「レアモンスター？それ、ただの害虫ですよ２」 御手々ぽんた

「人の世に生きるということは、心に痛みを覚えることも当然あります。それを予め完全に排除しようとする方が、鳥籠の牢獄ではありませんか」
　クロはユウトの手を煩わせたと非難するオボロに対して反論する。

　無意識に現実を認識してしまおうとするユウトの憂いが、女剣士オボロを生み出した。魔素によってすくい上げられた深層意識の上澄みだ。
　オボロは夏祭りの夜に全国47都道府県で一斉に発生したスタンピードを次々に粉砕し、その映像は検閲される間もなく全国に広まってしまった。事態を収拾するために、クロは己の身体であるドローンをオボロに提供するのだが、それによってオボロは完全に実体化してしまい、その受肉してしまったオボロの身体から、これまた幼女の身体を受肉したクロも生まれ出でてしまった。関係機関がとりつくろうために奔走している中、ユウトは静かに夢を見ていた……。

　読んだことないところがあるなあと思っていたら、忘れたり読み飛ばしていたのではなく、４割ほど加筆していたらしい。そりゃあ、大変だ。
　そして、ユウトの無意識が実体化し、本人の知らないうちにダンジョン災害を鎮圧して回っている裏で、〈ハードラック〉が密かに大活躍。どうなる？３巻！

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