付け焼き刃の覚え書き

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「ハリー・ポッターと賢者の石(1-1)」 J.K.ローリング

2022-11-20 | 学園小説(不思議や超科学あり)
「金貨はガリオンだ。銀貨がシックルで、17シックルが1ガリオン、1シックルは29クヌートだ。簡単だろうが」
 魔法使いたちって指が何本あるんだろうか?

 ほとんどの人間は知らないのだけれど、世界中には魔法使いがけっこう存在していて魔法省なんて役所もある。でも、そうした魔法使いは魔法の力のない人間を「マグル」と呼んでバカにしてたりするのだ。
 両親のいないハリー・ポッターはおじさん家族に引き取られているが、邪魔者扱いされていて階段下の物置が自室だ。そんなハリーが11歳の誕生日の嵐の夜、ハリーのもとに大男が現れた。その大男、ハグリットはホグワーツ魔法魔術学校からの入学書類を携えていた。おじさんは隠していたけれど、ハリーの両親は有名な魔法使いだったのだ……。

 目立たず地味に虐待されていた少年が、実は有名な魔法使いの子供で、その才能で悪い大魔法使いをやっつけるまでに成長することを期待されていて、親の遺産もたっぷり残されていたし、偉大な魔法使いが目にかけてかわいがってくれるし、魔法使いの世界に行けばみんな寄って集って歓迎してくれるし……つまり貴種流離譚の終わりから始まる物語。
 1999年にハードカバーで刊行されたものを、2分冊にして新装文庫化した魔法使いの学校に入学した少年の成長譚。表紙がすっきりしたアニメ調のものになっています。最初のハードカバーはちゃんとそろえて収納用のチェストも手に入れたけども、クィディッチ・ワールドカップが思ったほど琴線に刺さらなかったので1巻を残して売り飛ばしてしまったのだけれど、末っ子が文庫で揃え直していたのを発見。1巻の1はハリーの才能が見いだされて、クィディッチの選手に抜擢されることになったところまで。
 映画化の際に『栗色の髪がフサフサして、前歯がちょっと大きかった』というハーマイオニー初登場時の描写にこだわらず、つけ歯やボサボサ髪が定着しなくて良かったなあとエマ・ワトソンの若い時の写真を見て思いました。

【ハリー・ポッターと賢者の石(1-1)】【J.K.ローリング】【おとないちあき】【静山社/ハリー・ポッター文庫】
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