新JOOKOのふぉとエッセイ

     東海道53次探検ウォークや、四季折々の出来事
     そして仏像造顕所勢山社関連など、写真もお楽しみに♪

14日目 丸子宿から岡部宿へ (その1)

2023-03-23 | 東海道53次探検ウォーク

あっという間に3月後半になってしまった。3月1日から4月10日までの青春18切符使用期間に東海道歩き3回を目指していたけれど、3月初めに予定外のことがあり半ばになってようやく東海道歩きを・・・。という訳で3回は無理かもしれない。それにしても今年の3月は暖かく、夜明けも早くなったから早朝出発が楽になり有難い。

静岡駅前で丸子営業所行きのバスに乗り、終点で下車して丸子(まりこ)宿へ。「一里塚跡」を過ぎると「丸子宿江戸方見附跡(東木戸跡)」案内板があったので、ここから丸子宿だ。

丸子宿は東海道の中でもっとも小さな宿場町だったそうだ。丸子宿案内板によると、本陣・脇本陣2軒・問屋場・お七里役所(紀州徳川家が七里ごとに置いた飛脚の鍵立所)・旅籠屋・茶屋があったとのこと。本陣や脇本陣などの建物は残っていなかったけれど、のどかな東海道歩きは久しぶり。ところどころに駿河甘夏の無人販売があり、まだ出発したばかりなのにお土産購入してしまった。

 

丸子川丸子橋の手前の「丸子宿」東海道碑前が、とろろ汁で有名な丁子屋 (ちょうじや)だ。丁子屋は400年以上場所を変えず営業している店で、大好きなとろろ汁を食べてみたかったけれど開店は11時。先が長いので諦めた。丁子屋前の橋を渡ると「高札場跡(西木戸跡?)」があり、江戸方見附跡から700mほどの丸子宿はここまでだ。高札場は法令や定を知らせる情報板で、宿場や村に必ず設置されていたそうだ。高札場には高札のレプリカが立っていて、当時の決まり事が垣間見られ面白かった。

丸子宿を後にして宇津ノ谷方面へ向かい、二軒屋観音堂を通り過ぎて1 国沿いから旧東海道へ入り、長源寺を過ぎて再び1国沿いへ。進行方向に山並みが迫って来たから宇津ノ谷峠が近いのかもしれない。

コンビニ先の丸子赤目ヶ谷歩道橋を渡って再び旧東海道へ入ったけれど、ここまで旧東海道の案内表示は何もない。地図上ではこの辺りがちょっとわかりにくかったので、とりあえず一安心だった。

東海道から再び1国沿いに出ると、ほどなく「道の駅・宇津ノ谷峠」に到着。道の駅の先に「昭和のトンネル」と「平成のトンネル」が見えた。

 トンネルの手前を右折し「宇津ノ谷集落」へ向かうと、車が行きかう1国沿いと打って変わった静かな環境に。

いよいよ宇津ノ谷集落だ。丸子宿と岡部宿の間に位置する宇津ノ谷地区は、旅人たちの休憩地「間の宿」だった。江戸時代の風情が残る町並みを楽しみにしていたから念願がかない嬉しい。豊臣秀吉が北条攻めの帰りに立ち寄り陣羽織を与えたという「御羽織屋」など、山懐に抱かれた家々には屋号が見られ、往時が偲ばれた。

坂道をのぼりきると、左は「明治のトンネル」右は「旧東海道」と道しるべがあったので、お昼休憩を兼ねて「明治のトンネル」へ。道なりに進むとすぐ広場があり、その先が「明治のトンネル」だった。

案内板先の明治のトンネルを抜けると藤枝側の「道の駅・宇津ノ谷峠」に行けるし、近くには車が通れる「大正のトンネル」もあるとのこと。宇津ノ谷周辺には各時代の名所旧跡が多いけれど、今回は東海道歩きが目的なので、昼食休憩後は宇津ノ谷峠を越えて岡部宿へ。広場に設置されていた宇津ノ谷峠立体模型で確認したら、急坂がありそうなので覚悟しなければ。

 →その2へ続く