ラティハン日記2

ラティハンと人生の散歩道

スシラ ブディ ダルマ・2章 物質力-1

2016-09-24 | 日記

物質は地球上においては、原子レベルではその姿を自ら変える事は稀なことであります。

そのような、自ら変わる性質をもつ物質は放射性同位元素とよばれており、ウラニウムは人類にとって有用であるために特によく知られている放射性物質になりました。

放射性でない物質は地球の寿命とほぼ同じ程度のあと50億年ほどは安定して地球を形造ります。

しかしながら、今から50億年ほど経過すると太陽が巨大化しそのために地球は太陽に飲み込まれてしまうでしょう。<--リンク

地球を構成していた物質はそこでばらばらに分解され、ガス化します。

さて、そういう訳で地球の寿命の残りはあと50億年ほどであります。


そうして地球上での我々人間の肉眼で確認しやすい物質の変化といえば、「化学による物質合成」でありましょう。

たとえばプラスチック製品、合成繊維、洗濯用洗剤、塗料、などなど化学合成された物質で世の中は満たされております。

これらは皆、物質の持つ化学的な活性を人間が理解し生活に役立つように応用した結果であります。

そうしてそれらは皆、一見死んでいて動かない様に見えている物質の内部に活発な運動が、あるいは相互作用が存在している事を示しているのであります。

それらの運動・相互作用は速すぎて、あるいは小さすぎて人間の肉眼では捉えることはできませんが、物質力の「物質を理解し使いこなす」という力を使って人間はそのような運動を理解してきました。

そうしてさまざまな人工物を作り出していったのであります。


話が少々飛びますが、物質力の上の存在は植物力であります。

この力によって、地球上にはじめて生命がもたらされました。

その結果が植物の誕生です。

さてこの植物というものは、外部に存在するエネルギーを使って独自の方法で化学合成をおこないます。(注1)


そうやって、自分の体を構成する高分子を生み出しています。

そうではありますが、そのような化学合成が行える基本は物質そのものがもつ内部運動による化学活性が存在するからなのです。

そのように考えますと、上位の生命力はその下の生命力の活性状態を有効に使って、それとは質の異なる、上位の生命力の存在状態を作り出している様に見えます。

そうしてそのような階段状に進化・向上していくという構造が生命力の階層間の基本的な構造であるとするならば、人間力を超える次のレベルでも当然そうなっているように推測されるのであります。

(つまりは我々の意識状態というものは、我々が通常の日常生活で持っている様な、使っている様な、個人的な個別意識、エゴ(自己関心、自己利益重視)、あるいはパーソナリティというようなものを超えた意識状態に到達するのが次のステージの必然であるように思われるのであります。:注4


ところで我々人類の特徴を「物質力を使って人工物を作り出す種族である」と考える事ができます。

その場合、250万年~180万年まえあたりからそのような「人工物を作り出す」という兆候が見られ始めます。<--リンク

きりのいい所で、人類が人工物を作り始めたのは200万年前としましょうか。

その時点で明らかに人は自然を理解し、それに手を加え始めた、言いかえれば意識的に物質力を使い始めたのであります。

つまりは人は動物から人間へと変わった、それまでは人間の中には主に動物力までの力が働いていましたが、それ以降は同じ物質力ではありますが、人間が存在することになってようやく働き始めることができる部分の物質力を使い始めたのであります。

言い方をかえますれば、人間力の登場によって人は動物から人間になり、そうして次第に物質力のもつ2番目の相の力、自然を理解し、それに人の手を加えて人工的な何かを作り出す、ということを始めたのであります。

さて、そのように考えるとすれば、「アダムが地上暮らしを始めた、その時に4つの諸力が与えられた、」という話で象徴されているイベントは約200万年前ということになりそうです。(注2


この時以降、特に物質力の人によって、あるいは人の頭脳の働きによって、あるいはハートとマインドによって、活性化される部分が発揮する力が人の特徴となり、やがては人類の文明の爆発的な展開につながっていくのでありました。

特に2万年から現代にまでつながる文明の展開はこの力なしでは起こり得なかったでありましょう。

ちなみに日本の縄文文化のスタートは1万5千年前と言われています。<--リンク


この物質力を活性化させて使うという事は、逆に言いますれば、我々の頭脳が物質力によって刺激され、活性化されている、、、ということでもあります。<--リンク

つまり物質力と人の頭脳、思考力は非常に相性がいいのです。

いや、相性がいい、、、どころではなく、「もはや過剰に良すぎる、というレベルに来ている。」、その結果「人間に指導されるべき物質力が逆に人間を支配している」、というのがバパの主張であります。


宇宙が始まり展開してきたのは、まさに物質が始まり展開してきた、物質の、そうしてまた物質力の歴史そのものであります。

そうして、この物質と言うものがなければ宇宙は存在せず、銀河もなく、地球もなかったでありましょう。

ましてや、人類の歴史などというものはあるはずもなく、それらすべてが物質によるものなのであります。


他方で、バパによれば、生命力の階層のなかで物質力はベースになるものでありますが、その位置は一番低いところにあります。

そして、その物質力を基盤として植物力が存在し、動物力が存在し、最後に人間力に至るのがこの3次元世界の決まりであります。

そうして、この4つの諸力はアダムという主人公によって使われるものでなくてはならない、ここで言うアダムとは本来の人を象徴する存在でありますが、「4つの諸力のうちのどれか一つが主人公の座にすわっているのではだめですよ」、とバパは主張しているのであります。

そのような観点から、「現代では多くの人が主人公の座に物質力を座らせているようだ」、とバパは警告しています。

それでは本来の主人公はどうなっているかと言いますれば、物質力によって活性化した思考力やら意志力やら欲望によってぐるぐる巻きにされ、部屋の隅に放置されている、、、そんな状況の様です。

あるいは物質力の威力に目がくらみ、または物質力の魅力にとらわれてしまい、我をわすれた状態、本来の自分がお留守の状態ともいえますか。

(ちなみに物質力と人の頭脳、思考力との関係、相互作用について、このような観点で説明をされたのは、私が知る限りではバパが初めてであるように思われます。:注3)<--リンク


このような状況は当然、改善されなくてはいけません。

そうして、そのための手段、方法がラティハンであります。

物質力をいやがったり、さげすんだりする必要はありません。

もともと「生活に役だつように上手に使え」といって手渡された存在であります。<--リンク

ですから、うまく使えばいいのです。

ただし、物質力に酔っぱらっていてはいけません。

主人公はあくまで目を覚ましている事が求められているのであります。


(注1)木星の衛星エウロパの場合<--リンク

エネルギー源は熱であります。

そうして、水と多様な鉱物があれば生命誕生の可能性がある、、、とそのようにNASAは考えているのであります。


注2)アダムがいつごろから地上で暮らし始めたか?

ユダヤ民族の始まりをアダムとするのであれば、今から5000年ほど前ということになりそうです。(聖書より)

そうして、上記の200万年と5000年ではそれこそ「桁違いな話」になってしまいます。


あるいは、バパによれば700万年前にも地上には人類がいたとされています。(77・11・1 リマ)

そして地球史年表によれば650万年頃にヒト族とゴリラ族が分岐した様であります。<--リンク

そうでありますれば、バパの主張とWikiの主張はほぼ同じ様にみえます。

ただし300万年前のルーシーの姿からしますれば、人類といいましてもそれは現在の我々の姿からはかなり離れていたものと思われます。<--リンク


(注3)物質力の不思議

この宇宙で最も理解できないのは、それが理解できるということだ。」 アインシュタイン<--リンク

このアインシュタインのコトバが物質力の不思議を言い当てています。

我々は自然が、宇宙が理解できることをとりたてて「不思議だ」とは感じません。

生得的にそのような能力を持っている為に、「当然のことである」と感じているのです。

そうして、アインシュタインほどの思索の人でなければこの不思議さには思いが至らないのであります。


このアインシュタインの質問に対してバパは次のように答えるでありましょう。

「それは人間に思考力と物質力が与えられているからである」と。


アインシュタインの質問を今風に言いなおしますと「AI(人工知能)は自然を理解できるか?そうして発見と発明ができるのか?」というものになります。

このAIに対する質問の答えはいまだに出ておりません。

しかしながら、AIは思考は可能でありますが、物質力を使う事は出来ないと思われますので、バパの答えは「NO」となるものと思われます。

(注4)
次のロハ二(Rohani)のステージには、何かの影響を受けて到達できる、、、というものではなさそうです。

ラティハンによって内部感覚が浄化され、整理され、そうしてロハ二の段階の生命力が入ってこれるぐらいの十分な広さが内部感覚に準備されてようやくそのようになるかと思われます。

そうして、その結果はと言いますれば、「生死の問題にけりがついた人の誕生」になるものと思われます。

PS
もともと4つの諸力は「地上の生活に役だつように上手に使え」といって手渡された存在であります。

そうでありますれば、地上での人間の生活全般(仕事、家事、エンタプライズなど)にこれらの諸力がかかわり合いを持つ事は当然の成り行きです。

そしてその時のキーワードは「人間の存在」です。

我々の存在を通じてこれらの諸力が働き、その結果登場してきたのが我々の文化と社会でありましょう。

以下個人的な分類になりますが、各カテゴリーと諸力の関係を示します。

人間力:人間への理解ーー>社会、政治、法律、文化、宗教、芸術、教育、知識欲、結婚、福祉と争いごと(戦争)、ムトマイナー(nafsu mutmina)

動物力:動物への理解ーー>牧畜、酪農、漁業、動物との暮らし、種族保存本能、共存と食物としての利用、スピアー(nafsu supia)

植物力:植物への理解ーー>農業、林業、園芸、植物との暮らし、共存と食物、食欲、生活材料としての利用(衣、住)、アルアマー(nafsu aluama)

物質力:物質への理解ーー>宇宙、地球の理解ーー>科学、技術、商工業、医療、金融、そうして経済発展と貧富の格差、金銭欲、地球温暖化、アマラー(nafsu amarah)


いずれの項目も人間の存在を抜きにしては考える事ができません。

そういう意味では、人間力の存在によって人間が登場し、そして登場した人間によってこれら4つの諸力が有効に使われてきたという事ができます。

そうではありますが、残念ながら時代は混迷を深めております。

これはバパに言わせれば、「4つの諸力を使うべき主人としての人間が、本来のあるべき立場を忘れたためである」と言う事になりそうです。

さてそういう訳で「スシラ ブディ ダルマ」の記述はそのような混迷の時代である「現代:1950年代のジャワ」から始まるのでありました。

PS
バパのトークで気をつけなければいけない点、それはナフスを上げる順序です。

物質力にはアマラー(nafsu amarah:赤)が、そうして植物力にはアルアマー(nafsu aluama:黒)がいつも対応しています。

ですので4つの諸力の順番にならべる場合は1、アマラーamarahーー>2、アルアマーaluama ・・・となります。
(70・12・5、72・11・3、85・6・25、85・7・2 etc)

しかしながら単にナフスの事を述べる場合(諸力との関係を言わない場合)はインドネシアの伝統にそった順番になります。

つまり1、アルアマーー>2、アマラー ・・・と順序が逆転するのでありました。
(57・9・29、59・8・6、59・8・7、63・9・13、81・6・18 etc)

そうして、二代目の並べ方は常に後者であります。
(99・12・16、01・7・12、02・2・28、02・3・3、03・2・14 etc)


そういえば2代目のトークではスシラ ブディ ダルマであつかわれている物質力から始まる4つの諸力についての言及がほとんど無いようであります。

そうして、この4つの諸力を介して我々は世界と、社会と、文化と、人々と相互作用をするものでありますれば、この事に注目しないということと、2代目の内向きの態度と言うものの間にはなにやら関係がありそうな気がいたします。(16.10.1)


PS
少々先走った話で恐縮なのでありますが、諸力がどのようにして我々に影響を与えるのか、その経路について。

物質力は見る、聞く、触るという3つの感覚器官が主な入口の様です。

つまりは我々が眠りから目覚めて、部屋の中を認識する、目覚めを意識したとたんに働き始める様です。

そうして、再び眠りに落ち込むまでその状態が続きます。

それゆえにバパが主張されているように、この世に目覚めて存在しているだけで、特に何をする訳でなくともすでに物質の世界におり、そうして人里離れた山の上、あるいは森の奥に行こうとも物質力の影響を受けるのであります。


植物力と動物力は通常は「飲み食いする」つまりは食事という行為に結びついています。

これは実際に「食べ物を体の中に取り込み消化、吸収する」行為になります。

そうして、その際に働く感覚は主に視覚、味覚、臭覚、そうして触覚(歯ざわり、舌触り、のどごしの感じ、胃の中での感覚など)でありましょう。

その上で個人的な経験を付け加えますれば、消化、吸収の過程でも人に対しての一定の影響力を持ちそうです。


そうして人間力は人と人が出会う事、関係し合う事でお互いに影響を与え、そして受取ります。

ここでは見る、聞く、触る、そうして臭覚と味覚、そういう意味では基本となる5つの感覚すべてが総動員される事になる訳であります。

・・・とまあ、そういうことになっている様です。
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スシラ ブディ ダルマ・1章 4つの諸力の登場-2

2016-09-14 | 日記
さて、ビッグバンとともに始まった我々の住まう宇宙ではありますが、単にドカンと爆発すればそれで自動的に生命が誕生できる宇宙が出来上がる訳ではありません。

究極の理論(万物の理論)として研究されている超弦理論によれば、考えられる宇宙の数(=真空の種類)はざっと10の500乗個あり、その中のどれかが我々が現実に住んでいる宇宙に相当するのでした。<--リンク

つまりはそのように物理法則と物理定数を決めてやらなくては、我々の宇宙は誕生できないのです。

その意味で、創造主の選択の余地は非常に大きく、そうしてもしこの宇宙しか作らなかったとしたら、慎重に物理法則を選び、物理定数はとてつもなく微妙な調整(ファイン チューニング)をしなければならなかった事になります。<--リンク


そうやって適切に選ばれた物理法則と十分にファインチューニングされた物理定数を決定した後で、創造主は「ポチッ」とビッグバンのボタンをクリックしたのでした。

クリックの度ごとに景色の異なる宇宙が創造されますが、いずれの宇宙でも生命が存在でき、人間までの進化が期待できる「地球という惑星」を生み出すことでしょう。

そうしてそれぞれの宇宙では優に2000億個を超える銀河を生み出し、2000億種類を超えるであろう人類を生み出す事になります。


さて、他の宇宙の事はさておき、我々の住んでいる宇宙の話に戻りましょう。

自然界に存在する基本的な力は4つであると物理学は教えています。

この四つの力は宇宙の発生と同時に発生し、その値(物理定数)が決まりました。

まずは核種変換をつかさどる「弱い力」と「強い力」。

この力の存在で物質は陽子1個の水素から陽子92個のウラニウムまで進化することが可能となりました。

その物質進化の結果、地球が生まれ、地上での原子力発電所も稼働できているのであります。

それからつぎはおなじみの「電磁気力」です。

このおかげで原子核の周りを電子がまわっている、いわゆる原子(アトム)とよばれる多様な物質ができあがりました。

原子が集まり、分子、そうして高分子、タンパク質などを構成できるのもこの力のおかげであります。

地球上の生命体の物質代謝、エネルギー代謝はこの力によって行われています。

そうして最後が「重力」です。

この力のおかげで宇宙は進化することができました。

水素とヘリウムガスが重力収縮することで恒星が生まれました。

そうして、それら恒星の中で物質変換がおこなわれ、物質が進化することができました。

そのおかげで地球が存在し、人類が存在できたのであります。

以上がこの3次元物質宇宙を支配している4つの基本的な力となります。

注1:現在の宇宙論ではこれ以外にダークマターとダークエネルギーという、そのような物質とエネルギーを想定しないと現状の宇宙を説明できない、、、という認識に至っております。
ちなみにダークという言葉を日本語にしますと「暗黒」となりいかにも怪しげな響きをもちますが、これは単に「よく分かっていない、目には見えない」と言う程度で使われている言葉であります。)


さて、天の川銀河の中にも数多くの太陽系、そうして地球も存在することでありましょう。<--リンク

しかしながら、ハビタブルゾーン内に公転軌道が収まっているだけではたして人類にまで生命が進化できるかどうかは非常に疑問であります。<--リンク

そのあたりの事を以下「地球史年表」を見ながら再確認してみましょう。<--リンク


・41億年前 - 38億年前 後期重爆撃期

小惑星帯にあった隕石の元になる岩塊群の木星重力場による大掃除。

月の大部分のクレーターはこの時に作られた。

地球も同様に爆撃されたが、地殻変動により痕跡の多くは消えさった。

生命が進化した段階でクレーターを作るような隕石の落下が時たまあったとしたら、生命の進化は大いに妨げられた事になったでしょう。

木星によるお掃除終了後は、そのような確率が大幅に減少したのは確かなことでした。<--リンク

さらに重要なのはこの重爆撃で大量の水が地球にもたらされた事です。<--リンク

それによって現在の海が維持されています。


・45億5000万年前 月の形成

月の形成仮説の1つとして、地球に原始惑星が衝突して形成されたとするジャイアント・インパクト説がある。

月の働き<--リンク

月が生まれる前の地球の自転速度は今の3倍の8時間、今は月との引力や遠心力のお陰で速度が遅くなって24時間になっています。

もしもこの衝突が無くて月の誕生が無かったら、今でも地球の自転速度8時間のままで、もしそうだとすると学者の計算上では、地上は絶えず風速100mの風が吹き、その為に海の波高は30~50m、絶えず高波で平野は存在せず切り立った高地のみ、陸地は現在の1/3程度であとは海でした。

とても哺乳類が誕生できる環境ではなく、例え誕生してたとしても進化は非常に遅いものだったでしょう。

地球は月の引力とその遠心力によって北極南極を軸として自転している訳で、その月が無かったら地軸は安定せず、磁場も安定しなく、各所に磁極が移動、現在のような人間界の発展は難しかったと思われます。


地球の自転速度でいえば、早い場合は上記の様でありますが、たとえば金星の様に一回転するのに243日もかかりますと、これもまたひどい世界になります。

昼側は40度を超える高温になるでしょうし、夜側は氷点下に落ち込みすべて凍りつきます。

(ちなみに現状の地球の平均気温は15度Cです。この平均値は変わらないでしょうが、昼側が+25度の40度C、夜側がー25度のー10度Cになりそうです。)<--リンク

したがって、このような世界ではなかなか生物は高等生物まで進化できるとは思えません。

せいぜいが単細胞生物どまりかと思われます。


・32億年前 - 光合成をする生物が現れる。藍藻(シアノバクテリア)。

それまでは海中にも大気中にも酸素はなく、二酸化炭素の形であった。

これ以降、大気中に酸素が供給され、それがオゾンとなりオゾン層を形成することで太陽紫外線をカットして、生物の陸上進出が可能となった。


・それ以降

8億 - 6億年前 - 大規模な氷河時代であったとされる。

全地球凍結(スノーボールアース)時代を含んで、多くの氷河期と間氷期を繰り返す。

何回かの大規模な生物絶滅もあったがそれを生き延びたのが竜種と哺乳類、まあそういうことでした。

そうして竜種の絶滅のあとで哺乳類が繁栄し、それが人類に結びついていくのであります。


さて、最近の氷期が終わったのは、1万年ほど前です。<--リンク

現在は典型的な間氷期が1万2000年ほど続いています。

そうして、温暖化ガスの放出による地球温暖化がこのまま進むのか、それとも世界的な寒冷化をもたらす新しい氷期が間もなく始まるのかは、まだ不透明な状況ではあります。

いずれにしても、直近1万2000年の間氷期がこの地球文明の発展に大きく寄与した事は明らかであります。


さて、こうやって見てきましたように、単に公転軌道がハビタブルゾーンにあるだけで、その岩石型惑星に生命が誕生し、そうして人類にまで進化できるかどうかは、はなはだ疑問なのであります。

これが1000億の恒星、つまりは1000億の太陽系に一つの種類の人類が進化できる可能性があるかどうか、その程度の可能性と想定している理由であります。

地球生まれの我々にはこの地球環境はありふれたもの、大したことはないものの様に見えておりますが、なかなかどうして、奇跡と呼ぶにふさわしいほどの偶然が積み重なって生まれたものであります。

宇宙は広大でありますれば、この宇宙に我々人類のみが生息する、、、というのは思いあがりでありましょう。

しかしながら、この天の川銀河にも多くの太陽系、そうして多くの地球が存在するでしょうが、それらの地球に人間が進化しているかどうか、あるいはこれから進化できるかどうかは、なかなか難しいことであると思われるのです。

追記
・天文学者の99%「宇宙人いると思っている」

ご参考までに。


PS
そのようにして奇跡的に誕生した地球であり、そうしてまた地球人類ではありますが、やがて終焉を迎えることになります。

そのあたり、「地球に定められし時」にはこちらから入れます。<--リンク

PS
太陽を始めとする太陽系の惑星を作りだしたもともとのガスは、数多くの超新星爆発で作られたものでありました。

加えて、近頃では超新星爆発の後に残った中性子星(超巨大な一つの原子核)が2つ、ほとんど光速で衝突することで鉄より重い元素、たとえば金や白金、ウラニウムなどが合成され、宇宙空間に放出されるという事が分かってきました。

・中性子星合体で重力波=米欧装置で初検出-重い元素、生成裏付け<--リンク

それゆえに、太陽も地球も、そうして地球生まれの我々も「星くずの集まり」なのであります。<--リンク

PS
こんな記事もありました。ご参考までに。

宇宙が自己認識する。」<--リンク


PS
以下4つの諸力の地球での年齢と人間の登場までの簡単なまとめ

1、物質力・・・138億歳(我々の暮らす宇宙の年齢と同じ)

(太陽系、そして地球の年齢・・・46億歳)

ビッグバンによって始まった我々が住まう宇宙を作りあげた力。

時間、空間、素粒子を生み出し、恒星、銀河、太陽系、そうして生命の誕生の舞台となった海と空と大地がある地球を生み出す。


2、植物力・・・40億歳

植物力によって我々の目にわかる形での地球上での生命の誕生が始まりました。

植物体は熱、あるいは化学物質、あるいは太陽光などをエネルギー源として(食べて)、自分の周りにある物質から自分の体を作り出しました。

そうして、そのようにして自分と同じ形のものを大量に作り出していくことが出来ました。


物質力によって生み出された地球上には酸素単体は存在せず、二酸化炭素の形で大気を作っていました。

二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出すことで地球上の大気に酸素ガスを供給し続けているのも植物力の働きです。

これによってオゾンが生成され、有害な太陽紫外線がカットされることで後に生命が地上に進出可能になりました。

さらに大気中の酸素を呼吸に使う事で植物体よりも桁違いにエネルギー密度が高い動物体を作れるようにもなったのです。


3、動物力・・・10億歳

動物力によって植物体を食べることによってより効率的に自分の体を作り出す動物体が誕生します。

そうして、この捕食性の為に自らが自分の意志で移動できるのも動物体の大きな特徴であります。

自分の周りの環境を感じ取る力やそれに対応する力も植物体とはけた違いに高いのも動物体の特徴であります。

このために基本的に動物体は筋肉系、感覚系、そして神経系を持つようになり、これが後に脳にまで進化していきます。

(ユカタン半島に隕石落下、これで恐竜が絶滅・・・0.6億年前)


4、人間力・・・0.065億歳(650万歳)

人間力の登場によって動物は動物体から人体へと進化しました。

人間の特徴は、物質力を始めとして4つの諸力を理解し使うことが出来る点であります。

このもとになるものは大脳の発達でありましょう。

これによって人は自分の周りの物事を理解し、そうして自分に必要なように作り変える事ができました。

(ホモサピエンス、我々現生人類の直接の祖先登場・・・0.002億年前(20万年前)

(イエスの登場・・・0.00002億年前)


そうしてスシラ ブディ ダルマが語られる・・・64年前(1952年:バパ)

ちなみに5番目と6番目にあたる上位の生命力が働いたとしても、物理的形態としては我々のものと全く同じこの体に宿る事になります。<--リンク
(生命力としては相(フェーズ)が変わるのですが、今までの4つの諸力の場合とは違い、その影響は現状では物理的な形態には反映されない様です。
とはいえ、数千年オーダーで上位の生命力の影響を受けた場合は形態の変更が起こりうる可能性は排除できませんが、、、。)

そうしてそのような人類全体の変容というものを実際にバパは視野に入れていたと思われます。

PS
宇宙が作りあげた人という種族は「我あり」という自意識と旺盛な好奇心、そして十分な理解力を持つに至りました。

そうしてこの力が外側に向かった時には、自分を生み出した宇宙を理解することが出来ました。

しかしながら何分ともこの存在は自意識、自己関心が強すぎるきらいがあります。

別のコトバでいうならば、ナフスを所有している、のであります。

この特徴的なものが見事に統合され、自己関心を離れた存在になることが次のステージへの入り口になるものと思われます。

そうしてこの事はバパも2代目もそのように言及されているのでありました。
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スシラ ブディ ダルマ・1章 4つの諸力の登場-1

2016-09-05 | 日記
人間を含んで4つの諸力は通常の3次元宇宙に存在し、目に見えます。

この4つとは物質(Rewani)にはじまり、植物(nabati,)、動物(hewani,)を経て人間(jasmani,)のレベルまでのことであることは、前回お話しました。

そして地球上での生活期間中に、ラティハンによってまずはジャスマニと呼ばれる人間本来の姿を取り戻すことが我々の最初の目的地になります。

その上のステージに行く道筋は、たぶんジャスマニを完全に自分のものにした人にはおのずと明らかにされるものでありましょう。

そうでありますれば、まずはジャスマニをめざして進むことが必要であり、まあその為のガイドブックがスシラ ブディ ダルマです。

そうはいっても、この本を読んだだけでは何事も起こりません。

そこにラティハンの実習が伴えばこそ、その成果が期待されるのであります。


さてスシラ ブディ ダルマ(susila budhi dharma)は1952年にバパによって語られました。

そうして、今年は2016年になります。

スシラ ブディ ダルマが最初に語られてから64年が過ぎてしまいました。

そうして、その間に人類の持つ情報量、宇宙に関するもの、地球に関するもの、生命に関するものなどは飛躍的に増大しております。

従いまして、このシリーズではそのように新たに追加された情報と関連付けされた形でスシラ ブディ ダルマを語る事になります。


もともとのバパによって語られたスシラ ブディ ダルマは今も変わらずに、あるいは今後も変わらずにそこにあります。

しかしながら、そこに語られている内容に対する我々の理解のしかたは、当然のことながら時代の変化の影響を受けるでありましょう。

それが「時代の進みに歩調を合わせて進んでいきなさい。」というバパのメッセージでもあります。


4つの諸力の登場

バパによれば、「人間が地球で暮らすことになったときに4つの諸力が人間に与えられた。」ということです。(78・1・13クライストチャーチなど)

それまでのアダムの生活には4つの諸力は必要なかったのです。

ですから、この4つの諸力は地上生活用の生命力のワンセットになります。

それはちょうど人間が月面で暮らすときには、地球環境の一揃いを持っていく必要があることと相似的です。

ちなみにバパの言うアダムにはキリスト教で言う「原罪」はありません。

イスラムでは単に「アダムは神の指示で地上に降りて暮らし始めた」のであります。


さて、そのようにして神は一瞬で4つの諸力をアダムに与えたのであります。

まあしかしながら、我々が今持っている情報ではこの「一瞬」はとてつもなく長い時間の経過の後の「一瞬」です。

アダムに諸力を与える前にまずは宇宙を作り、地球を作り、そこに生命を誕生させなければなりませんでした。

それには138億年ほどの時間が必要であり、そうしてそのあとでようやく地球上にバパが言う所のアダムが住めるようになったのであります。<--リンク

そして聖書によればこの138億年はたったの6日間になるのではありますが、、、。


天文観測及び理論物理学によれば、真空の量子揺らぎから始まったビッグバンから四億年後に宇宙に初めて恒星が誕生し、そうしてそこから銀河が形成され、恒星の爆発による元素進化(核種変換)、恒星の世代交代のすえにようやく岩石質をもつ地球型惑星の誕生となります。<--リンク

我々の暮らしている地球を例に取りますれば、年齢は通説で46億年ほどです。<--リンク

つまりは最初の恒星の誕生から88億年経たないと太陽系、そして地球は誕生しなかった訳でありまして、結構な歴史がそこにはあったのであります。

そうして、その地球に最初の生命が誕生したのが40億年前であります。(単細胞生物)<--リンク

さて、この生命体の誕生をもって植物の誕生とするか、それとも光合成をする生命体の誕生まで待つかは議論がわかれますが、ここでは前者の立場をとります。

そうすると、ビッグバンで物質力が登場し、初めて宇宙に物質が作り出されました。

それから98億年たってようやく地球上に植物の登場とともに植物力が誕生したことになります。

そうして動物は10億年前に登場、植物力の登場から30億年かかってようやく動物力が登場です。

さて、最古の人類の登場は650万年まえ、動物力の登場から9.935億年かかっての人間力の登場であります。


これで4つの諸力の地球での年齢が明らかになりました。

物質力・・・138億歳(我々の暮らす宇宙の年齢と同じ)

(太陽系、そして地球の年齢・・・46億歳)

植物力・・・40億歳

動物力・・・10億歳

ユカタン半島に隕石落下、これで恐竜が絶滅・・・0.6億年前)<--リンク

人間力・・・0.065億歳(650万歳)

(ホモサピエンス、我々現生人類の直接の祖先登場・・・0.002億年前(20万年前)

(イエスの誕生・・・0.00002億年前)

まあざっとこんな感じであります。

そうして、このような宇宙の歴史をベースにした見方をすると、「物質は死んだものであるから、進化などしない」などというものの見方はとんでもない見当違いであることがはっきりとするのでありました。

もし物質に進化する能力がなければ、ビッグバンの後の宇宙にはいかほどの時間が経過しようとも、単に水素ガスが濃淡を持って広がっている、限りのない空間がどこまでも続く風景があるだけでしょう。

その世界には光り輝く恒星はなく、銀河系はなく、従って太陽系もなく、地球は存在しません。

現状のような変化にとんだ銀河や、太陽系、地球が存在しているのは、すべからく物質がもつ「進化する能力」のおかげなのでありました。


PS
さて、我々の天の川銀河には2000~4000億個の恒星がある、つまりはそれだけの数の太陽系があるといってもいいでしょう。<--リンク

そうして、すくなくとも一つの太陽系には人類が生息中であります。(我々の事です。)

平均的には銀河系につき1000億個の恒星があるようで、それだけあれば我々と同じような「地球と呼べる惑星」に人類が進化している可能性は大でありましょう。

そうして、地球から見える範囲の宇宙にはおよそ1000億個の銀河系があるようです。<--リンク

さあそうなると、一つの銀河にその銀河に固有の種類の人類が生息しているだけで、1000億種類の人類が地球から観測可能な範囲の宇宙に生息していることになります。

しかしながら、それぞれの銀河の進化レベル、太陽系、地球の進化レベルもありますし、人類固有の寿命(たぶん長くても1000万年程度かと。地球ではすでに650万年は経過。のこりは350万年程度。)もあります。

つまり、もう進化が進みすぎて衰退ーー>消滅した人類もあるでしょうし、戦争その他で自滅した人類も想定できます。<--リンク

あるいは生命環境はOKなのですが、恐竜が全盛期である地球もあるでしょう。

(ちなみに竜種は自然環境を破壊することもなく、地球を何百回も焼け野原にする核兵器開発に血眼にもならず、生存に必要なものを充足させるだけの欲望に従っていたため、その生存期間はおよそ1億年ほどあったと思われます。)

そのようなことをあれやこれや勘案しますと、今、現時点でこの見える範囲の宇宙には2億種類程度の人類が、いろいろな進化レベルで生息中と想定できます。

さて、そうでありますれば宇宙の創造主である「唯一の神」はこの2億種類の人類の面倒を同時に見ることになります。

そうして、この宇宙の大きさは地球から見える範囲を超えて広がっているのはあきらかでありますれば、今、現時点でこの宇宙に生息する人類の数はゆうに4億種類を超えるでありましょう。

そういうわけで、宇宙の創造主たる「唯一の神」はこの天の川銀河の片隅にある、地球という惑星に生息中の人類のみにかかわっている訳にはいかないのであります。

追記
・天文学者の99%「宇宙人いると思っている」

ご参考までに。


PS
上記では「人間を含んで4つの諸力は通常の3次元宇宙に存在し、目に見えます。」と書き出しましたが、正確には諸力そのものは目にはみえません。

目に見えるのは諸力が「依り代」としている巨岩などの物質そのもの、あるいは物質でできたもの、宝石やら短剣(クリス)、御札やら位牌、水(聖水)やら聖灰、植物体、動物体、人体であります。<--リンク

そうすると物質そのもの(原子、アトム)が諸力の元になるもの、3次元世界をこえた諸力が存在する次元をもっている、というふうに考えられます。

そうであればこそ、物質がそれらの諸力(ロホ、roh)によって「依り代」として使う事ができるのでありましょう。

さて、そのようでありますれば、地球が存在しただけでは地球上には物質力があるだけでした。

そこに植物体が登場してようやく植物力が安定的に存在し機能できるようになります。

同様に動物体が登場して動物力が働けるようになり、人体が登場して人間力が作用し始めたことになります。

このように地球上での目に見える存在としての「依り代」の登場をもってその力が登場したと考えることで、上記の数値が諸力の地球上における年齢となる訳であります。

(あるいは、諸力の登場が先に在って、それに合わせる形で物質、植物体、動物体、人体が現れたと考える事も可能であります。

そうして実はそのように考えるのが存在一性論の考え方であり、それを発展させたマルタバト・トゥジュ Martabat Tujuhの考え方になるのでした。)<--リンク


PS
上記で述べました様に「今、現時点でこの宇宙に生息する人類の数はゆうに4億種類を超える」でありましょうが、その中で我々と同等以上の科学レベルに到達している人類は我々が観測しているのと同じこの宇宙を観測しているでありましょう。

そうなりますと、銀河の後退速度の観測結果からおのずとビッグバン理論に到達することになります。

さらには重力の観測と考察から一般相対論にたどりつきます。

自分たちの太陽を考察すれば、核融合にたどり着き、ビッグバン理論と合わせ考察することで物質の恒星内部での進化に行き当たります。

他方で自分の周りの自然観察から光学理論、電磁気学、量子論、放射性同位体から核理論に到達します。

こうしてこの物質宇宙を支配している諸法則の理解に到達するのは必然の道のりなのであります。

さて、そのようにして発展してきたもう一つの地球には唯一神を信仰するような宗教は存在するのでしょうか?

あるいは、そもそも宗教なるもの、物質以上の霊的存在を認めるものは存在するのでしょうか?

もう一つの地球と通信が可能であれば確認できることではありますが、なにせ距離が離れすぎておりますので、このことはたぶん永遠に不可能でありましょう。<--リンク

そうして、そのようにもう一つの地球に暮らす人類も考えているものと思われます。

追記

人類と呼べるほどに自我が発達してしまった存在はどこの惑星にいようと生と死の疑問からは逃げられそうもありません。

たとえば、「スティーブン・ケイヴ: 死について私達が信じる4つの物語」を参照してみて下さい。<--リンク


PS
地球型惑星の数は、それこそ天文学的だ<--リンク

・NASA、地球に似た7惑星発見 水存在の可能性 <--リンク

39光年の距離に発見した模様です。

電波が行って帰って78年。

まあ2~3回ぐらいは通信が可能でありましょうか。

PS
・NASAの系外惑星探索衛星、地球よりも小さな惑星を発見。
http://archive.fo/RIxQ2

地球型惑星を求めての探査が続いております。
そのうちに我々の銀河系内で「海がある惑星」が発見されるのも時間の問題である様に思われます。

さてそうでありますと、他の銀河系の事を考慮に入れる事によって、明らかにこの宇宙には我々以外の知生体が存在する、と言う事は相当な確率を持つものと予想できます。

さてそうなりますと、「バパの銀河を超えた旅行でたどり着いた場所」が地球文明にのみ対応していた、という事実、あるいは記述には少々とまどいを覚える事になります。

以上の事を、まあ一応思いつきましたので、覚書として記録しております。19年7月


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PS
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