付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「ブラッドツリー解放戦線」 GDW

2007-08-25 | 宇宙・スペースオペラ
 『ブラッドツリー解放戦線』はGDW社のSFシミュレーションゲーム。2サイドに分かれてのゲリラ戦争なのだけれど、一方の軍隊がマイキン大佐だったかのクローンで構成されているという設定でした(スターウォーズの先取りだね)。司令官から一兵卒までみんな同じ人間なんです(設定は面白いけど、ゲームとしては意味ないよ…)。

 この頃のGDW社のSFゲームには面白いシステムや設定の作品がいろいろありましたね。太陽系内の宇宙戦闘を扱った『トリプラネタリー』は、慣性移動なので宇宙船の移動はすべてベクトル線を引いて決定しました。これで重力カタパルトというものを理解した気がします(フライバイの意味を思い知らされます)。ただ、これで戦闘をやろうとすると、相対速度の関係でほとんど弾が当たらない展開になるので、素直に砲戦なしのヨットレース・シナリオでベクトル計算してた方が面白いです。中学時代にこのゲームを知っていたら、高校数学もラクだったろうに……。

 イスカンダルとガミラスのような二連星を舞台にした『ダブルスター』は、イスラム系植民星と中国系植民星の星間戦争。艦隊戦が特色のはずですが、苦労して艦隊戦に勝っても敵方の防衛網で簡単に粉砕され、最後は双方の星間ミサイルの応酬という結末に……。惑星間戦争はコストに見合わないという教訓が得られます。

 『ベルター』はアステロイドベルトでの探鉱夫のゲームで、大資本の搾取が骨身に凍みるゲーム。いくら真面目に働いても儲からず、借金を踏み倒して海賊に転向し、やっと他のPCの採掘船を拿捕しても、奪った積み荷を搭載するスペースが自船になく、船ごといただこうと思えばローンで買った武装を廃棄することになり、両方とも動かそうと思えば操縦士が足りないというオチのつく作品。
「貧乏からはどうやっても脱出できないようにできてるんよ」

【ブラッドツリー解放戦線】【トリプラネタリー】【ダブルスター】【ベルター】【GDW】【ボードゲーム】【シミュレーション】【恒星間戦争】【借金】【クローン兵】
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