11月初めの秋晴れの日、岡山の妙勝寺さんへ一尊四士像(いっそんししぞう=釋迦如来像と四菩薩像)が納められました。
大きな台風が次々と襲来した10月は例年より雨の日が多く、この日の好天は何よりのものでした。
秋色に変わりゆく景色を目にしながら、勢山社のバス(納品車)は高速道路を快適に走って一路岡山へ。
途中道路のアクシデント等もあり、予定より遅れはしたものの無事到着。
さっそく、木の香りに満たされた妙勝寺さんの新しい客殿に、お仏像たちが運び込まれました。
梱包材が解かれ、お姿が現れると歓声が上がりました。
御住職はもちろん、照明器具の調整などのために待機してくれていた大工さんたちも、「こんな場面は中々見られない!」と興奮気味で片時も目が離せない様子です。
勢山さんの指示で入念に位置決めが行われ、建物の空間が一尊四士像の奏でる心地よい波長に包み込まれるように変化してきました。
客殿に落ち着かれたお仏像たちの表情は慈愛に満ち、衣に施された截金(キリガネ)が美しさをひきたてていたのも印象的でした。
お納めの2日後には客殿入仏開眼法要と、客殿落慶法要が行われました。
この日もお祝いの日にふさわしい秋晴れに!
私は午後の落慶法要から参加させて頂いたのですが、午前の開眼法要の前には可愛らしいお稚児さんの行列があったそうで、その時間に間に合わなかったことが残念でなりませんでした。
本堂には大勢の檀信徒の方々がお待ちかねです。
私が勢山社の席につくと隣に座られた方たちがニコニコと話しかけてくださり、客殿の完成とお仏像の誕生を心から喜んでくれていることが伝わってきて、私も嬉しさ倍増でした。
厳かに法要が営まれた後は、客殿のお仏像たちに御挨拶です。
日蓮宗の宗祖「日蓮上人」の御降誕800年に合わせて新築された客殿は、これから色々な役割を果たすのでしょう。
そのような大切な場所に一尊四士像と飛天図が迎えられ、客殿に集う方々を見守り共に歴史を刻む出発の日に、同席させて頂けたことに感謝です。