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かほりたつあざやかなはなとどめおくおもいをよせる淡雪のふみ

モルスキン

MOLESKINE モレスキン ルールドノートブック・横罫・ラージ ([文具])

山田風太郎 と武士道

2006-02-09 02:28:00 | Book
人は死んだらオシマイよ。

PHP研究所

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歴史物の作家として有名。
山田の熱心な読者というわけではない。読んだことがるのは唯一『戦中派虫けら日記』、そして本書。この本を手にとったのは名前と文庫という形とそして一章にあるサムライの美学というタイトルに惹かれたからです。
 実はサムライにも興味がないのだが、2006年元旦朝日の社説に”武士道”がでてきたのがひっかかっていたので、それとの関連付けで手にとりました。
 武士道というのは明治期の日本が外国に対抗するために急ごしらえで作られた思想ではないかと私は理解している。それは西欧近代と対抗するためにだけ作られた思想であり、人間のためという世界観が描かれていない、のではないかと思う。
すると、その思想は現代社会に適用可能なものであるのかということに強い疑問が浮かぶ。
ビジネスの社会ではしばしば行動のタイプわけを戦国武将になぞらえたりする。これと武士道はロジックをことにするものであろうか?
違うものであれば、一つ可能性を読み込むこともできそうだが、もし根本思想が同じものであれば、やはり武士道は現代社会に馴染まないとおもうのであるが、いかがなものか。
 山田の本で確認してみようと思う。

                  JOHNY