さて植物力によって発生するナフスはaluamah(アルアマ)であるとバパは言います。
まずはコーランの記載から。
「また、自責する魂において誓う。」[Q 75: 2](“nafs lawwāma” 該当部分)。
スーフィー マスターのナジュムッディーン・クブラー(Najm al-Dīn Kubrā, d. 1220)、彼はナフスを三段階に分け、ルーフとスィッルとを合わせた五段階のラターイフ論を展開するのですがそこでは
「非難する魂(nafs lawwāma)」
となります。<--リンク
Wikiよりスーフィーsufi世界の標準の7つのナフス(Nafs)によれば、<--リンク
2.ナフス・ラウワーマ an-nafs al-luwwāmah 自己非難の魂
そしてワヤン(Wayang)での4ナフスシステムからは、<--リンク
1、黒はアラマ alamah (傲慢)の欲望の象徴
ジャワの伝統を述べたGumelaring Jagadの第41節ナフスでは<--リンク
第1はアルアマ Aluamah、色は黒です。
あなたの肉体はたくさん食べたがる。
あるクバティナン流派での分類では、<--リンク
第三はルアマ luamah, すなわち食欲
そうして、最後はあるトークでのバパの説明からは、<--リンク
スクマ(sukma、精妙体)の色 対応するナフス(nafsu)
第一は黒 aluu'amah 強欲
さてまずはクブラーがナフスnafsを語った順序です。
この順序は
「悪を命令する魂(nafs ammāra)」
↓
「非難する魂(nafs lawwāma)」となります。
次にWikiによれば、スーフィーの世界での標準となる7つのナフス(Nafs)では
「1. ナフス・アンマーラ an-nafs al-ʾammārah 扇動の魂」
↓
「2.ナフス・ラウワーマ an-nafs al-luwwāmah 自己非難の魂」
とクブラーの順序を踏襲しています。
これに対してインドネシアのワヤン(Wayang)での4ナフスシステムでは
「1、黒はアラマ alamah (傲慢)の欲望の象徴」
↓
「2、赤はアマラ amarah の欲望で怒りにつながる」
とこの順序が逆転します。
それに加えてジャワの伝統を述べたGumelaring Jagadの第41節ナフスでは
「第1はアルアマ Aluamah、色は黒です。あなたの肉体はたくさん食べたがる。」
↓
「第2はアマラamarah、色は赤です。肉体は欲望を満たし、怒りやすいです。」
とワヤンの順序と同様であります。
そうしてバパがナフスnafsuの事のみに言及する場合の順序は
「第一は黒 aluu'amah 強欲」
↓
「第二は赤 amarah 自己中心主義」
とワヤンとそうしてまたジャワの伝統(Gumelaring Jagad)の順序に従います。
しかしながら基本的に物質力にはnafsu amarahを、植物力にはnafsu aluu'amahを対応させるバパですので、「諸力との関係でナフスを並べる場合はこの順序が逆転する」という事になります。
ところで物質力から人間力にいたる低次の諸力を語らない二代目の場合はどういう順序になるのでしょうか?
はい、それはバパがナフスnafsuの事のみに言及する場合の順序と同様になります。
そうして、バパは多くのトークでナフス・アルアマnafsu aluamahについて語っています。
以下はそこからの引用になります。
7月20日 1957 - Bapak
バパは4つのナフスと呼びます。
そのうちの最初のものは、ナフス・アルアマ nafsu aluamahです。
その性質は黒で、その黒さを放射します。
したがって、それが放射するブラックライトは、通常は黒い力や暗黒力と呼ばれたり、zwarte magie(黒魔術)と呼ばれたりします。
・・・
これらの欲望の機能としては、まずはアルアマaluamahでそれは「強さだ」と言われています。
9月29日 1957 - Bapak
最初のものはアルアマaluamahと呼ばれ、勝つことを望みます。
8月6日 1959 - Bapak
最初の情熱はアルアマaluu'amah(アラビア語)と呼ばれています。
アルアマaluu'amahはムルカmurka(インドネシア語)がめつい、貪欲です。
8月7日 1959 - Bapak
これらの5人の兄弟は人間の心に内在し、あるいはそれを占領すると言われています。
そしてそれは情熱を表しています。
これらは(すべて)非常に複雑です。
アルワマ・ aluwamahは貪欲です。
3月5日1963 - Bapak
その情熱に加えて、常にあなたに影響を与え、あなた自身を神に委ね、すべてを放棄するという忍耐の気持ちからあなたを妨げる別のものがあります。
それはロウアマlawwama 怠惰の情熱です。
(注:ロウアマlawwamaはアルアマ aluamahのアラビア語の語源です。)
それはあなたが動くことが、働く事が好きではなく、ただ食べて、寝るのが好きであることを意味します。
そのうえにそうですね、バパは率直に言いますが、あなたは性交したいという非常に強い欲求を持つ事になります。
あなたがその影響を受けている場合、あなたは働く気がなく、しかしあなたは食べて外出するのが好きで、女性に近ずき、性交する事が好きです。
9月13日 1963 - Bapak
欲望の種類としては、最初のものはインドネシア語でアルワマ aluwamahと呼ばれています。
それは人を急がせ、力で物事を取得しようとし、そしてただ(自分だけが)心地よくしたがります。
言い換えればそのような人は美味しい食べ物を食べたい、そしてすべてが快適になることを望んでいますが、そのために働くのは好きではありません。
それがアルワマ aluwamahです。
7月8日1970 - Bapak
第二に、野菜の生命力です。
人間の生活の中に参加している植物の生命力が人間自身の中で働く場合は、それはアルアマaluamahと呼ばれるナフスnafsuとして現れます。
12月5日 1970 - Bapak
野菜の生命力から生まれるナフスnafsuはアルアマaluamahである。
・・・
あなたがナフス・アルアマnafsu aluamahなしで住んでいたなら、あるいはそれがあなたを離れたならば、あなたは植物や野菜について何も知らない事になります。
他方であなたは地上に住むために植物(野菜や果物)を食べる必要があります。
11月26日 1972 - Bapak
・・・・・
次にあなたはまたナフス・アルアマnafsu aluamahによって満たされるか、または力が供給されています。
これはナバティアnabatiah又は植物の生命力から生じます。
あなたはナフス・アルアマnafsu aluamah、ナバティアnabatiahの生命力を本当に持っている必要があります
ナバティアnabatiahの生命力なしではあなたは食べるという事がことができません。
もしあなたが食べるという事ことができなかった場合は、あなたはあなたの肉と血を維持することができず、今ある様な人間であることはできませんでした。
だから、このナフスnafsuが必要です。
6月18日 1981 - Bapak
そこにはナフス アルアマaluamah、アマラ amarah、スピアsupiah、ムトマインナmut-mainahがあります。
最初の二つは、貪欲や怒りのナフス nafsuです。
それらは勝ちたがる人のナフス。
その人は他人を倒すことを望んでおり、その人は常に上になりたがって、そして他の人よりも優れていたがります。
5月9日 1985 - Bapak
そして植物の生命力からナフス・アルアマnafsu aluamahは人間の存在内に具現化され、あなたがまだ生きている間にあなたはそれを取り除くことはできません。
肉、肌、血液は植物から栄養を取り入れ、それゆえ人間がナフス・アルアマnafsu alwamahを避けたり、捨てたりすることは不可能です。
・・・・・
しかしあなたがまだナフスnafsuでいっぱいなら、あなたはどこにも行き着つくことができないということ、それゆえにあなたは自己利益につながる動機を持ってはならないという言葉を聞いたことがあるのに違いありません。
しかしながらまあ実際のところ、人間は自己利益を持たないということはできません。
もし彼らがそのようにした場合は、彼らは自分の仕事に熱心でなくなり、自分の仕事から利益を出せなくなります。
だからそれは単なる仮定の話です。
明らかに人間が生きている限りは、自分の中のナフスnafsuを脇に置くことはできません。
6月24日 1985 - Bapak
二番目のナフスはナフス・アルアマ nafsu aluamahであり、これは本当に貪欲のナフスであり、自分のためにすべてを望み、自分にとっての必要事を認識することができるだけで、自分以外の必要性は誰のものであっても排除します。
・・・
さてこんどはナフス・アルアマnafsu aluamahについてです。
これは、野菜や植物の生命力に由来します。
そして人間はそれが彼らの内なる自己を乱すと言う事を悟るので、やはりこの力も避けようとします。
そしてそれを回避しようとする中で、彼らは伝統的に使用される手段を選択します。
それはつまり禁欲主義であり、食べ物を減らし、睡眠を減らし、そうして黄色のローブを着て、物乞いの巡回に出かけたり、などなどのすべてのその種類の事を始めます。
これは、このナフスnafsuを減らす為の手段です。
しかしそのようなすべてのことは間違っていて、現実には、あなたはそれを軽減するようには出来ておらず、あなたはそれを持っていることになっています。
それはあなたの生命の一部なのです。
そしてそれなしでは、あなたは人間になることはできません。
あなたがそれを放棄しようとすると、あなたはこのナフスnafsuから本当に解放されるまでこれらの方法に従おうとすると、その結果はあなたが死ぬ時に、あなたは悪魔や悪魔的な存在となり、あるいは幽霊などになり、あなたはもはや人間という存在ではなくなります。
6月25日 1985 - Bapak
さてそれからナフス・アマラnafsu amarahだけではなく他のnafsuもあります。
これらはナフス・アルアマnafsu aluamahと呼ばれるものであり、それは植物の世界から来ています。
植物は人間の生活のために必要ですか?
これらは重要でありそうしてまた必要なものです。
そうして彼らは重要かつ必要であるだけでなく、この世界における人間の生活は人間が植物を食べるゆえに存在することができるのです。
12月16日1999 - Ibu
黒いものであるナフス・アルアマNafsu Aluamah があります。
7月12日 2001 - Ibu
黒いものの性質は、エネルギー生成し、あるいは私たちにエネルギーを与えることです。
2月28日 2002 - Ibu
黒いものは、人間にエネルギーを与える情熱です。
イスラムの用語を使用して、黒いものはアルワマ・ aluwamahと呼ばれます。
3月3日 2002 - Ibu
情熱のアルワマ・ aluwamahは黒として描かれています。
黒いものはあなたに生きるためのエネルギーを与えます。
3月10日 2002 - Ibu
そしてそれぞれの微細体あるいは情熱は独自の性質を持っています。
黒いもの(アルアマaluamah)はエネルギーを与えます 。
アルアマaluamahという情熱なしでは彼または彼女はエネルギーを持たないだろう。
11月25日 2002- Ibu
情熱Luwamahは、エネルギーの性質を持っています。
それは人間にこの世界で生きるために必要なエネルギーを提供します。
2月25日 2005 - Ibu
人々に生きる力を与えるアルワマaluwamahと呼ばれる情熱があります。
このエネルギーがなければ私たちは生きる意志を持たず、あなたがここに住むことができるようにするには、この力が必要です。
ーーーーーーーーーーーーーーー
上記バパのトークの部分についての英文からの引用は以下を参照願います。
Chapter 3 Vegetable force and nafsu Aluamah<--Link
ーーーーーーーーーーーーーーー
PS
ご参考までに。
Sedulur Papat Limo Pancer(4人兄弟、第5は中心)より引用<--リンク
『アルアマAluamahの欲望は基本的な人間の本能に関係しています。
それは食べる、飲む、着る、性交する、などです。
アルアマaluamahの欲望は、人間の遺体の構成要素を構成する土壌要素の影響によるものであると言われています。』
連載「スシラ ブディ ダルマ」にはこちらから入れます。<--リンク
PS
文字サイズはページ右上で変更できます。
ラティハン日記 目次 にはこちらから入れます。<--リンク
記事内容についてのコメント、ご感想などは
こちらまでお願いします。<--リンク