お茶と器の庭「吉祥」に、吉祥天像が誕生した。
実は、店主の御主人と仏師の渡邊勢山さんは高校時代の同級生。
吉祥天さんをお迎えしたいという思いは「吉祥」開店時からあったそうで、開店20周年に合わせて勢山さんが彫像した。
同級生といえどもまさか将来こういう展開になるとは!
まだ進路が決まっていなかったであろう高校時代の両人はもちろん、私だってこれっぽっちも思っていない(実は私も同級生)から人生って面白い。
吉祥天さんのお披露目が行なわれた5月31日(日)は、天気予報が見事にはずれて青空が広がりお祝い日和となった。
店内に勢山さん自らの手で吉祥天さんが安置され、11時からのお披露目を待つばかり。お祝いに駆け付けてくれた人の中にやはり同級生が!
勢山さんが導師を務め開眼式が行われ、「吉祥」店主ご夫妻の手で白布が外され、淡い彩色が施された吉祥天さんが現れるとどよめきが起こった。
繁栄と幸運を意味する“吉祥”の名の通り、店内を見渡せる場所で、すでにその存在感を示している。
店の前では、明るい陽射しの下で賑やかにお祝いのパーティが行われた。
その一角がちょっとしたミニ同窓会の場となったのはいうまでもない。
テーブルに溢れるほどの、美味しそうなサンドイッチやオードブルは吉祥さんの近くの「ラニパン」からで、このお店のご主人も同級生のY君!
吉祥天さんが人の縁を造ってくれているような、一日だった。
もう6月が終わってしまう。
そういえばお披露目から一ヶ月と思い、吉祥さんに電話をしてみた。
店主の洋子さん曰く、「20周年というこの時期に吉祥天さんをお迎えできて本当に良かった」との事。
お店を訪れるお客様の中には、お願い事を念じながら手を合わせる方もいらっしゃるそうだ。
「それぞれの想いで吉祥天さんに接して頂ければ嬉しい」ともおっしゃっていた。
喜びを共有できる場があることは素晴らしいし羨ましい。
綾瀬の地で誕生した吉祥天さん。これからは「吉祥」と訪れる人々を、その優しい眼差しで見守り続けてくれることだろう。
ふと横を向いたら我が家のお地蔵さんと目が合った。
このお地蔵さんも若かりし頃の勢山さん作だ。
私がパソコンに向かう定位置の、真横にいらしゃる事を初めて認識したのだから我ながらぼけている。
ということは、居眠りしたりダラダラしたりしている姿も見られてる?
ちなみに
お茶と器の庭「吉祥」 綾瀬市吉岡東5-3-23
美味しいパン屋さん「ラニパン」 綾瀬市上土棚2-8-1
※「ラニパン」では勢山さん彫刻の看板が出迎えてくれます!
この度は、吉祥天さんの記事を載せて頂き、ありがとうございます。
吉祥天さんをお迎えして一カ月 幸せな日々を過ごしております。
是非、皆様、吉祥天さんに会いにいらしてください。