藤枝の蓮華寺池公園チェックができたので、再びアーケード商店街に戻り藤枝宿の面影探しをすることに。蓮華寺池公園入口バス停の隣には「藤枝宿」東海道碑があり、その先に藤枝宿案内板が。
更に先の歩道に「上本陣跡」のプレートを、すぐ先の上伝馬交番前で「問屋場跡」のプレートを見つけた。上伝馬交番の建物は、旧東海道沿いを意識したのかもしれない。
問屋場跡から瀬戸川・勝草橋まではすぐで、橋の手前に藤枝宿の西木戸跡があったようだ。藤枝宿は東木戸から西木戸まで約2kmだが、往時を偲ばせる建物などは見当たらなかったけれど、瀬戸川沿いの桜並木も素晴らしくつい立ち止まりそうに。目標地点の東海道線・六合(ろくごう)駅までまだ8km近くあるので、先を急ぐことにした。
瀬戸川を渡ってすぐの勝草橋公園に「志太の一里塚」が。その先の青木川を渡り、青木交差点横断歩道橋を越えて六合駅方面へ。
「東海道追分道標」から松並木を過ぎると「染飯茶屋蹟」案内板があり、染飯(そめいい)って?と思ったら、こわ飯(おこわ)をクチナシで染め薄く小判型にして売っていたようだ。いわば行動食だったのだろうか。
一里塚跡を目指し「染飯茶屋蹟」から30分ほど歩き、そろそろかなと思っていたら松並木の間に「上青島の一里塚跡」碑があった。近くに「江戸(東京)日本橋より51里」と書かれた石柱も。51里ということは200km越えだが、私たちは藤沢宿出発なので全行程の三分の一程度を歩いたのかもしれない。一里塚から県道381(島田岡部線)に出て松並木を過ぎ、ほどなく東海道線・六合(ろくごう)駅へ到着だ。
藤枝の宿場探検は、見落としてしまった場所があるかもしれないけれど、周辺の蓮華寺池公園や田中城跡などが興味深く、思いがけず満開の桜を観賞できたりして充実の一日だった。
次回は島田宿へ向かい、大井川を渡り金谷宿へ。その先は日坂宿から掛川宿へと未知の場所が目白押しだ。もうすっかり初夏の気配になってしまったので、夏前の東海道歩きはどこまで行けるかな~と、あれこれ考えるのも楽しい。楽しみながらをモットーに、これからも下調べとまとめを頑張ろうと思っている。