JOHNY’s BLOG

かほりたつあざやかなはなとどめおくおもいをよせる淡雪のふみ

モルスキン

MOLESKINE モレスキン ルールドノートブック・横罫・ラージ ([文具])

スヌーピーと

2006-02-15 23:55:57 | Book
The Complete Peanuts, 1950 to 1952 (Complete Peanuts)

Fantagraphics Books

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ちょっと疲れが・・・というより花粉症でしょうたぶん。毎年のコトながら憂うつです。表面的な症状はともかく、同時に気分がドーンと下がるのが厳しい。天津ハンのドドンパをくらったようなヒドサです。意味不明。
 突発的に危険な行為にはしりそうなのでやわらかい読み物を、ということでピーナッツ、漫画です。

 ピーナッツは1950年代から50年以上に渡り新聞に連載されたビックコミック。シュルツさんすごい。

ピーナッツの中にアメリカの歴史が埋もれています。そんなことも考えながら見ていこうかなとおもっています。
コレクションしたくなっています。

                JOHNY

サメの鼻を殴れ!

2006-02-15 23:33:27 | マスメディア
昨年のサメの襲撃被害減る=襲われたら鼻を殴れ―米研究所が報告 (時事通信) - goo ニュース
いったいどんなシチュエーションなんでしょう。
珊瑚が見えるような透きとおる南の楽園での話かな。

 海との馴染みは一時期海辺のホテルで働いていたくらいでしょうか。飽きるまで太陽浴びたし泳いだし遊んだし、もうおなかいっぱい。

以来遠ざかって、サメにも大きな波にもあわず今に至っています。
サメに出会わなくても

なにか困難にあったら戦えということはなんとなく身につけてきました。
今日も明日も戦いだ。

 ジョージ・バージェスISAF所長は、サメに襲われた場合はおとなしくしてい るのではなく攻撃的に行動し、サメの鼻をぶん殴るのがよいとアドバイスしてい る。ニューヨークでは、女性が強盗に出会ったら、地面に横たわり、死んだふり をしてそっと財布を差し出すのがよいとされているが、バージェス所長は、サメ の場合はこの方法を推奨できないと言っている。〔AFP=時事〕

ええ?
そうなの。死んだふりが有効なの。うーん、そうなのか。にげらんなきゃ降参だ。
人生において
戦えるときというのは意外と短いのかも知れない。いつか戦えなくなるときが来るまでは精一杯あがくべきか・・・

などと考える、花粉症的降参なこの頃です。

                   JOHNY

上野千鶴子とアイデンティティ

2006-02-11 00:08:50 | Book
 したの記事で出した『脱アイデンティティ』レビューをちゃっちゃとしようと思ったのですが、おもしろすぎてすぐにはムリなことが判明したのであとまわし。

 疲れたので本屋さんにぶらっといったら目の前にあったのがこの本。上野さん編の新しいものなので、どうしても買わずにはいられないわたし。

 で、ふと思うのです。

 あれ?上野に騙されてるかわたし、と。もしくは搾取されて・・・なんていったら使い方を間違えてると上野に一蹴されるでしょうが。

 買ってしまうのなんでなのか。
それは
 アイデンティティ=自己同一性、と関係がある。
アイデンティティ概念は 日本では60年代以降紹介された概念でありかなり新しい。社会的背景をみれば高度成長、核家族がすすみ社会の最小の構成単位が家族というものではなく個人であることがあたりまえになっていく。ここで登場するべくして登場したものがアイデンティティに関する言説。
 しかしこれはもはや使い古されたものであり、アイデンティティなしでは生きられない、というような脅迫だけが残っている状態であると上野は言う。アイデンティティ脅迫が残っていることによる問題が現代にはある、という仮説を立てて本書は書かれている。
 そして自分の話にすると、わたしはアイデンティティ脅迫にさらされて、わたしはなにものであるのかという思考を、賽の河原にいる子どものごとく続けさせられているような状態にある。このように言えそうである。
 
ここから脱出する術を、上野の言葉に求めること。これがわたしが上野の本を迷わず手にとる理由だとおもう。すると、いつか上野の本を手にとらないときが来なければいけないように思える。そこで初めてアイデンティティが確立するのではないか。
 アイデンティティ脅迫から脱出してアイデンティティを確立するとは、これは矛盾なのだが、とりあえずいまのところ適当な概念が見つからないのでそういっておく。

                          JOHNY

脱アイデンティティは

2006-02-10 22:02:51 | Book
脱アイデンティティ

勁草書房

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難しめな本でしょうか。
本日の購入本です。2500円。雑誌を含めトータルで6500円ほど本屋さんで使う。
 なんで値段を書くかというと、夕方、学部の学生さんに「本」にお金どれくらいつかいますか。と問われたもので、自分でも気になりだしました。
 ホントは値段がはっきりしてくるのは怖いのですが・・・
 そんなに・・・ってことになったらと心配するわけです。が、収入に限りがあるから破滅的な数字は出てくるわけないです。はい。
 図書館やBOOKOFF マーケットプレイスなどもよくつかうので思っている以上には本の購入費は高くないかもしれません。

上野書冒頭

 ー20世紀の社会学の専門用語のうち、人口に膾炙し、・・・ー
いきなり「膾炙」かいしゃと読めるが意味がわかりません。つかったことがない単語です。広く世人に好まれ話題に上り知れ渡ること(広辞苑)だそうです。
・・・
中断、ちょっとお風呂に行ってきます。

         つづく

                   JOHNY

山田風太郎 と武士道

2006-02-09 02:28:00 | Book
人は死んだらオシマイよ。

PHP研究所

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歴史物の作家として有名。
山田の熱心な読者というわけではない。読んだことがるのは唯一『戦中派虫けら日記』、そして本書。この本を手にとったのは名前と文庫という形とそして一章にあるサムライの美学というタイトルに惹かれたからです。
 実はサムライにも興味がないのだが、2006年元旦朝日の社説に”武士道”がでてきたのがひっかかっていたので、それとの関連付けで手にとりました。
 武士道というのは明治期の日本が外国に対抗するために急ごしらえで作られた思想ではないかと私は理解している。それは西欧近代と対抗するためにだけ作られた思想であり、人間のためという世界観が描かれていない、のではないかと思う。
すると、その思想は現代社会に適用可能なものであるのかということに強い疑問が浮かぶ。
ビジネスの社会ではしばしば行動のタイプわけを戦国武将になぞらえたりする。これと武士道はロジックをことにするものであろうか?
違うものであれば、一つ可能性を読み込むこともできそうだが、もし根本思想が同じものであれば、やはり武士道は現代社会に馴染まないとおもうのであるが、いかがなものか。
 山田の本で確認してみようと思う。

                  JOHNY

口頭試問

2006-02-07 23:08:56 | マスメディア
「所得、学力に影響」前原氏「成績で序列つけるな」首相 (朝日新聞) - goo ニュース

 修士論文の口頭試問が終わりました。
試問自体はたのしかったです。そしてそれは私だけ?

素直にハイと言えばいいところ、開き直ったりするから・・・倍時間がかかったとは主査の言葉でしたが。

 形式としての試験には興味ないんだよね。学位はおまけみたいなものです。それが欲しいばっかりに、基本的な表現行為が萎縮するのは本末転倒でしょ。

 苦労して書いたものに否定的な意見がされればとりあえず、「いやいやそんなことはないと」いえるのが、製造者のプライドであり責任でしょう。
あっ、でも喧嘩はしませんよ。それぐらいスルーできる世渡り力はあるのです。

そこで冒頭の記事
学力と経済資本の関係は昔から言われるところです。近時はさらにそれが進んでいます。自分の周りを見ても、へ~っと思わされるような会社のご子息がいたりしてビックリすることがあります。
社会の主要な部分に参加する人々は大体において経済資本、文化資本、に恵まれてきた人であることは疑いようがない。
 そして、その内の心ある人が、個人でいかんともしがたい背景によって能力を伸ばすことが妨げられていることに気づき、異論を唱えてくれる・・・。

 そのおかげである人たちは勉強を続けることができるのかもしれません、あくまでも 「かも」ね。

子どもの学問援助状況格差に言及した民主党前原氏に対し、
小泉首相は「就学したい人に対して、生活が苦しいから学校に行けないということはなくさなくてはいけない」と応じたが、「学校の成績が良くないからといって悲観することはない。人間の力は学校の成績だけではない。学校の成績で序列をつけるべきでない」と。

大企業のご子息 二世、三世議員の人たちががんばってくれているわけですね。さぞかしよい社会ができるのではないでしょうか。

カシコイ人がよきにとりはからってくれるから、とりあえず、ハイ、といっておけ?

いやいやまだまだ、気骨があるところ見せておきましょう。

 世界は個人、ひとりひとりに従属するものです。与えられる世界に満足するにはまだ早い。

               JOHNY

子ども投資家

2006-02-06 04:32:57 | マスメディア
ライブドア株暴落 子供投資家も想定外 授業の合間、一喜一憂 (産経新聞) - goo ニュース

あれだけ堀江さんをもちあげたんだから、こんなことも起こるでしょうよ。
投資して利益を得ること。キャピタルゲインというのはこどもにはちょっとはやいですね。物が製造されて消費される。その過程において利益なり損失なりが発生するという形を見ないままに、お金がお金を産むという点だけにとらわれれば間違いを起こすでしょう。
そのいみでは今回、失敗した子どもが多くいてよかったかなと思う。
こどもは大人ほどバカじゃないから学習してくれるでしょう。

 他、投資の失敗を強調する新聞社、産経新聞。
フジテレビの会社だなと思わされますね。日枝氏の援護射撃ですか?
でも日枝氏率いるフジテレビも大失敗してますよね~。

                       JOHNY
PS
プロ金融マンぐっちーさん おもしろそうな記事がありますので是非
                     JOHNY

ジェンダーバッシング

2006-02-05 02:39:55 | Book
上野千鶴子氏、都に抗議文 「用語統制に介入した」 (朝日新聞) - goo ニュース

上野千鶴子・東大大学院教授
-東京都国分寺市が計画していた人権講座が、「ジェンダーフリー」という言葉を巡り、中止されたことを明らかにし,これは「言論・思想・学問の自由への侵害だ」とする研究者らの抗議文などを発表した。

 東京都教育庁の担当者は次のようにこたえている。
「ジェンダーフリーという言葉だけを問題にしたわけではなく、都の事業の趣旨にそうものかどうかの確認を市に求めた」

 よくわからないニュースだ。
ジェンダーフリーが表すところが何なのかということにはたしかに幅があるとは思うが、少なくとも規制対象となるような方向性では使われていなかったと思う。
女性進出の力づけになる言葉として急速に広がった言葉に対して、保守的な人々が拒否感を示してバイアスをかけた意味づけをしたことは記憶に新しい。すこし前にあった性教育バッシングもその一つだった。
不適当とするべきなのは規制しようとする勢力の方が適当ではないか。

 東京都の右傾化はちょっとひどいですね。

そりゃ上野さんも怒ります。
上野さんに一票です。
 
                     JOHNY

PS 昨日上野さんとすれ違う夢をみました。なんでだ?
弱ってるか、わたし。

 ほかリンクなど東京都へ抗議、講義?

ののちゃんから

2006-02-05 01:32:54 | Book
3131

悪いやつがつかまるのではなくて、

『つかまったやつが悪い』

ふふ、意味しんです。

『パンセ』 の一節 
「人は正しいものを強くすることができないので、強いものを正しいことにしてしまった」

意味深でしょ。堀江氏も政治家も検察もアメリカも世界中いたるところで。
どこまでいっても力の論理に屈するのが社会でしょうか。

私も時に力を求めていますが、自制的でありたい。

                     JOHNY

なにかと話題 きっこ

2006-02-04 21:30:53 | マスメディア
きっこのブログ

風説の流布っぽいネタでなにかと話題です。きっこさんのブログ。
これを多くの人が読んでいるのが不思議ですがさて。
それなりの内容だと思います。

書いているのは、よわーいジャーナリストでしょ、それも男だよね。
ネット的情報発信の典型です。
半分匿名で半分ほど正確な内容を発信。市場の反応を試している感じ。
表現のベータ版。
 この日記の影響力をみると、社会の心理的側面を利用すればけっこういろんなことができることがわかります。

気をつけましょう しっりしましょうみなさん。

             JOHNY

湾岸ミッドナイトから

2006-02-04 01:49:35 | Weblog

ひとつのコトにだけ
真摯である・・

 それでは
 いけないのか・・・・

たとえば
世の中には
様々なコトがある

すべてに対して
マジメに・・
つまり真摯に
接していくのは
キツイし
無理がある

教えてくれる
車がある
 それに
出会うコトも
大事だ

         速い奴はちゃんと前を見て走っている
         
         さらに速い奴は前後左右360度見て走っている

         だが 360度から自分を見るそれは少ない

それは それなりの車と接しない限り
気づかない世界だ

         自分の好む欲しい車と合う車は違う


自分に合う車が
全然 好みの車じゃなかったりするから

会えないときは
会えない
そうわかっているのに・・

すれ違う以前に
届いてもいない・・

そーゆう時も
あるのに・・


 漫画のフレーズだけ抜いてみました。
もはや絵はおまけなのかもしれない。言葉だけで独立した世界観を表出させます。それぞれが内面に抱えた対象を言葉に重ねることができる。

生きる歌にも愛を語る歌にもなる。

 すれ違うことができたのかできなかったのか
 出会えた気がしたのはウソなのか
 真摯であることをひたすら求めた瞬間は
 はじめからムリがあった

 それでも真摯であり続けたい

               JOHNY

お気に入りの国文学

2006-02-03 16:28:27 | Book
 『国文学』という雑誌2002/6月号
BOOK OFFで見つけたお気に入りです。200円なり。

短歌の争点として語られるところは大体において現状の社会批評になりえている。
官僚主義的、現状追認的、モラルなき社会のなかで短歌はどうあるべきなのか、なにができるのか。
 私はなにもので、わたしは何ができるのか、と問い続けることにしか生の活路は見出せないように思う。ときに私は”何もできない”ということができるというような逆説も含めて人は生きていく、いや、生きていくしかないということもあろう。
 31文字という定型の中にココロが凝縮されていることに惹かれる。
無限とも思える意味の重ね方に、多元的に解釈する読み手の存在。定型を与えられることで言葉は無限の可能性を秘めてくる。

   ー日本脱出したし 皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係も -
                             塚本邦雄

さらっと読んでしまえばそのまま何事も起きないのだが、この歌が天皇制や日本人のアイデンティティと強く読み込んだものと理解すれば立ち止まらざるを得ない。
時間の軸も重要だ。この歌が読まれた昭和33年と今では読まれ方がまったく異なるだろう。
短歌のおもしろさのひとつである。
                          

                JOHNY

現代短歌史の争点―対論形式による

短歌研究社

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イラク ユートピアへの葬送 書評から

2006-02-01 18:43:17 | Book
スラヴォイ・ジジェク

 お友達がユートピアについてラカンの精神分析理論をつかって論文を書いていました。おそらくその中にはジジェクも引用されているのかとおもいます。
ジジェクは本書の中で拷問を肯定するアメリカ人について考察する。これまではそれが建前だとしても”拷問する”という行為は悪とみなされ支持を表明することははばかられたはずなのである。それが9/11以後変わってしまった。
”新たな暗黒時代”の始まりに抵抗することができるのか。できるとすればどのような方法で、そして誰が。

ユートピアについて論文を書いたお友達は・世界に政治に対抗できるのはアカデミズムである、といった。
 くもの糸のような希望しかそこにはないなと私は思うが、明言した彼には希望が持てる。
ジジェクもそこに問題の解決の道を求めているようだ。

                    JOHNY
イラク

河出書房新社

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