
「文明全体に法と秩序と責任を持ち込もうとする人間は、まず自分の身辺を正してかからなきゃならんからね」
アーター・ブロードの言葉。最近、似た言葉を他で読んだ気が……。
タイトルからしてフレドリック・ブラウンみたいなウィットの利いたユーモアSFと思ったら大間違いでした。スペース・ビジネス・オペラといったところ。
地球を離れること遙かな尾根星団において、その人ありと知られた大企業家アーター・ブロードには敵が多い。彼を亡き者にして、その事業や財産を奪おうという者は数知れず、身内においても野心のために裏切ったり買収される者はゴロゴロ。
そんなブロードは側近を「妻たち」とも呼ばれる女性で固め、ライバル経営者やミュータントと化した犯罪者集団あるいは悪の天才科学者たちを打ち砕きながら事業を拡大していく。
古い訳だから、「尾根星団」って原語で何と書いてあるのだろう?と気になります。さそり座の球状星団M4のことなのだろうか……。
主人公アーター・ブロードのアンチ・ヒーローぶりが最高! このまま警察に引き渡しても証拠不十分だろうと思えば、捕まえた犯人たちをあっさり殺して事件を闇に葬ることも平気。いや、撃ち合いで敵を倒すヒーローは数あれど、取引した後で引導渡す主人公はそう多くないんじゃないかな。
ただ、もともとシリーズ短編だったのをそのまま順番に並べて長編っぽくしただけなので、章立てもしてないのに話がコロコロ変わります。そのあたりが今イチ。このあたり、きちんと連作短編形式に並べ直し、描写が物足りない女性キャラをビジュアル化したら今でも十分通用するかと思いました。
【惑星売ります】【ヴァン・ヴォークト】【E・メイン・ハル】【七日毒】【秘書】
アーター・ブロードの言葉。最近、似た言葉を他で読んだ気が……。
タイトルからしてフレドリック・ブラウンみたいなウィットの利いたユーモアSFと思ったら大間違いでした。スペース・ビジネス・オペラといったところ。
地球を離れること遙かな尾根星団において、その人ありと知られた大企業家アーター・ブロードには敵が多い。彼を亡き者にして、その事業や財産を奪おうという者は数知れず、身内においても野心のために裏切ったり買収される者はゴロゴロ。
そんなブロードは側近を「妻たち」とも呼ばれる女性で固め、ライバル経営者やミュータントと化した犯罪者集団あるいは悪の天才科学者たちを打ち砕きながら事業を拡大していく。
古い訳だから、「尾根星団」って原語で何と書いてあるのだろう?と気になります。さそり座の球状星団M4のことなのだろうか……。
主人公アーター・ブロードのアンチ・ヒーローぶりが最高! このまま警察に引き渡しても証拠不十分だろうと思えば、捕まえた犯人たちをあっさり殺して事件を闇に葬ることも平気。いや、撃ち合いで敵を倒すヒーローは数あれど、取引した後で引導渡す主人公はそう多くないんじゃないかな。
ただ、もともとシリーズ短編だったのをそのまま順番に並べて長編っぽくしただけなので、章立てもしてないのに話がコロコロ変わります。そのあたりが今イチ。このあたり、きちんと連作短編形式に並べ直し、描写が物足りない女性キャラをビジュアル化したら今でも十分通用するかと思いました。
【惑星売ります】【ヴァン・ヴォークト】【E・メイン・ハル】【七日毒】【秘書】
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