付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「グレートメカニックG~2023 SPRING」 双葉社

2023-05-08 | 巨大ロボット
「『ガンダム Gのレコンキスタ』の「G」は、僕の頭の中ではずっと重力(gravitation)のGなんです」
 それと元気の「G」だと富野由悠季。

 ロボットアニメを中心にメカを語る季刊誌、今号のメイン記事は「1983年」。『メガゾーン23』で「いちばん平和で幸せだった時代」と言われたあたり。ロボットアニメについても、今までの子供向けのTVまんがから大人の鑑賞にも堪えるアニメが一挙に噴出した時代で、あらためて眺めるとミリタリーテイストの強い『機甲創世記モスピーダ』に『銀河漂流バイファム』、『装甲騎兵ボトムズ』と『特装機兵ドルバック』、異世界召喚ファンタジーのはしり『聖戦士ダンバイン』、多次元宇宙混線ものの『超時空世紀オーガス』と続くわけで面白いねー。
 そんな作品を、当時の若いファンの動きを中心に語るのが、「一番いい時代」のロボットアニメと若者たちということです。情報交換のためのネットワークも媒体もなく、アニメ専門誌は同人誌の色が強くて、そんな中で全国の若者が集まって意見交換する場として日本SF大会が位置づけられていた……という話。コミック・マーケットは1975年誕生で、まだ有名になりつつある中規模イベント。二次創作が多いコミケ、そこから分離した創作メインのMGM、名古屋で開催していたコミック・カーニバルが同人誌即売会の三本柱と(名古屋の人間には)呼ばれてました。やはり、全国から人が集まり、プロとアマが交流する場としては日本SF大会が頭ひとつかふたつ出ていた感じです。
 そして、ちょっと頑張ればすぐにプロとのコネができる東京圏と、何もなくて1から手作りする大阪を比較しながら対談形式で飾ってダイコンフィルムで締めてますが、東西の狭間で名古屋圏はどうしても割を食うなあと記事を見ていて思いました。

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