京大俳句会 KYODAI HAIKUKAI 「自由船」

京都大学を拠点に活動していた京大俳句会のオフィシャル・ブログです。

第129回「京大俳句会」嵯峨野吟行句会作品

2019-11-28 07:42:24 | 日記




第129回「京大俳句会」嵯峨野吟行句会作品    

とき   2019.11/23(土)

ところ 嵯峨野落柿舎「次庵」

出席5名、3句出し   
欠席投句 8句…計23句。3句選


〈3得点句〉

嫋やかに鼓打つ指茶湯の指             幸男 

この村の犬はほえざる雪女郎            楽蜂


〈2得点句〉

落柿舎の蓑笠借りたし秋時雨            のんき

嵯峨野路に秋追いかけて細き眉            武史


〈1得点句〉

つる草よ窓押し開けよ鷹渡る            水澄子

ヴォーリズの遺構の寮や黄落期           まめ

次庵古りて柿に詠うは風ばかり           幸男

落柿舎の柿たわわなり空高く            正臣

風に愛あるや鬼の子抱きあやし           吟


〈無得点句〉

憂国忌国士三島よ50年               泰夫

夕時雨閉門まじか金閣寺               恒雄

京は秋女女風吹いてよろしおす            武史

日韓のもめ事一時先送り               守康

振り向けばはるかかなたに母立ちぬ          恒雄

諍いに糺の森に落葉踏む               幸男

うつつ世の紅葉明りか吉野窓             つよし

落柿舎や西行の歌碑芭蕉句碑             守康

楽譜の中にかくれんぼ恋まあだだよ          武史

蓑笠を落葉しぐれに借るは誰             つよし

遠来の友来ず峡の牡丹鍋               幸夫

立ち話ひと言ですむ長話し              恒雄

令和の世いや栄えあれ大饗祭             守康

鳥獣の声のもれ来る障子               つよし

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