付け焼き刃の覚え書き

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「半熟作家と“文学少女”な編集者」 野村美月

2011-04-30 | 本屋・図書館・愛書家
「作家は読者の言葉を聞くだけじゃダメなの。そこに作家自身の意志や誇りがなければ」
 天野遠子の言葉。

 売れっ子の高校生作家、雀宮快斗は新しい担当編集者に振りまわされていた。
 いつもならケンカして担当交代となるところが、いつの間にか天野遠子のペースに巻き込まれ、やるつもりのない原稿修正に応じてしまったり、勝手が違ってイライラがつのるばかり。
 そんなとき、まだ未発表の作品内容にまで言及する脅迫状じみたファンレターが届き……。

 文学少女シリーズ、最後の物語は後日譚というより外伝。
 編集者・天野遠子と編集長の佐々木さん以外は今までのシリーズで見知った顔がほとんど出てこないので寂しくもあったけれど、読み終えてしまえば逆に今回の新キャラたちのこれからの物語も読みたくなっていました。担当編集者の遠子さんの活躍を見守る形でおしまいというのもいいかもしれません。最後の最後まで彼女に追いつめられる新人作家は気の毒なものです……。

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