「宇宙戦争1943」 横山信義

　日本軍の真珠湾奇襲の直前から始まった宇宙戦争『宇宙戦争1941』の続編。ただでさえ、三脚型機動兵器トライポッドやら空飛ぶ円盤やら強いのに、地球の各国が疑心暗鬼で出し惜しみしてちゃ勝てるわけなかろーがっ！……という話。

「統合軍の設立は、人類と火星人ではなく、人類とその内なるものの戦いでした」
　ジョン・トーヴィー大将の言葉。

　人類統合軍が誕生するとば口までを、あくまでも第二次大戦の技術レベルで描いた宇宙戦争なので、エンタープライズとヨークタウンから発進するP39エアコブラとか、変幻自在の機動で攻めてくるフライングソーサーに三式弾で対抗する戦艦群とかに燃える話ですね。
　ヴィルヘルムスハーフェンを出航したドイツ艦隊のその後も気になります。

【宇宙戦争1943】【横山信義】【高荷義之】【朝日ノベルズ】【殺人光線】【電波輻射】【対火星人情報局】【ティルピッツ】