京大俳句会 KYODAI HAIKUKAI 「自由船」

京都大学を拠点に活動していた京大俳句会のオフィシャル・ブログです。

京大俳句会

第121回「京大俳句会」案内

2019-03-07 20:21:11 | 日記

「菜の花」(Photo by Kajiwara)

第121回「京大俳句会」案内

〈日時〉2019年3月23(土) 、※午後12時半~4時

〈場所〉左京西部いきいき市民活動センター、第4会議室(住所…京都市左京区田中玄京町149、養正保育所内。Tel…075ー791ー1836)
現地集合

〈参加費〉 500円


* 俳句は有季定型・無季定型・自由律を問いません
* 出席者は当日3句を用意してください。当日の投句が2句になる場合もあります
* 欠席投句1句を受け付けます(無料)
* ルビ(ふりかな )、旧字体表記などに留意してください。
* 参加者および欠席投句は早めに連絡を願います。
 締切 2019年3/21(木)の午後8時。締切を守ってください。
* 連絡先 京大俳句会
  宮本武史(Eメール)   mytanbi@leto.eonet.ne.jp
中島夜汽車(携帯)   090-2040-4123
Eメール cupid.and.psyche@docomo.ne.jp (まめ)
同  takujiblue@gmail.com ( 託志) でも受付けます

※句会終了後、運営に関するミーティング(参加自由)を行いますので、通常よりも早く句会を開始します。なるべく早くお集まりください。
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訃報

2019-03-07 20:19:25 | 日記



2019.2.7うらたじゅんさんが病気で亡くなりました。享年64歳。謹んで哀悼のまことをささげます。
京大俳句会事務局

うらたじゅんさんありがとう
             久保田 ハメさん

 二月八日に「うらたじゅんさんが、昨日亡くなりました。」と扉野兎人君から電話があった。うらたじゅんさん(以後、《じゅんちゃん》と呼ぶ。)の誕生日などの詳しいことは知らないが、生れた年は私の嫁さんと同年の一九五四年だったから、誕生日をまだ迎えていなかったら享年は六十四歳ということになる。じゅんちゃんは胃癌で何度か手術をしていると聞いていたが、それでも少しはやいなぁと思った。
 じゅんちゃんと私は二〇一四年に亡くなった大月健さんと共に若い頃からの付き合いだった。そんな関係もあって、健さんが中島夜汽車さんとおいけのかっぱさんと『京大俳句会』をたちあげた後に、健さんが誘って参加している。そうしたこともあって健さんや私の無理な頼みを聞いてくれて句集の『自由船』や会報に、優しく可愛い表紙画を無償で描いてくれた。そして、じゅんちゃんの俳号の《うらたしおん》は、母親の俳号を受け継いだもの。本業のマンガは、小学校の低学年の頃からストーリー漫画を描いて「ノートにコマ割りをした」そうだ。本格的にマンガを描き始めたのは、中学一年の時に石森章太郎の『マンガ入門』を読んでからだという。
 近頃のじゅんちゃんは、名作『嵐電』や『冬のプラネタリウム』等を刊行し、中堅のマンガ家として活躍していた。で、句を三句。

  空焦がすゴジラの嘆き熱帯夜
  傘破れまっしぐら百萬遍
  日に焼けた絵はがき一枚汽笛なる

じゅんちゃんまた会おうね。合掌。
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第120回「京大俳句会」作品

2019-03-03 11:17:12 | 日記

 

京大理学部植物園池の小鷺  Photo. by Rakhoo


第120回「京大俳句会」作品

とき 2019.2.16(土)
ところ 京都大学時計台記念館 会議室Ⅱ

出席 9 名 3句出し、欠席投句 8 句 …計 35 句。 3句選。

4 得点句
荒くれの去りし大学椿散る  楽蜂

3 得点句
悪霊を天へ擲つ大野焼  つよし
蝋梅の花すき透る京の路地  楽蜂

2得点句
そう秋は本質春こそ実存  武史
跳躍の靴先が伸ぶ霜柱  吟
オパールの遊色映す鎖骨かな  団子蟲
手のひらにそっと掴みて六つの花  洋子
会いましょう柑橘たちのなる頃に  ハメさん

1得点句
石牛に枝垂れし梅や天満宮  正臣
印象の館で見るは大正昭和  恒雄
平成を紀平ひらひら舞納め  守康
観音の指を零るる初音かな  つよし
ザムザ氏は林檎を腹に冬に来る  ハメさん
京北の連山今朝は雪気あり  楽蜂
春のぞみ陽の熱うける地下の茎  虻曳

無得点句
冬空に静かに舞うは鷺夫婦  恒雄
臥所にもおもての雪の光満つ  虻曳
ぬくもりに山茶の暗香春隣  幸男
下萌えや転んで起きる盲の子  幸夫
春の岸天の斑駒(ふちこま)振り向けり  夜汽車
ユリカモメ来ぬ鴨川の冬寂し  泰夫
馴染みたるホーム今朝から通過する  虻曳
世を捨つる悟り顔なる梅見かな  つよし
啓蟄や三代生きる幸はあり  泰夫
奥播磨酒に溺れて春を捨つ  武史
ひきこもる室(へや)のなければ春の波  吟
異国の風嗅ぐがごとくに林檎焼く  明美
滴りて妙妖嫋嬌娼妃  武史
大柿を食えばとがめの鐘ごーん  守康
早梅に一輪ごとの誠かな  水澄子
風光る風吹き抜ける畦道や  恒雄
啓蟄や命延びるをよしとする  泰夫
嵐去り惜別の虹天高く  守康
弔いの尺八吹けば月冴える  ハメさん
うららかやキャビアあしらうゼリー寄せ  吟

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