新JOOKOのふぉとエッセイ

     東海道53次探検ウォークや、四季折々の出来事
     そして仏像造顕所勢山社関連など、写真もお楽しみに♪

小さな冬たび

2019-02-14 | ノンジャンル
体感できる四季の移ろいは住んでいる場所で様々だから、自分の身の回りにない環境に憧れるのは皆同じなのだろうか。

だから、この時期の小旅行の行き先は暖かくて花たちに出会えるところへ?
それとも、めったにお目にかかれない雪景色が堪能できる所に?と、いつも迷ってしまう。

場所には迷ってもやっぱり温泉があるところ♪と思うのは、季節を問わず必須条件なのだけれど。

そして選んだのは塩原温泉。
何故かというと、昨年秋の紅葉散策に行くつもりが悪天候で中止になってしまったからだ。

塩原渓谷には紅葉の名所があり、渓谷沿いに遊歩道があるので歩いてみたいと思っていたし、それほど雪深くなさそうなので、冬の雪見温泉と下見を兼ねてと久々のバス旅行だ。

風が強くても青空が広がっているからと、さっそく散策に出て宿近くの川沿い歩きを。
日差しが暖かく、寒さはそれほど気にならない。
お日様の威力はやっぱりスゴイな~

秋は真っ赤なモミジに囲まれているはずの紅の吊り橋を渡ると、川沿いに「紅葉の湯」という小さな露天風呂があった。
近づくと人の気配がして驚いたが、寒風と温泉では温泉の暖かさが勝ちなのだろう。
     

温泉街を通り兼六園のミニミニ版のような庭園では新雪を踏みしめ、温泉神社にお参りしたりと昼食後1時間程散策をしたけれど、時折吹く強風で屋根に残っていた雪が吹き飛んでまるで雪煙のように舞い上がり、一瞬辺りが真っ白になるほどの光景には目を奪われた。
    

突風にわ~!と思わず叫び足を踏ん張ったのに、意志に反して2mほど移動したからビックリ!
風が吹き荒れてきたので、さすがの私も宿へ引き返そうとしていた矢先の出来事だった。

出がけに宿の人が「塩原は風が強いんですよ」と言っていたけれど、これほどの風を身を以て経験したのは初めてだ。
そういう訳で宿の露天風呂は封鎖されてしまったけれど、1日目は早々と温泉三昧を♪

翌日はうって変わって穏やかな冬晴れだったから、マップを見ながら探検気分で吊り橋めぐりと川沿い散策を満喫した。
雪をかぶった山並みに見とれ、紅葉はもちろん新緑の頃も良さそう!と、さっそくお気に入りリストへ。
    
    
    

「自然しかないからね~」と、昨日お昼をした食堂の御主人が淋しそうに言っていたけれど、冬の平日だからか確かに人は少ない。
暖かくなって、木々の芽吹きが始まる頃には賑やかになるのかな~と、青い空と緑に覆われた山並みのコントラストを想像した。

何はなくともリフレッシュ!と口に出せば、「え~!」とブーイングが返ってきそうなので心で思い、自然と温泉がたっぷりの塩原にお別れを。

身の周りにない環境でいつもと違う時間を過ごす旅は、人生の栄養剤だとつくづく思う。
思い立ったら行動!は、今年も私のモットーになりそうだ。