて来けれど、原川の松並木なのだろうか。

ほどなく「仲道寺」に到着。仲道寺(善光寺)は、東海道の中間点に位置していたため「仲道寺」とも呼ばれるようになったそうだ。ようやく半分?もう半分?いずれにしても、往時の旅人たちの目標地点になったのだろう。私たちもお参りをし、陽射しを避けてすぐ近くの松並木(原川の松並木)へ。木陰にはいりホッとしたけれど、袋井宿はまだ先だ。

それにしても暑い!朝晩は冷え込んできて、早朝出発だったので調節ができるよう重ね着を。歩き出して早々に薄手の七分袖姿になったけれど、陽射しがジリジリするので日傘が登場!もしかしたら必要?と思い準備してきたのが役立ったが、日傘を差して東海道を歩くのは初めてだ。もう10月後半なのにいったいどうなってるの!?

 →その2へ続く