蓮乗院の弘法大師像開眼式が、7月初めに行われました。
修理のため、弘法大師像が勢山社舞子工房へ引き取られたのは昨年6月。月日が経つのはあっという間です。
浄土宗大本山光明寺山門右手にある蓮乗院は、鎌倉材木座海岸の近くに位置しています。
開眼式当日も、付近は夏のレジャーを楽しもうという人々で賑わっていましたが、蓮乗院はいつもの静かなたたずまいでした。
ところで、浄土宗の寺院になぜ弘法さんが?と不思議でしたが、蓮乗院は元々真言宗の寺院だったそうです。長い歴史の中の様々な事情を受け入れ、守り、次世代に引継ぎぐことの大切さを、今回の弘法大師像修理に関わることで学ばせていただきました。
コロナ禍のため最小限度の参加者で行われた開眼式は厳かで、私は久しぶりに緊張しながら撮影を。修理前より背筋が伸びて、お顔立ちもスッキリされた弘法大師様も嬉しそうでした。
修理をされた仏師の渡邊勢山さんは、大本山光明寺より大仏師号を拝受されており、今回の修理についても感謝状が贈られ、二重に嬉しい開眼式となりました。
ハイキングはもちろん、季節の花や新緑や紅葉など盛りだくさんな鎌倉が大好きな私です。
台風14号の後、急に秋風が吹きだしましたが明日あたりまた台風が発生しそう。
秋晴れの日に、鎌倉散策をしながら弘法さんに会いに行ければと思っています。