付け焼き刃の覚え書き

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「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」 総監督:庵野秀明

2021-04-21 | 巨大ロボット
 公開してかなり経ったので、そろそろ良かろうかと劇場までお出かけ。

「泣いて救われるのは自分だけだ」

 感想としては、テレビ版最終回でやりたかったことを、時間と技術をつぎ込んできちんと再話してみたんだね……という形でエピソードはあれこれ違うけど、根本は変わってないかな。実写映像、舞台裏をさらけ出す映像まで含めて。そういう意味でストーリー的には特に感想なし。
 絵的にはスゴい。でも、CG全盛でなければ映像化不可能そうな、シルエットすらよくわからないゴチャゴチャしたメカ群がすごい勢いでぐるんぐるん動き回って戦うので、なにが起きているのかよく分からなかった。動体視力が落ちてる年代には辛い。

 家族で観に行ったけれど、「Q、いらなくない? Qを30分だけ残して、今回のを30分カットしてつなげば話は通じるよね」という自分に対し、「あれは必要だった」という妻子。この意見の溝は埋まらず。まあ、全編通して、みんな報連相ができてないという点では終始一貫してる。つまり、コミュ障で社会不適応のオヤジと、オヤジ以下まともにコミュニケーションのできない周囲の大人たちに翻弄された少年が独り立ちする話なんだ。

 『ヴァンゲリヲン新劇場版』は『ヴァンゲリヲン新劇場版:序』、『ヴァンゲリヲン新劇場版:破』、『ヴァンゲリヲン新劇場版:Q』ときて、最後に『シン・ヴァンゲリオン劇場版𝄇』になっちゃったので、つまり『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の完結編ではなく、「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」の言葉そのままの完結編になってスッキリしちゃっているので、逆に自分的にはすっきりしない。あと、配給が序破のクロックワークス、カラーから、Qのティ・ジョイ、カラーとなっていたのが、東宝、東映、カラーになっちゃってたのもすっきりしない。東宝と東映が並んでたので「どっちだ?」と笑いましたけど。

 稲刈りはさせてあげたかったね。

【シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇】【EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME】【庵野秀明】【鶴巻和哉】【前田真宏】【中山勝一】【田植え】【シンカリオン】
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