ラティハン日記2

ラティハンと人生の散歩道

スシラ ブディ ダルマ・4章 動物力の性質と働き

2017-11-23 | 日記

さて次は動物力ですが、今までと同様に以下の記述は1987年発行の「スシラ ブディ ダルマ」に準拠したものになります。

97~138ページ・・・動物力の説明、対象とする動物の例と食べる事によりそれらが人に与える影響について(注1

         ・・・並行してラティハンがどのように進行、発展していくかについての記述

以下、順不同にて動物力の章で記述されている項目を並べておきます。

人間のエネルギーをほぼ完全に覚醒させる働き
動物力で呼びさまされる感情
無慈悲な振る舞い
思考力では判別できない
肉食を避けても部分的にしか有効ではない
動物力が人間の内部を支配すること
そのことが子孫へ与える影響
ハートの喜びという基準のみでの結婚のゆくすえ
欲望による夫婦の性的交わり
そのことが生まれてくる子供に与える影響
霊的に進歩した子供が両親にあたえる恩恵
淡水魚を食べる事での影響
魚が感じていること
水田に住む魚と川魚の性質の違いー>人に与える影響の違い
村人の幸福感
完全な人間の生活についての洞察力
動物力を分離して制御すること
鶏肉が与える影響
いろいろな肉を食べる人が受ける影響
むさぼりのナフス(ナフス アルアマとナフス スピア)に身を任せた人の行く末
山羊の肉を食べる人が受ける影響
牛肉を食べる人が受ける影響
人の姿でありながら動物力の世界に落ちる人々
動物力により性的欲望が刺激されること

注1)動物力の説明(1~2)、対象とする動物の例と食べる事によりそれらが人に与える影響について
動物力の説明(1)<--リンク
動物力の説明(2)<--リンク


バパはスシラ ブディ ダルマを発表した後も多くのトークで動物力の性質とその働きについて語っています。

以下はそのようなトークから関連していると思われる部分の引用です。

そういう訳で以下のものはスシラ ブディ ダルマの動物力の章を補完するものとなります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
7章ダンダングラ44節 1952年
(動物力の影響を受けると・・・)
まさにこのようなわけで、我々人間の中には、人間の基本原理に一致した性質、つまり人間性を持たないものが多いのである。
言いかえれば、我々の多くはいまだ好んで他の人々の生活に危害を及ぼし、それに楽しみさえ見出している。
その結果、犠牲者たちを苦悩の状況に追いやる。

8月22日1959 バパ
魂が存在に入る方法、および魂の種類は、存在(注:Human Seed)が創造される前の出来事と創造された方法に依存します。
これは、バパは率直に言いますが、男性と女性の合一と関係があります。
ほとんどの場合の男と女の合一は、この世界で経験した雰囲気の蓄積であるエネルギーによって動機づけられています。
これ(合一)は目に見えるもの(になるであろう)もの(Human Seed)の中のレンズになり、どんな魂であれ(Human Seedに)入ろうとする機会を持っているものを目覚めさせ(そして誘引)します。

人間 - 男性も女性も同様に - その本性の影響を受け(注:動物力の影響を受け)、その慈悲にさらされている人たちに無慈悲であるような性質を持つ。
つまり、彼らは敗北した敵、慈悲を求めている者さえも赦すことを拒否します。
彼らは自分自身の重要性、高い地位、他者に対する勝利だけを追求する。
彼らは彼らが恐れている人との接触が彼らの喜びと満足感を奪うことを避けるでしょう。
(注:そのように人がなるのが動物力の人への働きの結果である、という主張です。)
新しい「人間の種子」が、これらの特徴を持つ夫と妻の合一を通って生まれた場合、その種子は動物レベルの力を入れるための焦点になるでしょう。

9月21日1959 - Bapak
それを明確にするには:
あなたはさまざまな力があなたの中でどのように働くかを感じ、気づくことができるようになり、あなたの全内部感覚はそれらを知るようになります。

あなたが開かれる前に、あなたがラティハンをやる前に、またはあなたの内部感覚が動き始める前に、あなたを満たし、あなたを支配した力は動物力だとします。
その場合、あなたの人間としての内部感覚は、動物力が一度あなたの全ての内部感覚を支配し占領していたことを認識し了解するようになります。

だから、ラティハンをやっている人が、一たび彼らが多くの経験を積むと、彼らの中にある魂の本当の性質のイメージを受け取ります。

あなたが本当に感覚を認識した後、動物の魂を理解し、その意識を持ち、あなたが開かれたとき、そしてあなたがラティハンlatihanを行うたびに受ける最高の偉大な生命力 すなわち、イロフィilofi生命力 は動物の上にある次の力の影響を経験するようにあなたの内部感覚を訓練します。
それは人間の生命力です。
それであなたの全ての内部感覚は人間力を知るようになり始めるでしょう。

12月18日1959 - Bapak
これらの2つの上には、人間の内在性を同じように歪めるもう一つの生命力があります。
これは動物の生命力です。

この力が人の内部に入ると、'彼の駆動力は "スピアsupiah"、それはパッションpassion(情熱)になります。
私たちは通常、オランダ語の名前「hartstoch」を使用します。
その最も顕著な現れは自己満足のための性的合一の願いです。

4月28日1960 - Bapak
Bapakが説明するとしたら、我々の内部感覚が物質的なもの(物質的なスピリット(精神)あるいは生命力)によってに影響を受けることがあります。
なぜなら、私たちの思考、心と欲望は物質的なことを考え、注意を払うからです。

同様に、植物の生命力や精神は、我々が植物に注意を払うので、私たちの内部感覚に影響します。
私たちはそれらについて、またそれらから準備できる食べ物の種類について考えます。

それは動物の生命力でも同じです。
なぜ動物の生命力は私たちの内部感覚に影響を与え、私たちに影響を与えますか?
それは我々が動物に注意を払うからです。
我々が彼らについて考え、そして彼らの肉を食べるからです。

5月3日1963 - Bapak
植物力よりも上のレベルにある低次の諸力、すなわち動物力もある。
あなたがこの世界にいる間、あなたの人生に動物力が持つ役割があります。
つまり、あなたが食べることに慣れている肉の形で。
それは目に見えるものです。

何人かの人々は肉を食べるべきではないと感じています。
彼らは肉を食べたくない。
彼らは自分が動物力を避けているので、自分たちはあまり多くの欲望を持っていないと考えている。

しかし、彼らに知られていない動物力は常にそこにあります。
なぜなら、すべての植物の中に動物がいるので、その動物が小さくて、肉眼では容易に見えない繊細な生き物だとしても、それは動物です。
科学者、特に医師は、私たちの肉体と血には多くの動物が存在することを証明しています。
(訳注:血液中の白血球、免疫T細胞など)

動物力がなければ、あなたが働く為に、物を探すために、あなたが欲しいものや望むものを達成する為のエネルギーを持っていないので、あなた方人間にとって大きな損失となるでしょう。
だから動物力はそれなしではあなたがやってゆけないものなのです。

多くの人々が、動物力が自分のハートやマインド、内部感覚に多くの影響を与えてはならないように努力しています。
彼らは静かな場所に自分自身を隔離し、動物性食品や動物の肉を食べない。
しかし、そのような行動は[影響力]を減少させるだけです。
それを取り除くことは不可能です。
確かに、あなたはおそらく動物力を取り除くことはできません。

3月1日1970-Bapak
しかしそれでも十分ではありません。
あなたには何かが必要です、あなたには血が必要です。
どのような実体が血にあるのですか?

植物には血がなく、エッセンスを持っていますが血液はありません。
人間と同じように、血を持つものが動物です。
あなたにはスピリット spirit(精神)を与えるために血が必要です。

そういうわけで、もし人々が決してどんな動物性食品も食べないなら...これには牛乳を飲まない - 牛乳は動物性食品です。
それはまた、卵を食べないことを意味します - 卵は動物性食品です。
だから、動物性食品を食べないと、卵、牛乳、チーズなどを食べないということです。
あなたはいつでもラムブタンrambutanの果物を食べることができます。[Bapak chuckles] [笑い]

だから、肉と血を養うために、人間は牛肉と山羊のような動物性食品を食べる必要があります。
彼らは熱血になると思うので、多くの人々がヤギの肉を食べる。
しかし、それはあまりにも遠すぎて、彼らが生きている限り熱を感じています。

7月8日1970 - Bapak
動物の生命力の本質が人間の内部自己の中で働く時にはスピアsupiahと呼ばれるナフスnafsuとして現れます。

12月5日1970 - Bapak
動物の生命力から生じるナフスnafsuは、スピアsupiahです。
あなたがナフス スピアnafsu supiahなしで生きている場合は、あなたの仕事のためのエネルギーとあなたの性的なエネルギーが減少するであろう。

8月23日1971 Bapak
それからほかのナフス nafsu、動物の生命力が来ます。
あなたがこの生命力を欠いていれば、男性は女性、女性は男性を認識しません。
あるものを他のものと区別することはできませんでした。
世界は人々なしで荒涼とした場所になるでしょう。
はい、男性は男性を知っており、そして女性は女性を知っていましたが、後で地球上に人はいません。
どのようにして男が別の男と子を産むことができるか、女性が女性と子供を持つことができますか?

したがって動物の生命力のゆえに、女性は男性を知り、男性は女性について知る。
そしてその経験から、彼らは地球上の人間の存在が2つの性に基づいていることを知り、理解しています。
世界に住むためにはそうでなければなりません。
地球上には二人以上の人がいるのは確かに神の意志です。
多ければ、より良い。
それを恐れないでください。

11月26日1972 - Bapak
あなたは生命力、あるいはスピア supiahと呼ばれるナフスによってエネルギーを供給される必要がありますが、
ナフス スピアnafsu supiahは動物の生命力(ロホ へワニアroh khwaniah)にその起源を持っています。

これはナフス スピアnafsu supiahと呼ばれ、それから衝動、願い、自分と同族の種と一緒になりたいという欲求が発生します。
それは他の(対になる)人間と結合、あるいは一体化することを意味し、そして性交渉を通じて、人間の種子を調達します。<--リンク
それがあなたがへワニアkhewaniahの生命力と欲求のナフス スピアnafsu supiahを持っている事が必要である理由です。

そのため、欲求は女性の中にあるのが自然です。
それは明らかです。
はい、それは男性の中ではより明白であるにもかかわらず、またそれは女性の中にも存在しており、実際それは同じ重要性を持ちます。

9月17日1977 - Bapak
さらにアダムには野心を持たせるために動物力も与えられました。
仕事をしてそれを成し遂げることをさせるもの。
それがなければ、彼は物事を行うことができなかったでしょう。
物事を達成するために一生懸命働くこと、それはこの世界で生き残るために必要なものです。

1月19日 1985 - Bapak
これらの力のもう一つは、動物の生命力と呼ばれ、
それが人間の自己の中に現れたときにナフス スピアnafsu supiahと呼ばれています。

このように動物の生命力が強い欲望として現れるので、人間はこの欲望とその影響を取り除くことができるはずですし、また彼らが受けるその影響を確認することができるはずだと主張します。

そこで彼らは肉、ほかの物ではなくまさに肉を食べることを避けます。
純粋であり正しいことをする、という人間のこの願いは、神の意志によって、そのような思いの中に確かに存在しています。
・・・・・
これは人々に大きな影響を与えます。
それで肉を食べない人の多くは、これを行うことで(肉を食べない事で)、ナフスnafsuを内部自己の外に締め出すことができると言います。
しかしそれが締め出された場合、それは死を意味しますので、彼らはそのように行うことはできません。

それは昔から道を求めていた人たちがイルム Ilmu(霊的な知恵)と呼んでいたもので、それにより彼らがまだ生きているのに(そのままの状態で同時に)死ぬことが出来る方法だと言われたものです。

それが彼らの話でした。
それは人形遣い(パペットマスター)によって語られた物語でした。
そして人形遣いはそれを実行する人ではなかったのです。

これが何故、これらの真の教えが宗教の中に存在しているのかという理由です。
それにもかかわらず、彼らはかろうじてシャリアット(イスラム法、外から見える儀式)と、タレカット(宗教の研究)までしか到達しません。
しかしながら、それはそこからハケカット、真のリアリティーにまでさらに深く広がるのです。

5月9日1985 - Bapak
そして、ロホ へワニ roh hewaniがあります。
果物、米、小麦の中には動物がいませんか?
植物中だけでなく、空気中を飛び回っている細菌があり、そして人間は今それらを発見しました。
それらのいくつかは人の為になり、いくつかは人に悪い影響を与えます。
いくつかは利益をもたらし、他のいくつかは災害をもたらします。
これは、医療の専門家によって発見されました。

6月9日1985 - Bapak
野菜の力だけでなく、兄弟姉妹の皆さん、
別のものがあります、
ロホ ラエワニroh raewaniまたは動物の生命力。
(注:バパのトークミス、あるいは記録ミス?ここは正しくはロホ へワニ roh hewaniと思われます)

はい、時々あなた方はそうやって肉を食べることをあきらめますが、しかし、あなたはあなたの体の中に医師が微生物と呼ぶ動物があることに気付いていません。

これらは、あなたの呼吸であなたの中に入ったり出たり、彼らはまた、野菜や果物、そうしてあなたが使用する水の中にも存在しています。
その力があなた自身の体の中に、兄弟姉妹の皆さん、存在しています。
そしてそれはあなたの人生のために必要です。

今、人々は肉を食べていない場合、彼らは栄養不良になることが発見されています。
ここインドネシアで私たちはボールゲーム(サッカー?)をプレイしたとき、我々は常に負けます。
彼らはテンペと豆腐しか食べないので。

はい、そのうちの幾人かは、肉を食べます。
しかし、ヨーロッパ人と同じ様にはしません。
肉はヨーロッパ人にとっては、あなた方にとってのご飯のようなものです。
そしてそれが彼らがそのような特別なエネルギーを持っている理由なのです。

従ってそのことが逆に彼ら(ヨーロッパ人)が自分自身を適切に静める事が本当に困難であり、そしてまた純粋な内部感覚を作成し、内部感覚の放射が唯一全能の神の贈り物を受け取れる様に一致させることが難しい理由でもあります。

6月17日1985 - Bapak
さて今3つ目の動物の生命力の影響があります。
人間はまたこれなしで行うことはできません。
これは、彼の外側と周りにあり、それは彼自身の存在の内側にも、その両方にあります。
だから、人間はこの影響から自分自身を解放することができません。

6月24日1985 - Bapak
それを超えると再び動物の生命力があり、それはナフス スピア nafsu supiahを生じるものです。

動物は私たちの周りにいるものがすべてであるとは想像しないでください。
我々はまた肉を食べているという事実を除外したとしても、実際に、私たちの周りの空気の中にも動物の生活があり、これは、医療科学によって確認されていることをバパは知っていますが、私たちの周りのどこにでも、私たちの内部にさえも動物が存在します。
注2:善玉菌などの各種体内微生物のこと)

そしてよく知られている様に、私たちは肉を食べていない場合には、私たちは、仕事に対する熱意を欠いてしまいます。
したがって、やはり動物性食品はこの世界で私たちの生活のためには重要であることは明らかな事なのです。

それがなければ、私たちは何かが欠けています。
我々は、エネルギーが不足しています。
私たちは決意を欠いています。
だからそのためには、それは有用なものであり、それを断念すべきものではありません。

だから、霊的な視点(クジワンの視点)から見た場合は、動物力が良くないものであることは明らかなのですが、それらは何か良いことのために使用することができます。
良くない事を良いことに使うことが出来、同様に、良いことを良くない事に使う事もできます。
だから、良い面と悪い面は各々その場所とその役割を担っていて、その両方が必要とされています。

注2:善玉菌などの各種体内微生物のこと
詳細は以下の動画を参照願います。
・微生物がどのようにして私達を作っているのか<--リンク

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上記バパのトークの部分についての英文からの引用は以下を参照願います。
・Chapter 4 Nature and function of Animal force<--Link
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

PS
バパはイスラムでありますから豚肉は食べません。
従いまして豚肉を食することによる影響についてはコメントがないのであります。

加えて上記の引用トーク一覧から分かる様に二代目は動物力、動物の生命力については一言の言及もありません。
さて、それは何故でありましょうか?
二代目はスシラ ブディ ダルマを「大事なものである」と主張していたはずなのですが、、、。
不可解な事、いぶかしげな事であります。


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スシラ ブディ ダルマ・3章 植物力とナフスaluamah/

2017-11-09 | 日記

さて植物力によって発生するナフスはaluamah(アルアマ)であるとバパは言います。

まずはコーランの記載から。
「また、自責する魂において誓う。」[Q 75: 2](“nafs lawwāma” 該当部分)。

スーフィー マスターのナジュムッディーン・クブラー(Najm al-Dīn Kubrā, d. 1220)、彼はナフスを三段階に分け、ルーフとスィッルとを合わせた五段階のラターイフ論を展開するのですがそこでは
「非難する魂(nafs lawwāma)」
となります。<--リンク

Wikiよりスーフィーsufi世界の標準の7つのナフス(Nafs)によれば、<--リンク
2.ナフス・ラウワーマ  an-nafs al-luwwāmah 自己非難の魂

そしてワヤン(Wayang)での4ナフスシステムからは、<--リンク
1、黒はアラマ alamah (傲慢)の欲望の象徴

ジャワの伝統を述べたGumelaring Jagadの第41節ナフスでは<--リンク
第1はアルアマ Aluamah、色は黒です。
あなたの肉体はたくさん食べたがる。

あるクバティナン流派での分類では、<--リンク     
第三はルアマ luamah, すなわち食欲

そうして、最後はあるトークでのバパの説明からは、<--リンク
スクマ(sukma、精妙体)の色      対応するナフス(nafsu)
第一は黒                 aluu'amah 強欲


さてまずはクブラーがナフスnafsを語った順序です。
この順序は
「悪を命令する魂(nafs ammāra)」
   ↓
「非難する魂(nafs lawwāma)」となります。

次にWikiによれば、スーフィーの世界での標準となる7つのナフス(Nafs)では
「1. ナフス・アンマーラ  an-nafs al-ʾammārah  扇動の魂」
   ↓
「2.ナフス・ラウワーマ  an-nafs al-luwwāmah 自己非難の魂」
とクブラーの順序を踏襲しています。

これに対してインドネシアのワヤン(Wayang)での4ナフスシステムでは
「1、黒はアラマ alamah (傲慢)の欲望の象徴」
   ↓
「2、赤はアマラ amarah の欲望で怒りにつながる」
とこの順序が逆転します。

それに加えてジャワの伝統を述べたGumelaring Jagadの第41節ナフスでは
「第1はアルアマ Aluamah、色は黒です。あなたの肉体はたくさん食べたがる。」
   ↓
「第2はアマラamarah、色は赤です。肉体は欲望を満たし、怒りやすいです。」
とワヤンの順序と同様であります。

そうしてバパがナフスnafsuの事のみに言及する場合の順序は
「第一は黒 aluu'amah 強欲」
   ↓
「第二は赤 amarah 自己中心主義」
とワヤンとそうしてまたジャワの伝統(Gumelaring Jagad)の順序に従います。

しかしながら基本的に物質力にはnafsu amarahを、植物力にはnafsu aluu'amahを対応させるバパですので、「諸力との関係でナフスを並べる場合はこの順序が逆転する」という事になります。

ところで物質力から人間力にいたる低次の諸力を語らない二代目の場合はどういう順序になるのでしょうか?

はい、それはバパがナフスnafsuの事のみに言及する場合の順序と同様になります。
そうして、バパは多くのトークでナフス・アルアマnafsu aluamahについて語っています。
以下はそこからの引用になります。


7月20日 1957 - Bapak
バパは4つのナフスと呼びます。
そのうちの最初のものは、ナフス・アルアマ nafsu aluamahです。
その性質は黒で、その黒さを放射します。
したがって、それが放射するブラックライトは、通常は黒い力や暗黒力と呼ばれたり、zwarte magie(黒魔術)と呼ばれたりします。
・・・
これらの欲望の機能としては、まずはアルアマaluamahでそれは「強さだ」と言われています。

9月29日 1957 - Bapak
最初のものはアルアマaluamahと呼ばれ、勝つことを望みます。

8月6日 1959 - Bapak
最初の情熱はアルアマaluu'amah(アラビア語)と呼ばれています。
アルアマaluu'amahはムルカmurka(インドネシア語)がめつい、貪欲です。

8月7日 1959 - Bapak
これらの5人の兄弟は人間の心に内在し、あるいはそれを占領すると言われています。
そしてそれは情熱を表しています。
これらは(すべて)非常に複雑です。
アルワマ・ aluwamahは貪欲です。

3月5日1963 - Bapak
その情熱に加えて、常にあなたに影響を与え、あなた自身を神に委ね、すべてを放棄するという忍耐の気持ちからあなたを妨げる別のものがあります。
それはロウアマlawwama 怠惰の情熱です。
(注:ロウアマlawwamaはアルアマ aluamahのアラビア語の語源です。)
それはあなたが動くことが、働く事が好きではなく、ただ食べて、寝るのが好きであることを意味します。
そのうえにそうですね、バパは率直に言いますが、あなたは性交したいという非常に強い欲求を持つ事になります。
あなたがその影響を受けている場合、あなたは働く気がなく、しかしあなたは食べて外出するのが好きで、女性に近ずき、性交する事が好きです。

9月13日 1963 - Bapak
欲望の種類としては、最初のものはインドネシア語でアルワマ aluwamahと呼ばれています。
それは人を急がせ、力で物事を取得しようとし、そしてただ(自分だけが)心地よくしたがります。
言い換えればそのような人は美味しい食べ物を食べたい、そしてすべてが快適になることを望んでいますが、そのために働くのは好きではありません。
それがアルワマ aluwamahです。

7月8日1970 - Bapak
第二に、野菜の生命力です。
人間の生活の中に参加している植物の生命力が人間自身の中で働く場合は、それはアルアマaluamahと呼ばれるナフスnafsuとして現れます。

12月5日 1970 - Bapak
野菜の生命力から生まれるナフスnafsuはアルアマaluamahである。
・・・
あなたがナフス・アルアマnafsu aluamahなしで住んでいたなら、あるいはそれがあなたを離れたならば、あなたは植物や野菜について何も知らない事になります。
他方であなたは地上に住むために植物(野菜や果物)を食べる必要があります。

11月26日 1972 - Bapak
・・・・・
次にあなたはまたナフス・アルアマnafsu aluamahによって満たされるか、または力が供給されています。
これはナバティアnabatiah又は植物の生命力から生じます。
あなたはナフス・アルアマnafsu aluamah、ナバティアnabatiahの生命力を本当に持っている必要があります
ナバティアnabatiahの生命力なしではあなたは食べるという事がことができません。
もしあなたが食べるという事ことができなかった場合は、あなたはあなたの肉と血を維持することができず、今ある様な人間であることはできませんでした。
だから、このナフスnafsuが必要です。

6月18日 1981 - Bapak
そこにはナフス アルアマaluamah、アマラ amarah、スピアsupiah、ムトマインナmut-mainahがあります。
最初の二つは、貪欲や怒りのナフス nafsuです。
それらは勝ちたがる人のナフス。
その人は他人を倒すことを望んでおり、その人は常に上になりたがって、そして他の人よりも優れていたがります。

5月9日 1985 - Bapak
そして植物の生命力からナフス・アルアマnafsu aluamahは人間の存在内に具現化され、あなたがまだ生きている間にあなたはそれを取り除くことはできません。
肉、肌、血液は植物から栄養を取り入れ、それゆえ人間がナフス・アルアマnafsu alwamahを避けたり、捨てたりすることは不可能です。
・・・・・
しかしあなたがまだナフスnafsuでいっぱいなら、あなたはどこにも行き着つくことができないということ、それゆえにあなたは自己利益につながる動機を持ってはならないという言葉を聞いたことがあるのに違いありません。
しかしながらまあ実際のところ、人間は自己利益を持たないということはできません。
もし彼らがそのようにした場合は、彼らは自分の仕事に熱心でなくなり、自分の仕事から利益を出せなくなります。
だからそれは単なる仮定の話です。
明らかに人間が生きている限りは、自分の中のナフスnafsuを脇に置くことはできません。

6月24日 1985 - Bapak
二番目のナフスはナフス・アルアマ nafsu aluamahであり、これは本当に貪欲のナフスであり、自分のためにすべてを望み、自分にとっての必要事を認識することができるだけで、自分以外の必要性は誰のものであっても排除します。
・・・
さてこんどはナフス・アルアマnafsu aluamahについてです。
これは、野菜や植物の生命力に由来します。
そして人間はそれが彼らの内なる自己を乱すと言う事を悟るので、やはりこの力も避けようとします。
そしてそれを回避しようとする中で、彼らは伝統的に使用される手段を選択します。
それはつまり禁欲主義であり、食べ物を減らし、睡眠を減らし、そうして黄色のローブを着て、物乞いの巡回に出かけたり、などなどのすべてのその種類の事を始めます。
これは、このナフスnafsuを減らす為の手段です。
しかしそのようなすべてのことは間違っていて、現実には、あなたはそれを軽減するようには出来ておらず、あなたはそれを持っていることになっています。
それはあなたの生命の一部なのです。
そしてそれなしでは、あなたは人間になることはできません。
あなたがそれを放棄しようとすると、あなたはこのナフスnafsuから本当に解放されるまでこれらの方法に従おうとすると、その結果はあなたが死ぬ時に、あなたは悪魔や悪魔的な存在となり、あるいは幽霊などになり、あなたはもはや人間という存在ではなくなります。

6月25日 1985 - Bapak
さてそれからナフス・アマラnafsu amarahだけではなく他のnafsuもあります。
これらはナフス・アルアマnafsu aluamahと呼ばれるものであり、それは植物の世界から来ています。
植物は人間の生活のために必要ですか?
これらは重要でありそうしてまた必要なものです。
そうして彼らは重要かつ必要であるだけでなく、この世界における人間の生活は人間が植物を食べるゆえに存在することができるのです。

12月16日1999 - Ibu
黒いものであるナフス・アルアマNafsu Aluamah があります。

7月12日 2001 - Ibu
黒いものの性質は、エネルギー生成し、あるいは私たちにエネルギーを与えることです。

2月28日 2002 - Ibu
黒いものは、人間にエネルギーを与える情熱です。
イスラムの用語を使用して、黒いものはアルワマ・ aluwamahと呼ばれます。

3月3日 2002 - Ibu
情熱のアルワマ・ aluwamahは黒として描かれています。
黒いものはあなたに生きるためのエネルギーを与えます。

3月10日 2002 - Ibu
そしてそれぞれの微細体あるいは情熱は独自の性質を持っています。
黒いもの(アルアマaluamah)はエネルギーを与えます 。
アルアマaluamahという情熱なしでは彼または彼女はエネルギーを持たないだろう。

11月25日 2002- Ibu
情熱Luwamahは、エネルギーの性質を持っています。
それは人間にこの世界で生きるために必要なエネルギーを提供します。

2月25日 2005 - Ibu
人々に生きる力を与えるアルワマaluwamahと呼ばれる情熱があります。
このエネルギーがなければ私たちは生きる意志を持たず、あなたがここに住むことができるようにするには、この力が必要です。
ーーーーーーーーーーーーーーー
上記バパのトークの部分についての英文からの引用は以下を参照願います。
Chapter 3 Vegetable force and nafsu Aluamah<--Link
ーーーーーーーーーーーーーーー
PS
ご参考までに。
Sedulur Papat Limo Pancer(4人兄弟、第5は中心)より引用<--リンク
『アルアマAluamahの欲望は基本的な人間の本能に関係しています。
それは食べる、飲む、着る、性交する、などです。
アルアマaluamahの欲望は、人間の遺体の構成要素を構成する土壌要素の影響によるものであると言われています。』

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