第129回「京大俳句会」嵯峨野吟行句会作品
とき 2019.11/23(土)
ところ 嵯峨野落柿舎「次庵」
出席5名、3句出し
欠席投句 8句…計23句。3句選
〈3得点句〉
嫋やかに鼓打つ指茶湯の指 幸男
この村の犬はほえざる雪女郎 楽蜂
〈2得点句〉
落柿舎の蓑笠借りたし秋時雨 のんき
嵯峨野路に秋追いかけて細き眉 武史
〈1得点句〉
つる草よ窓押し開けよ鷹渡る 水澄子
ヴォーリズの遺構の寮や黄落期 まめ
次庵古りて柿に詠うは風ばかり 幸男
落柿舎の柿たわわなり空高く 正臣
風に愛あるや鬼の子抱きあやし 吟
〈無得点句〉
憂国忌国士三島よ50年 泰夫
夕時雨閉門まじか金閣寺 恒雄
京は秋女女風吹いてよろしおす 武史
日韓のもめ事一時先送り 守康
振り向けばはるかかなたに母立ちぬ 恒雄
諍いに糺の森に落葉踏む 幸男
うつつ世の紅葉明りか吉野窓 つよし
落柿舎や西行の歌碑芭蕉句碑 守康
楽譜の中にかくれんぼ恋まあだだよ 武史
蓑笠を落葉しぐれに借るは誰 つよし
遠来の友来ず峡の牡丹鍋 幸夫
立ち話ひと言ですむ長話し 恒雄
令和の世いや栄えあれ大饗祭 守康
鳥獣の声のもれ来る障子 つよし